54 / 79
妹が可愛い!・・・家族的な意味で
しおりを挟む
「バス様・・・フォルテ様がお見えになりましたが・・・」
バスと話しているとバスの侍女がそうバスに話しかけた。
フォルテって・・・
「通してください。あ、アルト兄様がいることも伝えてくださいね」
「はい・・・」
侍女はバスの笑みに少し赤くなりながらも頷いた・・・・ん?大丈夫だよね?ショタコンとかだったら最悪父上に侍女の交代を進言しよう・・・
「おにいさま?」
そんなことを考えていたら金髪の可愛いらしい幼女が姿を表した・・・うん。まあ、妹なんだけどね。
フォルテ・フォン・クロード・・・今年で5才になるこの国の第二王女で・・・アルトとバスの実の妹だ。
俺はフォルテに笑顔で答えた。
「久しぶりフォルテ・・・・俺のことは覚えてるか?」
俺の返事にこくこくと頷いたフォルテだが・・・はっとして、そのまま恥ずかしいのか椅子の後ろに隠れてしまった。お兄ちゃん地味にショック・・・
「バス・・・あれは照れてるんだよな?」
「きっと、久しぶりに兄様に会えて嬉しいけど、驚いてるんだと思いますよ?」
バスの言葉にたしかにと思う。
アルトさん家族とそこそこの距離だったから・・・仕方ないのかな?
まあ、でもせっかくの家族とは仲良くしたいし、少し積極的に行くか・・・
そう思い俺はフォルテの方に近づくと膝をついて目線をフォルテに合わせると笑顔で言った。
「大きくなっなフォルテ」
「・・・・アルトおにいさま?」
「うん。そうだよ。よしよし」
思わず頭を撫でてあげると・・・フォルテは驚いたような表情を浮かべてから・・・猫のような気持ち良さそうな表情に変わった。
「んにゃー・・・・」
・・・・訂正。猫になっていた。
そうか・・・なんかバスとフォルテを見たときに思っていたことだけど・・・バスは犬っぽくて、フォルテは猫っぽいんだ。
なんか頭のいい犬っぽいバスと自由そうな猫みたいなフォルテ・・・うん。一度そう考えるとそうとしか思えなくなってきた。
もう一人の妹で、第一王女のソプラ・フォン・クロードもアルトの記憶の通りなら猫っぽい・・・というか、常に刺々しかったような気がするが、残念ながらソプラは現在、他の国に留学中らしいので本物は会えなかった。
まあ、そのうち会えるからいいかな?
「アルトおにいさま?」
そんなことを考えていたらフォルテが話しかけてきた。
「なんだい?」
「アルトおにいさま・・・なんかかわった」
「変わった?」
俺の言葉に「うん」と首肯くフォルテ。
「なんか・・・あったかくなった」
「温かくか・・・」
バスと同じように感受性の強いタイプなのか?
なんだろ・・・天然なのかはわからないが二人とも天才タイプに思えるよ。
確かもう一人の妹であるソプラもそこそこ優秀なはずだし・・・アルトさんがグレそうなる原因の一端はこれだったのかな?
アルトさんはどちらかと言えば秀才タイプ・・・努力型の人間だから、天然なタイプの家族に、優秀な婚約者と周りのスペックとの違いに悩まされたのかもしれないな。
まあ・・・今の俺には関係ないけどね。
「よしよし・・・」
「んにゃー・・・」
なんだろ・・・撫でてると子猫を愛でる時のような愛情が沸くよ。
エミリーの時の愛情がほとばしるようなものだとしたら、これはそう・・・よしよしと撫でてると幸せになるタイプの愛情だな。
いや、もちろんエミリーのことは大好きだし、一番だけど・・・妹というのも可愛いと思えるよね。
家族愛的なもの・・・・まあ、一番はエミリーには変わりないが、家族愛は恋愛とはまた別のベクトルだからね。
「兄様・・・あの・・・僕も撫でてくれない?」
そんなことを考えていたら、バスがおずおずとそう言ってきた。
「いいけど・・・俺でいいのか?」
「うん・・・あんまり兄様には構って貰えなかったから嬉しい」
・・・・弟も素直で可愛いね。
男の兄弟なんてウザイ場合が多そうだけど・・・年の差なのか、視点が違うからなのか素直に可愛いと思える。
なんだろ・・・俺はブラコンとシスコンに一気に目覚めるかもしれない。
そんな感じで両手が疲れるまで弟と妹の頭を撫でてあげることになったが・・・なんとなく、今までのアルトさんの罪滅ぼしが出来た気分にはなったね。
いや・・・実際には違うかもしれないが・・・気分の問題だよね。
ちなみに、今まで撫でた中でもっとも髪の質がいいのはエミリーだと個人的には思えた。
あ、リプレイはしないよ。
したら興奮してそれどころではなくなる・・・というか、弟と妹の前でかなりヤバイ顔になりそうだから、
もうね・・・最近「エミリー」という単語だけで顔が自然とにやけるようになってきているから、マジでヤバイかもしれない。
え?病気だって?
エミリーで病むなら本望だ!
いや・・・エミリーを病気扱いは許さないが、たしかに中毒性は強いかも・・・一度知れば止められないこの魅力・・・流石俺のエミリーだ!
まあ、他の奴には渡さないけどね!
そんな感じで内心でエミリーのことを思いつつも兄弟の絆を密かに高めたのだった。
バスと話しているとバスの侍女がそうバスに話しかけた。
フォルテって・・・
「通してください。あ、アルト兄様がいることも伝えてくださいね」
「はい・・・」
侍女はバスの笑みに少し赤くなりながらも頷いた・・・・ん?大丈夫だよね?ショタコンとかだったら最悪父上に侍女の交代を進言しよう・・・
「おにいさま?」
そんなことを考えていたら金髪の可愛いらしい幼女が姿を表した・・・うん。まあ、妹なんだけどね。
フォルテ・フォン・クロード・・・今年で5才になるこの国の第二王女で・・・アルトとバスの実の妹だ。
俺はフォルテに笑顔で答えた。
「久しぶりフォルテ・・・・俺のことは覚えてるか?」
俺の返事にこくこくと頷いたフォルテだが・・・はっとして、そのまま恥ずかしいのか椅子の後ろに隠れてしまった。お兄ちゃん地味にショック・・・
「バス・・・あれは照れてるんだよな?」
「きっと、久しぶりに兄様に会えて嬉しいけど、驚いてるんだと思いますよ?」
バスの言葉にたしかにと思う。
アルトさん家族とそこそこの距離だったから・・・仕方ないのかな?
まあ、でもせっかくの家族とは仲良くしたいし、少し積極的に行くか・・・
そう思い俺はフォルテの方に近づくと膝をついて目線をフォルテに合わせると笑顔で言った。
「大きくなっなフォルテ」
「・・・・アルトおにいさま?」
「うん。そうだよ。よしよし」
思わず頭を撫でてあげると・・・フォルテは驚いたような表情を浮かべてから・・・猫のような気持ち良さそうな表情に変わった。
「んにゃー・・・・」
・・・・訂正。猫になっていた。
そうか・・・なんかバスとフォルテを見たときに思っていたことだけど・・・バスは犬っぽくて、フォルテは猫っぽいんだ。
なんか頭のいい犬っぽいバスと自由そうな猫みたいなフォルテ・・・うん。一度そう考えるとそうとしか思えなくなってきた。
もう一人の妹で、第一王女のソプラ・フォン・クロードもアルトの記憶の通りなら猫っぽい・・・というか、常に刺々しかったような気がするが、残念ながらソプラは現在、他の国に留学中らしいので本物は会えなかった。
まあ、そのうち会えるからいいかな?
「アルトおにいさま?」
そんなことを考えていたらフォルテが話しかけてきた。
「なんだい?」
「アルトおにいさま・・・なんかかわった」
「変わった?」
俺の言葉に「うん」と首肯くフォルテ。
「なんか・・・あったかくなった」
「温かくか・・・」
バスと同じように感受性の強いタイプなのか?
なんだろ・・・天然なのかはわからないが二人とも天才タイプに思えるよ。
確かもう一人の妹であるソプラもそこそこ優秀なはずだし・・・アルトさんがグレそうなる原因の一端はこれだったのかな?
アルトさんはどちらかと言えば秀才タイプ・・・努力型の人間だから、天然なタイプの家族に、優秀な婚約者と周りのスペックとの違いに悩まされたのかもしれないな。
まあ・・・今の俺には関係ないけどね。
「よしよし・・・」
「んにゃー・・・」
なんだろ・・・撫でてると子猫を愛でる時のような愛情が沸くよ。
エミリーの時の愛情がほとばしるようなものだとしたら、これはそう・・・よしよしと撫でてると幸せになるタイプの愛情だな。
いや、もちろんエミリーのことは大好きだし、一番だけど・・・妹というのも可愛いと思えるよね。
家族愛的なもの・・・・まあ、一番はエミリーには変わりないが、家族愛は恋愛とはまた別のベクトルだからね。
「兄様・・・あの・・・僕も撫でてくれない?」
そんなことを考えていたら、バスがおずおずとそう言ってきた。
「いいけど・・・俺でいいのか?」
「うん・・・あんまり兄様には構って貰えなかったから嬉しい」
・・・・弟も素直で可愛いね。
男の兄弟なんてウザイ場合が多そうだけど・・・年の差なのか、視点が違うからなのか素直に可愛いと思える。
なんだろ・・・俺はブラコンとシスコンに一気に目覚めるかもしれない。
そんな感じで両手が疲れるまで弟と妹の頭を撫でてあげることになったが・・・なんとなく、今までのアルトさんの罪滅ぼしが出来た気分にはなったね。
いや・・・実際には違うかもしれないが・・・気分の問題だよね。
ちなみに、今まで撫でた中でもっとも髪の質がいいのはエミリーだと個人的には思えた。
あ、リプレイはしないよ。
したら興奮してそれどころではなくなる・・・というか、弟と妹の前でかなりヤバイ顔になりそうだから、
もうね・・・最近「エミリー」という単語だけで顔が自然とにやけるようになってきているから、マジでヤバイかもしれない。
え?病気だって?
エミリーで病むなら本望だ!
いや・・・エミリーを病気扱いは許さないが、たしかに中毒性は強いかも・・・一度知れば止められないこの魅力・・・流石俺のエミリーだ!
まあ、他の奴には渡さないけどね!
そんな感じで内心でエミリーのことを思いつつも兄弟の絆を密かに高めたのだった。
0
お気に入りに追加
3,206
あなたにおすすめの小説
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした
犬野きらり
恋愛
アーシャ・ドミルトンは、引越してきた屋敷の中で、初めて紹介された従姉妹の言動に思わず呟く『悪役令嬢みたい』と。
思い出したこの世界は、最終回まで私自身がアシスタントの1人として仕事をしていた漫画だった。自分自身の名前には全く覚えが無い。でも悪役令嬢の周りの人間は消えていく…はず。日に日に忘れる記憶を暗記して、物語のストーリー通りに進むのかと思いきや何故かちょこちょこと私、運良く!?偶然!?現場に居合わす。
何故、私いるのかしら?従姉妹ってだけなんだけど!悪役令嬢の取り巻きには絶対になりません。出来れば関わりたくはないけど、未来を知っているとついつい手を出して、余計なお喋りもしてしまう。気づけば私の周りは、主要キャラばかりになっているかも。何か変?は、私が変えてしまったストーリーだけど…
悪役令嬢?いま忙しいので後でやります
みおな
恋愛
転生したその世界は、かつて自分がゲームクリエーターとして作成した乙女ゲームの世界だった!
しかも、すべての愛を詰め込んだヒロインではなく、悪役令嬢?
私はヒロイン推しなんです。悪役令嬢?忙しいので、後にしてください。
転生ガチャで悪役令嬢になりました
みおな
恋愛
前世で死んだと思ったら、乙女ゲームの中に転生してました。
なんていうのが、一般的だと思うのだけど。
気がついたら、神様の前に立っていました。
神様が言うには、転生先はガチャで決めるらしいです。
初めて聞きました、そんなこと。
で、なんで何度回しても、悪役令嬢としかでないんですか?
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
婚約破棄してくださって結構です
二位関りをん
恋愛
伯爵家の令嬢イヴには同じく伯爵家令息のバトラーという婚約者がいる。しかしバトラーにはユミアという子爵令嬢がいつもべったりくっついており、イヴよりもユミアを優先している。そんなイヴを公爵家次期当主のコーディが優しく包み込む……。
※表紙にはAIピクターズで生成した画像を使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる