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閑話 愛情の密度(エミリー)
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「それでそれで?アルトはなんて言ったの?」
アルト様と陛下が出ていってから・・・私は王妃様にあれこれと聞かれていました。
「あ、あの・・・『私は世界で一番エミリーのことを愛している』・・・と皆さんの前で、その・・・」
今、話しているのは学園でアルト様が私のことを・・・あ、愛していると皆さんの前で宣言した時のことです。
い、今思い出しても胸がドキドキします・・・あの時のアルト様の凛々しい表情と近くに感じる体温に自然と話していて頬が赤くなるのを感じます・・・えへへ・・・
はっ!い、いけません!王妃様の前なのに私ったら・・・
「ふふ・・・アルトったらやるわね!流石私の息子ね!」
王妃様は上機嫌にそう言います。
「てっきり恋愛方面は主人の血が濃いと思っていたのに・・・私の血が色濃く受け継がれていたなんてね!」
「お、王妃様も似たようなことを?」
「ええ。私も主人にプロポーズした時には公衆の面前だったわね・・・あの人ったら、鈍感だからかなりアプローチが大変だったんだけど、照れた時の表情が可愛くてね・・・」
「へ、陛下が照れる?」
想像ができません。
たまに会う陛下はいつも毅然とした態度で常に堂々としていて、そんな姿は想像ができませんが・・・あ、アルト様もあんまり照れませんね。
アルト様が照れた表情・・・か、可愛いのでしょうか?
「エミリー?」
はっ!いけませんいけません!王妃様の前でこんなふしだらなことを考えては!
で、でも照れたアルト様・・・えへへ・・・
「エミリー大丈夫?」
「あ・・・す、すみません。少し考え事を・・・」
「アルトのことでしょ?」
一発で王妃様に当てられてしまいました。
そ、そんなに分かりやすいでしょうか私・・・
「な、なんで・・・」
「ふふ・・・顔に書いてあるもの。『アルト大好き』って」
「ふぇ!?」
そ、そんな・・・私、そこまで心の声が出ていたなんて・・・
「ふふ・・・でも良かったわ。あなたとアルトが両思いになれて」
「お、王妃様?」
「心配していたのよ・・・アルトったら、昔から意地を張って周りと距離を取っていたからこのままだと遠くないうちに潰れるんじゃないかって・・・でも、安心したわ」
王妃様は母親の表情で私に視線を向けて言いました。
「アルトに何があったのかはわからないけど・・・エミリー。これからもアルトのことをよろしくね」
「王妃様・・・は、はい!私でアルト様のお役に立てるなら」
「あなたがいいのよ。今のアルトったらあなたを見る視線が・・・昔の私が夫を見ている時に近いものがあったから」
「そ、そうなのですか?」
何やら感慨深げに・・・思い出すように呟く王妃様。
「あ、ところでエミリー・・・アルトの照れた顔見たくない?」
「ふぇ!?そ、それは・・・その・・・見たい・・・です・・・」
「ふふ・・・じゃあ、アルトが戻ってきたらーーーー」
王妃様に耳打ちをされた内容に・・・私は恥ずかしくなってしまいます。
「ほ、本当にアルト様は喜ぶでしょうか・・・」
「もちろんよ!」
王妃様が笑顔でそう言います。
ほ、本当に喜ぶかわかりませんが・・・あ、アルト様が戻ってきたら頑張ってみます!
アルト様と陛下が出ていってから・・・私は王妃様にあれこれと聞かれていました。
「あ、あの・・・『私は世界で一番エミリーのことを愛している』・・・と皆さんの前で、その・・・」
今、話しているのは学園でアルト様が私のことを・・・あ、愛していると皆さんの前で宣言した時のことです。
い、今思い出しても胸がドキドキします・・・あの時のアルト様の凛々しい表情と近くに感じる体温に自然と話していて頬が赤くなるのを感じます・・・えへへ・・・
はっ!い、いけません!王妃様の前なのに私ったら・・・
「ふふ・・・アルトったらやるわね!流石私の息子ね!」
王妃様は上機嫌にそう言います。
「てっきり恋愛方面は主人の血が濃いと思っていたのに・・・私の血が色濃く受け継がれていたなんてね!」
「お、王妃様も似たようなことを?」
「ええ。私も主人にプロポーズした時には公衆の面前だったわね・・・あの人ったら、鈍感だからかなりアプローチが大変だったんだけど、照れた時の表情が可愛くてね・・・」
「へ、陛下が照れる?」
想像ができません。
たまに会う陛下はいつも毅然とした態度で常に堂々としていて、そんな姿は想像ができませんが・・・あ、アルト様もあんまり照れませんね。
アルト様が照れた表情・・・か、可愛いのでしょうか?
「エミリー?」
はっ!いけませんいけません!王妃様の前でこんなふしだらなことを考えては!
で、でも照れたアルト様・・・えへへ・・・
「エミリー大丈夫?」
「あ・・・す、すみません。少し考え事を・・・」
「アルトのことでしょ?」
一発で王妃様に当てられてしまいました。
そ、そんなに分かりやすいでしょうか私・・・
「な、なんで・・・」
「ふふ・・・顔に書いてあるもの。『アルト大好き』って」
「ふぇ!?」
そ、そんな・・・私、そこまで心の声が出ていたなんて・・・
「ふふ・・・でも良かったわ。あなたとアルトが両思いになれて」
「お、王妃様?」
「心配していたのよ・・・アルトったら、昔から意地を張って周りと距離を取っていたからこのままだと遠くないうちに潰れるんじゃないかって・・・でも、安心したわ」
王妃様は母親の表情で私に視線を向けて言いました。
「アルトに何があったのかはわからないけど・・・エミリー。これからもアルトのことをよろしくね」
「王妃様・・・は、はい!私でアルト様のお役に立てるなら」
「あなたがいいのよ。今のアルトったらあなたを見る視線が・・・昔の私が夫を見ている時に近いものがあったから」
「そ、そうなのですか?」
何やら感慨深げに・・・思い出すように呟く王妃様。
「あ、ところでエミリー・・・アルトの照れた顔見たくない?」
「ふぇ!?そ、それは・・・その・・・見たい・・・です・・・」
「ふふ・・・じゃあ、アルトが戻ってきたらーーーー」
王妃様に耳打ちをされた内容に・・・私は恥ずかしくなってしまいます。
「ほ、本当にアルト様は喜ぶでしょうか・・・」
「もちろんよ!」
王妃様が笑顔でそう言います。
ほ、本当に喜ぶかわかりませんが・・・あ、アルト様が戻ってきたら頑張ってみます!
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