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類は友を呼ぶっていうのはあながち間違いじゃなさそうだな
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次の日の放課後、今日こそはとリベンジの意味もこめて、再びのダブルデートのために、ロインとともにエミリーとマリーナとの待ち合わせの場所へと向かう。
昨日は思わぬ邪魔が入ったし、今日こそは!
しかし、そんな決意をしていると廊下の真ん中で迷惑にも陣取ってる2人の男がいた。
見覚えのあるその顔に俺とロインはげんなりしてしまう。
うん、ていうか、めっちゃこっちを・・・俺を睨んでるしね。
「ちょっと、顔かせや。王子さまよ?」
「黙ってついてきてくれますか?」
そう言って俺だけを指名してきたのは、ジェシカの取巻きのうちの留学生組のマイクとキングの二人だ。
ほんとに、あの女と一緒でタイミング最悪・・・
「あー、悪いが用事がある。後でもいいか?」
「今すぐだ!」
「そういうことです。」
ダメだ。話が通じない。
それどころか、マナーも悪い。
こいつら、こんなキャラだっけ?
そんな疑問を抱くくらい前に話したときと印象が違った。
とりあえずは・・・
「ロイン。先に行って二人を頼んでもいいか?」
「わかった。無理はするなよ。」
俺の意思をくんでくれている相棒は二つ返事で頷いてくれた。
頼りになるは、イケメンの友達だな。
「で?用件は?早くしてくれない?」
「ここじゃ目立つ。屋上に行くぞ。」
「いや、ここで言え。」
俺の命令的な口調に驚く二人。
なんでそこまで付き合う必要があるんだ?
俺は早くエミリーに会いたいんだ。
それなのになんでこんなどうでもいいことに時間をさく必要がある。
「用件は聞いてやろ。ただ、ここで今すぐだ。じゃなきゃ俺は帰るぞ?俺は用事があるんだ。それなのに移動でこれ以上時間をとらせるとか迷惑すぎる。もう少し礼儀をわきまえたらどうだ?」
俺がそう言うと、留学生組の片割れ・・・体が大きいマイクが怒ったような視線を向けてきた。
「てめぇ・・・調子に・・・」
「待ちなよ。マイク。」
そして、それを止めたのは留学生組のもう一人の小柄なキングの方だった。
「確かに、こちらの対応が悪かったと思います。申し訳ありません。では、ここで話を聞いて貰えますか?」
「手短に頼む。」
思ったより冷静なキングの対応に俺は少し驚きつつもそう答える。
「では、簡単に・・・アルトくん、ジェシカに謝ってくれるかな?」
「断る。」
謝る理由など皆無なのに何故謝らなきゃならない。
まあ、どうせ、ジェシカが取巻き連中に俺にいじめられたとか言ったからなのだろうけど。
しかし、その俺の返事が気にくわないのかマイクが怒りの形相でこちらを睨んできた。
「てめぇ!ジェシカをいじめといてよくも!」
「何を聞いたのか知らんが、私は当然のことをしただけだ。むしろ、無礼があったのは君たちの姫のほうだろ?」
「なにを!」
火に油を注ぐようにみえるだろうが、俺は今すこぶる機嫌が悪い。
こんな下らない話でエミリーとのデートの時間が失われていくとか冗談じゃない!
俺は早くエミリーとイチャイチャしたいんだ!
「とにかく、用件がそれだけなら私は行くぞ?それに、ここでこれ以上騒ぎをおこすのが君たちの姫の望みなのか?」
「ぐっ!そ、それは・・・」
「落ち着いて。マイク。」
状況を理解できているのか、キングが止めにはいる。
まあ、下手に刺激すると暴力とかになりそうだしな・・・
キングはマイクをなだめるとこちらを振り向き、頭を下げた。
「お時間をとらせてしまい。申し訳ありません。また出直してきます。」
そう言って立ち去るキングとマイク。
少し面倒なことになりそうだな・・・
そんなことよりも、早くエミリーに会わなきゃ!
俺は廊下を走らずに優雅にでも急いでエミリーのもとへ向かう。
昨日は思わぬ邪魔が入ったし、今日こそは!
しかし、そんな決意をしていると廊下の真ん中で迷惑にも陣取ってる2人の男がいた。
見覚えのあるその顔に俺とロインはげんなりしてしまう。
うん、ていうか、めっちゃこっちを・・・俺を睨んでるしね。
「ちょっと、顔かせや。王子さまよ?」
「黙ってついてきてくれますか?」
そう言って俺だけを指名してきたのは、ジェシカの取巻きのうちの留学生組のマイクとキングの二人だ。
ほんとに、あの女と一緒でタイミング最悪・・・
「あー、悪いが用事がある。後でもいいか?」
「今すぐだ!」
「そういうことです。」
ダメだ。話が通じない。
それどころか、マナーも悪い。
こいつら、こんなキャラだっけ?
そんな疑問を抱くくらい前に話したときと印象が違った。
とりあえずは・・・
「ロイン。先に行って二人を頼んでもいいか?」
「わかった。無理はするなよ。」
俺の意思をくんでくれている相棒は二つ返事で頷いてくれた。
頼りになるは、イケメンの友達だな。
「で?用件は?早くしてくれない?」
「ここじゃ目立つ。屋上に行くぞ。」
「いや、ここで言え。」
俺の命令的な口調に驚く二人。
なんでそこまで付き合う必要があるんだ?
俺は早くエミリーに会いたいんだ。
それなのになんでこんなどうでもいいことに時間をさく必要がある。
「用件は聞いてやろ。ただ、ここで今すぐだ。じゃなきゃ俺は帰るぞ?俺は用事があるんだ。それなのに移動でこれ以上時間をとらせるとか迷惑すぎる。もう少し礼儀をわきまえたらどうだ?」
俺がそう言うと、留学生組の片割れ・・・体が大きいマイクが怒ったような視線を向けてきた。
「てめぇ・・・調子に・・・」
「待ちなよ。マイク。」
そして、それを止めたのは留学生組のもう一人の小柄なキングの方だった。
「確かに、こちらの対応が悪かったと思います。申し訳ありません。では、ここで話を聞いて貰えますか?」
「手短に頼む。」
思ったより冷静なキングの対応に俺は少し驚きつつもそう答える。
「では、簡単に・・・アルトくん、ジェシカに謝ってくれるかな?」
「断る。」
謝る理由など皆無なのに何故謝らなきゃならない。
まあ、どうせ、ジェシカが取巻き連中に俺にいじめられたとか言ったからなのだろうけど。
しかし、その俺の返事が気にくわないのかマイクが怒りの形相でこちらを睨んできた。
「てめぇ!ジェシカをいじめといてよくも!」
「何を聞いたのか知らんが、私は当然のことをしただけだ。むしろ、無礼があったのは君たちの姫のほうだろ?」
「なにを!」
火に油を注ぐようにみえるだろうが、俺は今すこぶる機嫌が悪い。
こんな下らない話でエミリーとのデートの時間が失われていくとか冗談じゃない!
俺は早くエミリーとイチャイチャしたいんだ!
「とにかく、用件がそれだけなら私は行くぞ?それに、ここでこれ以上騒ぎをおこすのが君たちの姫の望みなのか?」
「ぐっ!そ、それは・・・」
「落ち着いて。マイク。」
状況を理解できているのか、キングが止めにはいる。
まあ、下手に刺激すると暴力とかになりそうだしな・・・
キングはマイクをなだめるとこちらを振り向き、頭を下げた。
「お時間をとらせてしまい。申し訳ありません。また出直してきます。」
そう言って立ち去るキングとマイク。
少し面倒なことになりそうだな・・・
そんなことよりも、早くエミリーに会わなきゃ!
俺は廊下を走らずに優雅にでも急いでエミリーのもとへ向かう。
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