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79 夜会の前に
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「カリス様。少し落ち着かれてはどうですか?」
夜会当日、お茶を飲みながらサーシャの着替えを待っているとジークからそんなことを言われた。
「落ち着くもなにも私はいつも通りだが?」
「いつもより冷静すぎるから怖いのですよ。奥様を見たとたんに豹変しそうなので、爆発する前になんとかしてください」
なんとも俺のことをわかってきた執事に俺はため息をついてから言った。
「それより、この後のことは任せるが問題ないな?」
「もちろんでございます」
「なら、ローリエとミント、バジルの警護はきちんとするように。なるべく早く帰ってくるがもしもの時は必ず使いを出すように」
「心得ておりますが・・・カリス様の心配は杞憂に終わると思いますよ」
ま、俺もわかってはいるが、この機に乗じておいたをしそうな連中には釘を差してあるし、警備も問題ないとは思うが何事も最悪の想定はするべきだろう。
「では、私は仕事に戻りますが・・・本当にお供しなくてもよろしいのですか?せめて、ミゲルだけでもお連れになっては」
「大丈夫だ。ミゲルにもこっちで仕事をしてもらうからな」
せっかくの夜会だ。なるべく道中は二人きりを楽しみたいのだ。それにミゲルには少しでも自分の恋を進めて欲しいからね。野暮はいけないだろう。
「かしこまりました。では私はこれにて・・・」
そう言ってからジークは部屋を後にする。静かな静寂の中でお茶を飲みながら俺はひたすら自分との戦いに身を投じる。いや、だって、サーシャが着飾るんですよ?これが落ち着いていられますか!否!
「大丈夫。俺は理性的な生き物だ。平常心平常心」
一年半以上その手のことを禁じられると男はどうなるのか・・・アンサー、ヤバいでーす。いまだに何もしてない理由は単純にサーシャの体調の問題と、俺の理性的な問題で軽いスキンシップだけにしている。いや、もちろんスキンシップは大好きだけど、たまにそういう欲求が我慢できなくなりそうになる。でも、サーシャに無理をして欲しくないので、俺が我慢できるならそれがいいとしてきた結果がこれです。
ま、俺としてはサーシャと一緒にいられれば最悪何もしなくても我慢できるけど、欲というのは一度解放されるも抑えがきかなくなるので、やはり何事も我慢は必要なのだろう。
そんなことを考えていると、トントンというノックと共にサーシャの声が聞こえてきた。
「旦那様、入ります」
「ああ」
ガチャっと開けて最初に目にしたのは美の化身だった。青いドレスに身を包んだサーシャ。その首もとには俺がこないだ発掘してしまった白い鉱石を加工して作った純白のネックレスを着けていた。いつも見慣れているはずの銀髪もドレスの色と相まって鮮やかに見える。そしてほんのり化粧をしているサーシャはもはやいつもより大人っぽく見えてしまい。まさしく美の化身としか言いようがなかった。うん、ぶっちゃけみとれてしまいました。
「あの・・・どうでしょうか?」
不安そうに聞いてくるサーシャ。俺はそれに笑顔で答えた。
「とてもよく似合っているよ。流石私のサーシャだ」
「そ、そうですか?」
「えへへ・・・」と笑うサーシャ。可愛いすぎるだろ!なんだよこの可愛いさ!え、俺この子をエスコートして夜会出なきゃダメなの?このままベットに持ち去っちゃダメかな?なんてことを一瞬本気で考えたが、当然却下した。連れ込むのは夜会のあとでもいいだろうと、そうなんとか納得させてから俺はサーシャをエスコートして夜会に向かうのだった。
夜会当日、お茶を飲みながらサーシャの着替えを待っているとジークからそんなことを言われた。
「落ち着くもなにも私はいつも通りだが?」
「いつもより冷静すぎるから怖いのですよ。奥様を見たとたんに豹変しそうなので、爆発する前になんとかしてください」
なんとも俺のことをわかってきた執事に俺はため息をついてから言った。
「それより、この後のことは任せるが問題ないな?」
「もちろんでございます」
「なら、ローリエとミント、バジルの警護はきちんとするように。なるべく早く帰ってくるがもしもの時は必ず使いを出すように」
「心得ておりますが・・・カリス様の心配は杞憂に終わると思いますよ」
ま、俺もわかってはいるが、この機に乗じておいたをしそうな連中には釘を差してあるし、警備も問題ないとは思うが何事も最悪の想定はするべきだろう。
「では、私は仕事に戻りますが・・・本当にお供しなくてもよろしいのですか?せめて、ミゲルだけでもお連れになっては」
「大丈夫だ。ミゲルにもこっちで仕事をしてもらうからな」
せっかくの夜会だ。なるべく道中は二人きりを楽しみたいのだ。それにミゲルには少しでも自分の恋を進めて欲しいからね。野暮はいけないだろう。
「かしこまりました。では私はこれにて・・・」
そう言ってからジークは部屋を後にする。静かな静寂の中でお茶を飲みながら俺はひたすら自分との戦いに身を投じる。いや、だって、サーシャが着飾るんですよ?これが落ち着いていられますか!否!
「大丈夫。俺は理性的な生き物だ。平常心平常心」
一年半以上その手のことを禁じられると男はどうなるのか・・・アンサー、ヤバいでーす。いまだに何もしてない理由は単純にサーシャの体調の問題と、俺の理性的な問題で軽いスキンシップだけにしている。いや、もちろんスキンシップは大好きだけど、たまにそういう欲求が我慢できなくなりそうになる。でも、サーシャに無理をして欲しくないので、俺が我慢できるならそれがいいとしてきた結果がこれです。
ま、俺としてはサーシャと一緒にいられれば最悪何もしなくても我慢できるけど、欲というのは一度解放されるも抑えがきかなくなるので、やはり何事も我慢は必要なのだろう。
そんなことを考えていると、トントンというノックと共にサーシャの声が聞こえてきた。
「旦那様、入ります」
「ああ」
ガチャっと開けて最初に目にしたのは美の化身だった。青いドレスに身を包んだサーシャ。その首もとには俺がこないだ発掘してしまった白い鉱石を加工して作った純白のネックレスを着けていた。いつも見慣れているはずの銀髪もドレスの色と相まって鮮やかに見える。そしてほんのり化粧をしているサーシャはもはやいつもより大人っぽく見えてしまい。まさしく美の化身としか言いようがなかった。うん、ぶっちゃけみとれてしまいました。
「あの・・・どうでしょうか?」
不安そうに聞いてくるサーシャ。俺はそれに笑顔で答えた。
「とてもよく似合っているよ。流石私のサーシャだ」
「そ、そうですか?」
「えへへ・・・」と笑うサーシャ。可愛いすぎるだろ!なんだよこの可愛いさ!え、俺この子をエスコートして夜会出なきゃダメなの?このままベットに持ち去っちゃダメかな?なんてことを一瞬本気で考えたが、当然却下した。連れ込むのは夜会のあとでもいいだろうと、そうなんとか納得させてから俺はサーシャをエスコートして夜会に向かうのだった。
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