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本編後
僕の年上の奥さん6
しおりを挟む等と薄暗い思考に陥りグダグダと考えていると、
「つーかよ」
帆貴さんの視線が僕に向くのを感じて視線を向ける。
「久仁彦」
「はい?」
「やっぱ止めた」
「え?何が?」
「写真なんて駄目だ」
「え?う、ん?」
写真?写真が駄目?
「え。駄目って、先輩!?」と担任の先生の悲鳴のような声が上がる。
「それは………僕との婚姻届とか、番になったこととか、結婚のこと?」
僕とはやっぱり嫌だって言うこと?
僕の番だと受け入れてくれたのに。
ガクンと眼の前が真っ暗闇へと変貌し…
「『写真だけ』なんて久仁彦を俺に引き止められねぇ!もっと、頑丈な鎖でグルグル巻にして俺から引き離されないようにしないと!」
「は?」
帆貴さん、それは一体!?
グルグルって簀巻き?僕を鎖で簀巻きにするの!?
もしかしてお仕置き!?僕帆貴さんに何かした??
「流石先輩!そーです、そーです、学校卒業したら近所の結婚式場とか神社とかを借りてドーンと、クラスメイト達やらご近所の人やら親戚等どんと招いて豪華な式にしちゃえば良いのです!」
「そうだな、でも別に豪華でなくても良い。二次会的なものでも良いし。ただ知り合いに久仁彦と結婚しました!結ばれました!って、堂々と言えるようにしたい!むしろ言いまくりたい!」
「それなら豪華にしなければ、ですよ!と言うか人数多ければ結果豪華になってしまう的な!」
「そういうもん?」
「そういうものですよ、先輩!」
「え?え?ええ??」
何がどうそういうもの?
我ながらキョトンとした状態の顔付きになっていることはわかる。分かるが、眼の前の二人が言っていることがわからない。
日本語言っているのは分かるが、それが何故僕を拘束?する事になるの!?
それとももしかして、結婚=拘束ってことになっている??
「宣言するって言うならアレだ、俺達の結婚式の写真をプリントして各箇所に送り付けるって言うのもアリだな。郵便でラブラブ結婚式写真とか!」
「認識はするでしょうけど、ソレだけなら弱いですよ~特に家に訪問に来た時とか!」
「おう、それじゃー海外みたいに玄関に【俺達、結婚しました】写真を額縁に入れて綺麗に飾り付けると言う奴をしとくか」
「良いですね!新婚家庭みたいにウエルカムボードとかも飾ると良いかも」
「ダサい気もするが、いっそラブラブアピールするのはアリだな」
「そうそう、もうババーンッて、私達ハッピーです!という感じで、玄関とか桃色にしちゃうとか~」
「それはちょっと嫌だな。俺達男同士だし」
「それじゃぁ~水色とか、白とか間に色を入れてみるのも良いかも知れませんよ。それに花音ちゃんが居るのだから、多少は明るい色を配置するとかして~」
「成程な~」
「写真も~ぱーっと花を周囲に置いて、花音ちゃんを真ん中にして、普段からラブラブです!と言う家族写真もあると良いのでは!」
「その手があったか!」
「えっと。何の話?」
「ああ、俺と久仁彦のラブラブっぷりを周囲に宣言する話」
は、い?
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