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番外編 新人カメラマンと先輩カメラマン3
しおりを挟む(Xmas過ぎたバージョン)
「ぶえーっくしょん!」
汚いっす!
とすぐ傍に居た後輩から即抗議。
「そっち側向いて居ないだろ。」
と言えば、「鼻から鼻水が出てるっス。」と。いや、あのな。子供ではないのだから俺の鼻にティッシュを当て、「はい、ちーん」なんて言うな。何処のおかんだ。
なお、今回は珍しく後輩の住む部屋に招かれた。何度か訪れたことがあるが、仕事が立て込んだせいかXmasが過ぎた日付にも関わらず、Xmas仕様の装飾が飾られている。やっと仕事も落ち着いたから明日辺りXmasの飾りは撤去され、今度は正月飾りに変更されるだろう。
あ、もしかして俺、手伝い要員で招かれた?
「えーいいじゃないっすか。って言うか子供はそんな大きな図体していないっす。ついでに言うと、そんなオッサン臭いくしゃみはしないっす。」
「ほっとけ、どうせオッサンだ。」
「事実を言われたからって凹まないで下さいっス、面倒っす。」
何だか今日は自棄に絡んで来る後輩のつむじを見詰める。
身長も体格も何もかも俺よりもちっこくて、それでいて中々根性があって負けん気が強い後輩。努力家だし、何よりも最近はバツイチになってしまった俺みたいなオッサンの健康を気遣ってくれる優しさがある。ちょっと、ちょっとだけ辛辣で…毒舌家だけど。
いや、それは俺にだけ?
編集部に居る時は新人だからか大人しくしているし、仕事だって頑張っている。だが俺とコンビを組むと時折毒舌。
…俺、無意識に何かやらかしている?
それは兎も角、何をカリカリして居るんだ?
「ジット見つめても駄目っす。」
ん?
「今日のご飯は絶対、ぜーったいに決まっているメニューッス。」
お前、目が座ってねえか?
と言うか食わせてくれるなら文句は言わないぞ。
ここ数日張り込みが続き、毎食ほぼコンビニ飯かスーパーの冷たい弁当。時折立ち食いソバ。栄養があるのかどうか微妙な感じだが、一時期(離婚した当初)あんぱんと牛乳ばかり食っていた時期よりはかなりマシ。
マシだが…後で野菜ジュースだけでも摂取して置いた方が良いだろうか。
「12月23日から26日まで張り込みなんて聞いて居ないっす。世間では大事な日なのに横暴っす。幾ら独身だからって酷いっす。編集長も先輩も鬼っす。」
「お、おう。」
もしかしてXmasに彼女とか恋人とかと約束でもあったのか?それは悪かった。
「べーつにそんなのは居ないっすけど~…。」
明らかに機嫌が下降した後輩が、冷蔵庫から次々と料理を取り出す。
「唐揚げに星形に切り抜かれた人参が入ったポテトサラダ、パイ生地に包まれたシチューに牡蠣グラタン、ドドーンと苺が乗ったXmas仕様っぽいケーキ…もしかして手作りケーキか。」
「ちゃんとシャンパンもあるっす。」
ドンと目の前にシャンパングラスをだされる。
「中身は安物っすけど、雰囲気大事なので。」
と言ってコルク栓外してシャワシャワと鳴る黄金色の液体をシャンパングラスに注ぎ、此方へと渡してくれる。安物と言っているけど、俺には上等に見える。
「なぁ」
「なんすか」
「ケーキもしかして…数日前に作った?」
上に乗っている苺は冷蔵庫に保存されていたせいかコーティングのせいでで艶やかな状態に保っているが、ケーキのクリームが何処と無くしなっとしているような、そうでないような。クリームの水分が幾らか飛んでいる。
「…ケーキだけ、24日に食えるように準備していたっす。」
「これ、一人で?」
全部作ったのか?
「ここ暫く…独り者の先輩の健康状態が心配だったっすから。独り者同士、一緒に食おうと思ったっス。」
誘わなかったら先輩まーたあんぱん生活に逆戻りしそうっすし。
ぷいっと横を向いた後輩の耳がほんのりと赤い。頬も少しだけ赤くなっている。
つ ん で れ か。
そんな様子を見てついついにやけてしまう。
「そっかそっかーいやー嬉しいね。」と話すと照れたのか、「さっさと食うっす。この仕事は体力勝負っすから、先輩にはまだまだ働いて教えて貰わないと困るっス。」と。
「オッサンそろそろ年齢的にキツイんだけどね~。」
等と思っていたら、「栄養つければ持ッス。だから沢山栄養つけるッス。」と…。
いや、次から次へと料理持って来なくて良いからな?オッサン年齢的にそろそろ胸焼けがっ!唐揚げとかケーキの生クリームとか、色々死ぬから!なぬ!?酒で流し込めばいいって?
そんな訳あるかー!?
胃薬を所望する…っ!
※ ※ ※
12月27日前後の二人のお話です。
そして気が付いた。先輩はカメラマンと言うよりカメラも記事も書く記者と言った方が良いのかも知れません。
■ちょっとリアル事情。
PCですが、ACアダプター来たのですが…合いませんでした(涙)。
どうもサイズが違っているらしく、大き過ぎて何も出来ず。返品になりました。他にもリアルで色々トラブル続きで笑うしかw
トラブルの一つにカクヨ●とツ●ッター。
パスワード忘れてしまって更新が出来ません。ど、どないしよ(汗)
カク●ムの方はタブレットの方で何とかなるのですが、ツ●ッターは当分の間は開き直るしかありません。そんな訳で更新しました~って言うお知らせが出来ないのです。
それとどうでも良いのですが、MMOのキャラス●。運営さんに報告したけど恐らく放置されるだろうな~と言う、バグがありまして。その場から何も出来なくなり、二進も三進も出来ない状況になりました。
もうね、引退しかないかなーと。
その分文章を書いてやる!と開き直っております。
こんな所で書いてしまって申し訳ありません。
<(_ _)>
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