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追放の神子
必要ならば狩り尽くす 1
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商業ギルドの建物から歩いて数十分、冒険者たちが入り浸る酒場や宿の多い、宿場通りでシェルティオンは遠くを見つめる。
シェルティオンは恋人ではなくモンスターを探していた。
長話をした甲斐があり、陽が落ちる前にシェルティオンは元神子のダンジョン浄化に条件付きで同行できることになったからだ。
「アズラード支部長にとって瘴気は教義ですか? 教養ですか?」
元神子に話しかけられ、シェルティオンは視線を元神子に向ける。組み立て式の大きな術杖を組立てながら、元神子は友好的に微笑んでいた。
その微笑みにシェルティオンは舌を軽く噛んだ。
ギルドと元神子一行が出した条件は二つだ。
ダンジョンから溢れ出したモンスターを退治すること、都市の浄化を手伝うこと。
どちらも優先順位が高いことであったが、シェルティオンは舌打ちしたい気分にかられていた。ギゼラを探しにいくのがまた遅れると思ったからだ。
「教養ですよ」
その上、神殿関係者ばかりの中に混じると神の話ばかりを聞かなければならい。品行方正で熱心な神職者ならなおのことで、少し余裕があると神話や教義の話をされるのだ。
元神子アルゼライトはモンスターを狩り浄化をする合間に神の話をする人間だった。
神に興味がないどころか恨んだこともあるシェルティオンからすれば、舌打ちものの面倒だ。
武器屋からせしめた刺突剣を魔狼から抜き、シェルティオンは舌打ち代わりに小さくため息をつく。
「私の祖父がグラーヴエンディの教えを是としていますので、そのように」
グラーヴエンディはアルセフェントという神々の国に住まい、知識を収集し真実の探究を求める神だ。
そのため信徒は世界の歴史に関わる事象を教義にしなかった。
「じゃああんたもグラーヴさんとこの学徒だったりする?」
アルゼライトが辺りを浄化するために神術を使って祈っている間、不良神官のエディンドルがアルゼライトの代わりに口を開く。
グラーヴエンディが学ぶことを良しとし推奨しているため、グラーヴエンディの信徒は『学徒』と呼ばれる。
「いいえ。私が信仰しているのは神ではないので」
異端審問官に信仰を問われるのはあまりいい気持ちがしない。シェルティオンは淡々と答え、刺突剣を鞘に仕舞った。
「神様は冠婚葬祭でしかお会いしないものだ。お前達が少数派なんじゃないか」
「なるほど確かに……ミダスティルエじゃそうだわなぁ」
シェルティオンの微妙な態度を見て、聖騎士のシェスタが口を挟む。ミダスティルエ王国民は神々の存在を疑わないが、信仰心を持たない者が多い。
何故ならばミダスティルエ王国は神々に苦しめられ、救われた王国だからだ。
ミダスティルエ王国はアルスフェント神話の中で瘴気の塊から出来たとされている。天に連なるアルセフェントの神々が地上に広がる瘴気を集め、欲望と理性を同量混ぜ合わせほんの少し愛を注いで作り上げたという。
これはどの神の家にいっても聞ける話で、世界で三番目に古い歴史を持つ国だともいわれている。
そんな王国の領土には瘴気が溢れていた。
国土を作ったからには国民がいなければ面白くないと神々に配置された人々は、瘴気に侵され弱り、少しでも生き残ろうとする野生の生き物に殺される。神々は人が死んでは補充した。このままでは無為に死んでいくだけだと王国に配置された人々は神々に強く救いを求め、神々は愛子を派遣した。それが神子である。
神子は瘴気を浄化し、瘴気が満ちている間に変わった地形や生物は浄化された地に少しずつ馴染んだ。
こうしてミダスティルエ王国はダンジョンや危険地帯が多い、危険生物が闊歩する王国となった。
瘴気が浄化されると人々は危険な生き物に脅かされながら、共存と戦いを選びとり今に至る。
だから王国では神より神子を信仰している国民が多い。
「では何を信仰してるんですか?」
浄化中もシェルティオン達の会話を聞いていたのだろう。アルゼライトは杖を片付けずに抱えて楽しそうに微笑んだ。
「多数派なら神子だろうが、違いそうじゃねぇ? 商業ギルド支部長だし金とか?」
「戦闘員ということだし武力かもしれない」
好き勝手予想する不良神官と聖騎士を余所に、シェルティオンはアルゼライトにだけ目を合わせ口元に人差し指を立てた。
「秘密、ということで一つ」
ついでに読めない男を装い目元だけで笑う。恋人のセンスを信仰しているといいづらかったからだ。
平時ならばシェルティオンがいわなくてもシェルティオンの同僚が茶化して恋人の存在とシェルティオンの信仰が詳らかになっていた。だが、その同僚も物資補充のために忙しく働いている。誰もシェルティオンの素性を明かす者はいなかった。
「いい男ぶりが憎らしいねぇ」
「エドは酒女煙草賭博の不良神官だもんねぇ、羨ましいよね」
本当に困った神官だよと笑うアルゼライトに、エディンドルはシャキッと背を伸ばす。
「めっっっっそうもない! 神子殿……おっと、アルゼライト殿のいうような事実はちょっぴりしか」
その上エディンドルはキリッとして、あくまで真面目な神官ですよという顔をした。
「えー……そうなの?」
それでもアルゼライトは疑わしそうな目でエディンドルを見る。『ちょっぴり』というわりに酒女煙草賭博な現場をよく見るという顔だ。
「ちょっぴり」
エディンドルの傍らで話を聞いていたシェスタは小さく呟き吹き出した。
「お前が笑うことねぇだろぉ! み……アルゼライト殿が疑うのは仕方ないとして、お前は笑うな」
疑うのは仕方ないと諦めるほど現場を目撃されているのか。それとも単に元神子が真面目なだけか。
どちらにせよシェルティオンには関わりのないことだ。しかし、教義について質問しシェルティオンの信仰を知りたがったアルゼライトはシェルティオンを放っておかなかった。
「どう思いますか、アズラード支部長」
三人が仲良く話している隙にモンスターを探し、あたりを見渡していたシェルティオンは首を傾げる。
シェルティオンは彼らと険悪にならず問題なく話ができればそれで良かった。ギゼラを探すため、ダンジョンに潜る大義名分になってくれたらいいだけで、元神子様ご一行と仲良くなる気は毛頭なかったのだ。
それ故、無難な答えを探しどちらの味方をするか少しだけ悩んだ。
エディンドルは不良神官ぶっているが、本職は異端審問官である。情報を得るのに酒場と娼館と賭場にいっているのだろうと推測できた。趣味と実益を兼ねてのことかもしれないが、その選択が不真面目だとシェルティオンは思わない。よってエディンドルを持ち上げつつもそんな神官はあまり見たことがありませんが……と濁すのが無難ではないか。
だが腹の底で、こうも思う。
この答えに無難はないのではないか。
シェルティオンは恋人ではなくモンスターを探していた。
長話をした甲斐があり、陽が落ちる前にシェルティオンは元神子のダンジョン浄化に条件付きで同行できることになったからだ。
「アズラード支部長にとって瘴気は教義ですか? 教養ですか?」
元神子に話しかけられ、シェルティオンは視線を元神子に向ける。組み立て式の大きな術杖を組立てながら、元神子は友好的に微笑んでいた。
その微笑みにシェルティオンは舌を軽く噛んだ。
ギルドと元神子一行が出した条件は二つだ。
ダンジョンから溢れ出したモンスターを退治すること、都市の浄化を手伝うこと。
どちらも優先順位が高いことであったが、シェルティオンは舌打ちしたい気分にかられていた。ギゼラを探しにいくのがまた遅れると思ったからだ。
「教養ですよ」
その上、神殿関係者ばかりの中に混じると神の話ばかりを聞かなければならい。品行方正で熱心な神職者ならなおのことで、少し余裕があると神話や教義の話をされるのだ。
元神子アルゼライトはモンスターを狩り浄化をする合間に神の話をする人間だった。
神に興味がないどころか恨んだこともあるシェルティオンからすれば、舌打ちものの面倒だ。
武器屋からせしめた刺突剣を魔狼から抜き、シェルティオンは舌打ち代わりに小さくため息をつく。
「私の祖父がグラーヴエンディの教えを是としていますので、そのように」
グラーヴエンディはアルセフェントという神々の国に住まい、知識を収集し真実の探究を求める神だ。
そのため信徒は世界の歴史に関わる事象を教義にしなかった。
「じゃああんたもグラーヴさんとこの学徒だったりする?」
アルゼライトが辺りを浄化するために神術を使って祈っている間、不良神官のエディンドルがアルゼライトの代わりに口を開く。
グラーヴエンディが学ぶことを良しとし推奨しているため、グラーヴエンディの信徒は『学徒』と呼ばれる。
「いいえ。私が信仰しているのは神ではないので」
異端審問官に信仰を問われるのはあまりいい気持ちがしない。シェルティオンは淡々と答え、刺突剣を鞘に仕舞った。
「神様は冠婚葬祭でしかお会いしないものだ。お前達が少数派なんじゃないか」
「なるほど確かに……ミダスティルエじゃそうだわなぁ」
シェルティオンの微妙な態度を見て、聖騎士のシェスタが口を挟む。ミダスティルエ王国民は神々の存在を疑わないが、信仰心を持たない者が多い。
何故ならばミダスティルエ王国は神々に苦しめられ、救われた王国だからだ。
ミダスティルエ王国はアルスフェント神話の中で瘴気の塊から出来たとされている。天に連なるアルセフェントの神々が地上に広がる瘴気を集め、欲望と理性を同量混ぜ合わせほんの少し愛を注いで作り上げたという。
これはどの神の家にいっても聞ける話で、世界で三番目に古い歴史を持つ国だともいわれている。
そんな王国の領土には瘴気が溢れていた。
国土を作ったからには国民がいなければ面白くないと神々に配置された人々は、瘴気に侵され弱り、少しでも生き残ろうとする野生の生き物に殺される。神々は人が死んでは補充した。このままでは無為に死んでいくだけだと王国に配置された人々は神々に強く救いを求め、神々は愛子を派遣した。それが神子である。
神子は瘴気を浄化し、瘴気が満ちている間に変わった地形や生物は浄化された地に少しずつ馴染んだ。
こうしてミダスティルエ王国はダンジョンや危険地帯が多い、危険生物が闊歩する王国となった。
瘴気が浄化されると人々は危険な生き物に脅かされながら、共存と戦いを選びとり今に至る。
だから王国では神より神子を信仰している国民が多い。
「では何を信仰してるんですか?」
浄化中もシェルティオン達の会話を聞いていたのだろう。アルゼライトは杖を片付けずに抱えて楽しそうに微笑んだ。
「多数派なら神子だろうが、違いそうじゃねぇ? 商業ギルド支部長だし金とか?」
「戦闘員ということだし武力かもしれない」
好き勝手予想する不良神官と聖騎士を余所に、シェルティオンはアルゼライトにだけ目を合わせ口元に人差し指を立てた。
「秘密、ということで一つ」
ついでに読めない男を装い目元だけで笑う。恋人のセンスを信仰しているといいづらかったからだ。
平時ならばシェルティオンがいわなくてもシェルティオンの同僚が茶化して恋人の存在とシェルティオンの信仰が詳らかになっていた。だが、その同僚も物資補充のために忙しく働いている。誰もシェルティオンの素性を明かす者はいなかった。
「いい男ぶりが憎らしいねぇ」
「エドは酒女煙草賭博の不良神官だもんねぇ、羨ましいよね」
本当に困った神官だよと笑うアルゼライトに、エディンドルはシャキッと背を伸ばす。
「めっっっっそうもない! 神子殿……おっと、アルゼライト殿のいうような事実はちょっぴりしか」
その上エディンドルはキリッとして、あくまで真面目な神官ですよという顔をした。
「えー……そうなの?」
それでもアルゼライトは疑わしそうな目でエディンドルを見る。『ちょっぴり』というわりに酒女煙草賭博な現場をよく見るという顔だ。
「ちょっぴり」
エディンドルの傍らで話を聞いていたシェスタは小さく呟き吹き出した。
「お前が笑うことねぇだろぉ! み……アルゼライト殿が疑うのは仕方ないとして、お前は笑うな」
疑うのは仕方ないと諦めるほど現場を目撃されているのか。それとも単に元神子が真面目なだけか。
どちらにせよシェルティオンには関わりのないことだ。しかし、教義について質問しシェルティオンの信仰を知りたがったアルゼライトはシェルティオンを放っておかなかった。
「どう思いますか、アズラード支部長」
三人が仲良く話している隙にモンスターを探し、あたりを見渡していたシェルティオンは首を傾げる。
シェルティオンは彼らと険悪にならず問題なく話ができればそれで良かった。ギゼラを探すため、ダンジョンに潜る大義名分になってくれたらいいだけで、元神子様ご一行と仲良くなる気は毛頭なかったのだ。
それ故、無難な答えを探しどちらの味方をするか少しだけ悩んだ。
エディンドルは不良神官ぶっているが、本職は異端審問官である。情報を得るのに酒場と娼館と賭場にいっているのだろうと推測できた。趣味と実益を兼ねてのことかもしれないが、その選択が不真面目だとシェルティオンは思わない。よってエディンドルを持ち上げつつもそんな神官はあまり見たことがありませんが……と濁すのが無難ではないか。
だが腹の底で、こうも思う。
この答えに無難はないのではないか。
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