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オマケ

46.溺愛されすぎてるんですが!?(2) *

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幸せな気分に浸っていると、俺の中のものが再び大きくなるのを感じる。
「アルベール……。まだ足りないのか?」
「すまない……。ミノルが可愛いから興奮してしまったようだ……」
「ふふ、俺もだよ……。まだまだいっぱい欲しい……」
俺が言い終わらないうちに、王子は俺を押し倒してきた。そのまま正常位で深く挿入される。
「んっ……。あぁっ……!」
「ミノル……。すごく可愛いよ……」
王子は俺の首筋に吸い付いてきた。チクっと痛みが走る。きっと跡がついただろうな……と、俺はぼんやりとした頭で考えていた。
「ミノル……私のミノル……」
そのままキスをされる。舌が絡み合う濃厚なもので、息をする暇もないほど激しい。
「ぷはぁ……!苦しいよ……」
「はぁ……はぁ……。ミノルが可愛すぎるのが悪いんだ……」
「えぇ……。俺のせいなの……」
「そうだとも」
王子は俺の胸に顔を埋めてくる。甘えん坊の子供のようだ。
「もう……。仕方がないな……」
俺は王子の頭を撫でる。さらさらの金髪が指の間をすり抜けていった。
「ミノル……好きだよ」
王子は俺を見上げてくる。
「俺も……」
今度は優しく包み込むようなキスをされた。心まで溶けてしまいそうなくらい心地が良い。
「ミノル……。そろそろ動くよ……」
王子はピストン運動を始めた。最初は緩やかだったが、次第に速くなっていく。
「あっ……!んっ……。ああっ!!」
俺の口から喘ぎ声が漏れた。王子の動きに合わせて自然と出てしまう。
「ミノル……。君の可愛い姿を見せてくれ……」
「うう……。でも、ちょっとだけ待って……」
俺は呼吸を整えようとするが、上手くいかない。体が熱くて仕方がなかった。まるで媚薬を飲まされたみたいに火照っている。
「悪いが……待てそうにない」
王子は俺の胸元に手を伸ばしてきた。突起した部分を摘まれる。その瞬間、体に電流が流れたような衝撃を受けた。
「ひゃうっ……!」
「ミノルは本当にここが好きだな……」
王子はそこばかり攻めてくる。俺はビクビクと体を震わせた。
「だめぇ……!そんなに弄られたらおかしくなっちゃう……」
「大丈夫……。私がちゃんと見ていてあげるから……」
王子は俺の唇を奪った。舌が絡み合う音が部屋に響く。その間も乳首を指でコリコリと転がされていた。
「ぷはぁ……。もう限界だよぉ……」
俺は涙目になりながら懇願する。それでも王子は止めようとしない。
「もう少し我慢してくれ……」
「そんなぁ……」
俺は王子の肩を掴むが、彼はそれを無視して動き続けた。
「あんっ……!もうイキそう……」
「私も出そうだ……」
王子の息遣いが激しくなる。
「ミノル……。出すぞ……!」
「うん……。いっぱい出してぇ……」
俺も絶頂に達しようとしていた。頭の中では光が弾け飛んでいる。
「ミノル……。出る……!んっ……!」
王子は勢いよく射精した。熱いものが注ぎ込まれる感覚に身を任せる。
「ああ……!イクッ!!イッちゃうぅぅっ!!」
王子の熱を感じながら、俺も盛大に果てた。
「はぁ……、はぁ……」
俺はぐったりと脱力する。全身に力が入らない。王子は俺の中から引き抜くと、抱きしめてくれた。
「ミノル……。気持ちよかったか?」
「うん……。最高だったよ……」
「それは良かった」
王子は満足げな笑みを浮かべ、頭を撫でてくれる。すごく幸せな気分だ。

「ねえ、もう一回しようよ……。今度は後ろからがいいな……」
「構わないが、どうしてだい?」
「だって、アルベールの顔を見ながらだと恥ずかしいんだもん……」
王子に見つめられるだけでドキドキしてしまう。それに、乱れている自分の顔も見られたくないのだ。
俺の言葉を聞いた王子はクスリと笑う。
「可愛い奴め……。わかったよ。じゃあ、四つん這いになってくれ」
俺は言われた通りに四つん這いになり、尻を突き出した。
「んっ……。早く挿れて……」
「そんなに煽って……。手加減できないぞ?」
「え?どういうこと……?」
「こういうことだ……っ」
王子は俺の背後で膝立ちになると、両手で腰を掴み、一気に挿入してくる。
「ああっ!?ちょ、ちょっと待って!」
「手加減できないと言っただろう?」
そのまま激しくピストン運動を始めた。パンッ!パァンッ!という音が響く。
「ひゃぁっ!激しすぎるって……!」
「はぁ……、はぁ……、ミノルの中はとても気持ち良いぞ……」
「んぁっ……!あっ……、奥突かれるの気持ち良いよぉ……」
「そう言ってもらえると嬉しい……よ!」
「あぐぅ……!」
王子はさらに激しく突いてきた。俺の身体はガクンガクン揺れている。
「ミノル……。愛しているよ……」
「うん……。俺も大好きぃ……」
もう王子のこと以外考えられない。俺は快楽に身を任せた。
「そろそろ出そうだ……」
王子のものはさらに大きくなっていた。俺の中でドクドクと脈打っている。
「うん、中に出してぇ……」
「もちろんだ……。ミノル、受け止めてくれ……!」
王子は俺の中に精を解き放った。熱い液体が流れ込んでくるのを感じる。
「ああ……、幸せ……。もっとちょうだい……」
「言われなくてもたくさん注いでやるさ」
まだ射精が止まらないうちに、王子は再びピストン運動を始めた。俺の身体はそれを受け入れてしまう。
「あぁっ……!すごいぃ……!また来ちゃう……!」
「ミノル……。愛してるぞ……」
王子は俺の首筋にキスをした。そこからゾクゾクとした快感が広がる。
「んっ……、俺も好き……。ずっと一緒にいようね……」
「ああ、約束するよ……」
王子は俺をぎゅっと抱き締め、最奥を貫いた。
「んあああああぁっ……!」
俺は激しく絶頂を迎える。同時に王子にも再び欲を注ぎ込まれた。
「あっ、アルベールの出てるぅ……。お腹の中いっぱいだぁ……」
俺は中を締め付けて、王子のものを受け止める。
しばらくすると、王子は俺の中から引き抜いた。大量の精液が溢れ出す。
「はぁ、はぁ……。すごかった……」
俺はベッドに倒れ込んで呟いた。
「私もだ……。ミノルの中は最高だよ……」
「えへへ、ありがとう……」
褒められて嬉しくなる。俺達は抱き合ってキスを繰り返した。
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