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第4章
甘い誘惑
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結局のところ、ディランは特に切羽詰まった用事はないと招待を受け、ルーナも面倒とは思いつつ断ることもできないので同じくイリアナの部屋に向かうことになった。
ただ、その際に私たちをも一緒についていくこととなった。
いや、ついていくと言ったら語弊があるだろう。この場合、私たちは持っていかれるといった方がいいだろう。
イリアナは不思議な見慣れない姿をしつつも、ユミルンの姿をかわいいと思ったらしく、部屋に置いてこずにそのまま持ってきたらいいと言われたのだ。
ルーナは最初その申し出を断って部屋に連れて帰ろうと思っていたけれど、イリアナの意図するところが私たち愛でたいのだとわかると断り切れず、最後はディランの「まあ、いいんじゃないか?」の言葉で私たちが持っていかれることになったのだ。
ディランは妹に押され気味で、反論できないでいると思っていたのだけど、どうやら妹に甘いだけらしい。文句を言われて困った顔や苦い顔をしつつもどこか和やかな雰囲気がにじみ出ていたのは、恐らくこれがディランにとってのいつも通りだったからだろう。
別にシスコンとかそういうわけではないと思うけど、もしも本当にイリアナがディランに言い寄ったら、ディランは断らないかもしれないほどだ。
ちなみに、この世界では近親者との婚姻が認められている。というか結婚に関しての法には重婚と年齢制限以外の規制がほとんどない。重婚も、一部の国では認められているところもあるし、結婚に関しての法が存在しない国すらあるのだ。
近親者との結婚が規制されるのは、主に劣等因子同士が合わさって生まれつき体の弱い者や障害を持つ者が生まれやすいからであるけれど、この世界ではそれが起きないのである。
いや、病気や障害を持つものが生まれないというわけではなく、近親婚でそういう子供が生まれる確率が変動することがないという事である。
それに、もしもそういう者が生まれたとしても、生まれてすぐなら高位の魔法を使って治すこともできるのだ。指が無ければ生やすか移植するし、盲目であれば目を使わずに見ることができる方法を教える。
知覚障害の場合やある特定の場合のみ特殊な治療が必要で、治すことが叶わないこともあるけれど、つまりはこの世界において劣等因子を考える必要がほとんどないのである。
ということで、ディランとイリアナが結婚したとしても別に問題はなく、子供が生まれれば私たちが本気を出せば事足りるのでモーマンタイなのだ。
まあ、結局のところ何が言いたいのかというと、イリアナはディランの事が好き過ぎるという事だ。
イリアナの部屋に向かう際、廊下ではべったりとディランの腕にしがみつき、ニコニコ顔で歩いているし、たまにディランと話す際には文句を言う時とは違ってものすごく甘えた声を発するのだ。見ているこっちが恥ずかしくなるほどのアピールなので、お姫様なのにこんなこと堂々としていていいのかなと心配になり、ちらっと側近の人を見ると、もうそれはそれは見事に悟りきった目で二人を遠く眺めていた。
これがイリアナにとっての当り前であり、側近にとっての当り前であるという事がわかり、やはりお姫様としてはあまりよろしくない姿なのだという事もわかると、ひどく側近に同情してしまう。
しばらくそんな光景が続いた後、階段を上ったり廊下を曲がったりして数分。ようやくイリアナの部屋に着いた。
やはり城の中は広大で、予め知っておかないと迷ってしまいそうだ。いちいち部屋を移動するのに何分もかけて歩かなくてはいけないのだから、学校の移動教室の比ではない。無理やり例えるならば、1階の端から最上階の反対側の端までを毎回移動するようなものといえばいいだろうか。
コルネリア王太后には運動不足を注意したけれど、これだけ移動に時間がかかるならばあまりで歩きたくないと思う気持ちもわからなくはない。
それに、今は気温を感知できるようにしているけれど、城の中はどこもかしこも暖かく、一定の温度に保たれていてとても快適だった。これならば外に出歩くのも億劫になってしまうだろう。私ならずっと部屋に籠っているかもしれない。
(のーちゃんは冬とか夏は部屋からほとんど出ないもんね。)
(雪の日の登校とか日差しが厳しい日の登校は本当に辛かったよ。)
スライムになってそんな煩わしさから解放されたけれど、前の世界でもスライムと同じく気温を気にしないでいられたらどれだけよかったかとしみじみ思う。
側近が前に出て静かに扉を開き、先にディランとイリアナが部屋に入る。その後にルーナと抱かれた私たちが入り、最後に側近が部屋に入って扉を閉める。
「さあ、お兄様はそこに座ってくださいませ。ルーナ様はこちらに。ウィトス。アルニア。お菓子と飲み物を用意して。」
「かしこまりました。」
イリアナはディランと一緒にソファーに座り、ルーナと私たちはその向かいのソファーに座る。側近二人は部屋の隅で待機していた侍女とともに飲み物とお菓子の準備を進めるのだが。
(お菓子。本格的なお菓子ってこの世界に来てから初めて見るよね。)
(たまにルーナとレナがはちみつを固めたような飴を出してたけど、ちゃんとしたお菓子を見るのは初めてだね。すごく楽しみ。)
そう。私たちはまだこの世界にあるお菓子を食べたことはおろか、見たことすらなかったのだ。
それも当然。この世界ではまだ甘いお菓子は高級で、大商会や王族貴族くらいしか口にできないもので、ディラン達は冒険者としてほとんど平民と同じような暮らしをしていたのでお菓子を手にできなかったのだ。
いや、買おうと思えばいくらでも買える。私たちの中に保管されているお金だけでも十分買い込むことはできる。けれど、それをしなかったのは、ひとえに冒険者らしくないからである。
もっと言えば、冒険者としては武器や防具、様々な道具、魔動具にこそお金をつぎ込むべきで、お菓子などのいわゆる嗜好品は最低限に抑えるべきであるということだ。
ディランは物欲があまりないというのと同時に、損得に関して割と厳しい。食料もとびきり美味しい高級食材ではなく、量を買えて保存もある程度きくものを選ぶし、道具一つとっても長く使っていけるものを優先している。
金額ではなく、それが本当に必要なものか、無駄にならないかを考えて買うのである。逆に言えば価値を見出すことができれば金額を問わず買うけれど、お菓子の類はディラン的には価値が低いらしい。
ルーナとレナがたまに口にする程度であれば別に何も言わないが、恐らく貴族や王族が口にするような高級品となれば苦言を呈するに違いない。
ルーナもレナもポートも別にこれといって嗜好品が欲しいと考えているわけではないので、ディランの方針に従っている。だからこそ今まで私たちは金色の飴玉以外に甘味を知らなかったのだ。
側近と侍女によって目の前に、正確にはルーナの前にお菓子と飲み物が用意される。
用意されたお菓子はとても色とりどりなフルーツがふんだんにあしらわれたショートケーキのようなものだった。三角ではなく長方形で、イチゴではなくみずみずしい様々な果実が小分けにされて乗せられたり挟まれたりしているけれど、ホイップクリームの使い方や、断面のシフォンの感じとかがまさしくショートケーキである。
飲み物は甘いお菓子に対して酸味のあるウェアラのジュースがグラスに注がれていて、他にもオレンジ色をしたものや赤色のものも用意されていた。
「こんなお菓子は見たことがないが、料理人が新しく考えたものか?」
ディランが首を傾げてそう聞くと、イリアナがこう答えた。
「これはケーキと言って、4年ほど前にアース連合の方が考案された新しいお菓子ですわ。」
それを聞いた瞬間に、一定に保たれているはずの温度が僅かに下がった気がした。
ただ、その際に私たちをも一緒についていくこととなった。
いや、ついていくと言ったら語弊があるだろう。この場合、私たちは持っていかれるといった方がいいだろう。
イリアナは不思議な見慣れない姿をしつつも、ユミルンの姿をかわいいと思ったらしく、部屋に置いてこずにそのまま持ってきたらいいと言われたのだ。
ルーナは最初その申し出を断って部屋に連れて帰ろうと思っていたけれど、イリアナの意図するところが私たち愛でたいのだとわかると断り切れず、最後はディランの「まあ、いいんじゃないか?」の言葉で私たちが持っていかれることになったのだ。
ディランは妹に押され気味で、反論できないでいると思っていたのだけど、どうやら妹に甘いだけらしい。文句を言われて困った顔や苦い顔をしつつもどこか和やかな雰囲気がにじみ出ていたのは、恐らくこれがディランにとってのいつも通りだったからだろう。
別にシスコンとかそういうわけではないと思うけど、もしも本当にイリアナがディランに言い寄ったら、ディランは断らないかもしれないほどだ。
ちなみに、この世界では近親者との婚姻が認められている。というか結婚に関しての法には重婚と年齢制限以外の規制がほとんどない。重婚も、一部の国では認められているところもあるし、結婚に関しての法が存在しない国すらあるのだ。
近親者との結婚が規制されるのは、主に劣等因子同士が合わさって生まれつき体の弱い者や障害を持つ者が生まれやすいからであるけれど、この世界ではそれが起きないのである。
いや、病気や障害を持つものが生まれないというわけではなく、近親婚でそういう子供が生まれる確率が変動することがないという事である。
それに、もしもそういう者が生まれたとしても、生まれてすぐなら高位の魔法を使って治すこともできるのだ。指が無ければ生やすか移植するし、盲目であれば目を使わずに見ることができる方法を教える。
知覚障害の場合やある特定の場合のみ特殊な治療が必要で、治すことが叶わないこともあるけれど、つまりはこの世界において劣等因子を考える必要がほとんどないのである。
ということで、ディランとイリアナが結婚したとしても別に問題はなく、子供が生まれれば私たちが本気を出せば事足りるのでモーマンタイなのだ。
まあ、結局のところ何が言いたいのかというと、イリアナはディランの事が好き過ぎるという事だ。
イリアナの部屋に向かう際、廊下ではべったりとディランの腕にしがみつき、ニコニコ顔で歩いているし、たまにディランと話す際には文句を言う時とは違ってものすごく甘えた声を発するのだ。見ているこっちが恥ずかしくなるほどのアピールなので、お姫様なのにこんなこと堂々としていていいのかなと心配になり、ちらっと側近の人を見ると、もうそれはそれは見事に悟りきった目で二人を遠く眺めていた。
これがイリアナにとっての当り前であり、側近にとっての当り前であるという事がわかり、やはりお姫様としてはあまりよろしくない姿なのだという事もわかると、ひどく側近に同情してしまう。
しばらくそんな光景が続いた後、階段を上ったり廊下を曲がったりして数分。ようやくイリアナの部屋に着いた。
やはり城の中は広大で、予め知っておかないと迷ってしまいそうだ。いちいち部屋を移動するのに何分もかけて歩かなくてはいけないのだから、学校の移動教室の比ではない。無理やり例えるならば、1階の端から最上階の反対側の端までを毎回移動するようなものといえばいいだろうか。
コルネリア王太后には運動不足を注意したけれど、これだけ移動に時間がかかるならばあまりで歩きたくないと思う気持ちもわからなくはない。
それに、今は気温を感知できるようにしているけれど、城の中はどこもかしこも暖かく、一定の温度に保たれていてとても快適だった。これならば外に出歩くのも億劫になってしまうだろう。私ならずっと部屋に籠っているかもしれない。
(のーちゃんは冬とか夏は部屋からほとんど出ないもんね。)
(雪の日の登校とか日差しが厳しい日の登校は本当に辛かったよ。)
スライムになってそんな煩わしさから解放されたけれど、前の世界でもスライムと同じく気温を気にしないでいられたらどれだけよかったかとしみじみ思う。
側近が前に出て静かに扉を開き、先にディランとイリアナが部屋に入る。その後にルーナと抱かれた私たちが入り、最後に側近が部屋に入って扉を閉める。
「さあ、お兄様はそこに座ってくださいませ。ルーナ様はこちらに。ウィトス。アルニア。お菓子と飲み物を用意して。」
「かしこまりました。」
イリアナはディランと一緒にソファーに座り、ルーナと私たちはその向かいのソファーに座る。側近二人は部屋の隅で待機していた侍女とともに飲み物とお菓子の準備を進めるのだが。
(お菓子。本格的なお菓子ってこの世界に来てから初めて見るよね。)
(たまにルーナとレナがはちみつを固めたような飴を出してたけど、ちゃんとしたお菓子を見るのは初めてだね。すごく楽しみ。)
そう。私たちはまだこの世界にあるお菓子を食べたことはおろか、見たことすらなかったのだ。
それも当然。この世界ではまだ甘いお菓子は高級で、大商会や王族貴族くらいしか口にできないもので、ディラン達は冒険者としてほとんど平民と同じような暮らしをしていたのでお菓子を手にできなかったのだ。
いや、買おうと思えばいくらでも買える。私たちの中に保管されているお金だけでも十分買い込むことはできる。けれど、それをしなかったのは、ひとえに冒険者らしくないからである。
もっと言えば、冒険者としては武器や防具、様々な道具、魔動具にこそお金をつぎ込むべきで、お菓子などのいわゆる嗜好品は最低限に抑えるべきであるということだ。
ディランは物欲があまりないというのと同時に、損得に関して割と厳しい。食料もとびきり美味しい高級食材ではなく、量を買えて保存もある程度きくものを選ぶし、道具一つとっても長く使っていけるものを優先している。
金額ではなく、それが本当に必要なものか、無駄にならないかを考えて買うのである。逆に言えば価値を見出すことができれば金額を問わず買うけれど、お菓子の類はディラン的には価値が低いらしい。
ルーナとレナがたまに口にする程度であれば別に何も言わないが、恐らく貴族や王族が口にするような高級品となれば苦言を呈するに違いない。
ルーナもレナもポートも別にこれといって嗜好品が欲しいと考えているわけではないので、ディランの方針に従っている。だからこそ今まで私たちは金色の飴玉以外に甘味を知らなかったのだ。
側近と侍女によって目の前に、正確にはルーナの前にお菓子と飲み物が用意される。
用意されたお菓子はとても色とりどりなフルーツがふんだんにあしらわれたショートケーキのようなものだった。三角ではなく長方形で、イチゴではなくみずみずしい様々な果実が小分けにされて乗せられたり挟まれたりしているけれど、ホイップクリームの使い方や、断面のシフォンの感じとかがまさしくショートケーキである。
飲み物は甘いお菓子に対して酸味のあるウェアラのジュースがグラスに注がれていて、他にもオレンジ色をしたものや赤色のものも用意されていた。
「こんなお菓子は見たことがないが、料理人が新しく考えたものか?」
ディランが首を傾げてそう聞くと、イリアナがこう答えた。
「これはケーキと言って、4年ほど前にアース連合の方が考案された新しいお菓子ですわ。」
それを聞いた瞬間に、一定に保たれているはずの温度が僅かに下がった気がした。
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