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第二部 シリウス星編
第87話 その頃カイトは、シリウスのステーション
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俺は相変わらず、アイドルグループ、猫耳カルテットのライブキャラバン船の運転手兼雑用係をしていた。キャラバン船といっても一隻だけだが。
今は、シリウス星で四日後に開催される、ミニライブのために、シリウス皇国まで来ていた。シャトルレーサーのレース大会において、昼休みの休憩中に行われるものだ。
「折角シリウスのステーションに係留してるんだから、ホテルに泊まるとかしないのかよ」
「船に部屋があるのに、わざわざ、ホテルに泊まるわけないでしょ」
俺には部屋がないけどな。
「第一、そんなお金どこから出るのよ。カイトが全員分を払ってくれるの?」
「何で、俺がお前たちの分まで払わなければいけないんだ。払うとしても自分の分だけだ」
「ケチ臭い男だね」
「どうせ、ケチだよ!」
そうでもしないとやっていけない。なにせ、こいつらの生活費や食費まで俺持ちなのだから。
「俺は一人でホテルに泊まるよ」
「何勝手なこと言ってるのよ。カイトがいなくなったら、その間の私たちのお世話は誰がするというの?」
「自分のことくらい、自分でしろよ」
「それがカイトの仕事でしょ。そんなことより、早く買い物に行って来て、ご飯作ってよ」
仕事といわれると言い返し難い。それにしても、ニアはいつも腹をすかせているな。
「はいはい、わかりました。買い物に行ってきます」
俺は、渋々、買い物に出かけるのであった。
だいぶ、おさんどんが身に染みてきたようだ。
買い物から帰って来ると、船の側に一人の女の子がウロウロしていた。
なんだろう。船に用があるのだろうか? それとも、あれか、あいつらのファンなのか?
「そこの君、何か用かな?」
「あの、私は、その」
「サインとか握手はライブの後にしてね」
「いえ、そうでなく……」
しかし、この子は、かわいいな。
あいつらじゃなく、この子をデビューさせた方が売れるんじゃないか。
「あの、タマさんたちに会わせてもらえますか」
「いや、だから、そういうのはライブの後で」
「カイト。何してるの。帰って来たなら早くご飯作ってよ」
「あ、はい今作ります」
「ニアさん!」
「あ、こら、駄目だって」
女の子が俺を押し退けてニアに近付こうとするのを、俺は必死で止める。
「あれ、そこにいるのはスズじゃない。カイト。スズに何をしようとしているの」
ニアが駆け寄って来て、俺に蹴りを入れた。
「痛!」
「スズ、大丈夫だった。カイトに何かされたの」
「いえ、私は何もされてません。あの、カイトさんて……」
「スズが突然いなくなっちゃったから、急遽雇った下僕よ」
下僕。俺は雑用係に満たない下僕だったのか。
「そうだったんですか。カイトさん、大丈夫ですか?」
「俺は大丈夫だけど、ニヤ、いきなり蹴ることないだろ」
「スズに襲いかかっていた強姦野郎には当然の報いよ」
「襲いかかってないし、強姦野郎でもない!」
「どうだか。いつも、隙があれば人の尻尾を、いやらしい目で見ているくせに」
「見てないし」
スズと呼ばれた女の子も、俺を引いて見ている。濡れ衣だから。
「スズ、あんなのほっぽっといて中に入ろう」
「それじゃあ、失礼します」
「何言ってるの、スズが遠慮する必要ないでしょ」
ニヤはスズを連れて船に入っていった。
俺も少し間を置いてから中に入る。
「スズ、どこに行ってたの、心配したんだよ。まったく、今まで連絡もよこさないで」
「あの、それが……」
「本当だよ。いきなりいなくなるんだもの。プロデューサーに聞いても何も教えてくれないし」
「ごめんなさい。それが……」
「ちゃんとご飯食べられてた。こっちは、スズがいなくて大変だったよ」
船内では、スズが三人に、揉みくしゃにされていた。
「あ、カイト。あんたは早くご飯作りなさいよ。勿論、スズの分もよ」
「あ、私が作ります」
「いいのよ、カイトに任せておけば」
「いえ、私、料理をするのは好きですから」
「そう?じゃあお願いしようかしら。久しぶりにスズの料理が食べたくなったわ」
「任せてください。美味しいの作りますね」
スズは、俺が買ってきた材料で、手早く料理を作っていった。
豚肉の味噌炒めの予定が、本格回鍋肉が出来上がっていた。
「カイトさんも、よかったら一緒にいただきませんか」
「あ、うん」
俺も席につき、みんな一緒にスズの料理を食べる。
「美味い」
俺は、一口食べて、思わず声に出してしまう。
「そうでしょう。スズの料理は最高よね」
「ほんと、久しぶりだから余計に美味しく感じるわ」
「これに比べたら、カイトの作ったものは、豚のエサね」
豚のエサとは失礼な。だが、それくらい違いがあるな。
「これは、スズが帰って来たんだし、カイトは要らなくない」
「そうね」
「え、おい。ちょっと、それは!」
俺、首なのか。
「あの、そんなこと言って、カイトさんをいじめたら駄目ですよ」
「でもね。カイトのご飯、美味しくないし」
「今まで料理をしてこなかったんだから、仕方がないだろ」
「それなら、私がカイトさんの料理の仕方を教えますよ」
「いいのか?」
「はい、秘伝の味を伝授します」
「わるいな」
スズ、マジ天使。
他の三人と全然違うじゃないか。
そういえば、スズは他の三人に虐められてたんじゃなかったのか?
この様子だと、虐められてはいなかったようだが、こいつらのことだ、いいようにスズをこき使っていたんだろう。
ここは、俺がスズをこいつらから守らなくては。
「スズ、今日はどこで寝るんだ」
そうだ、この宇宙船には空いている部屋がない。それどころか、俺は運転席で寝ている状態だ。
スズは今までどこで寝ていたのだろう。
「えーと、どうしましょう」
スズが困っている。
「助手席なら空いてるが……」
「何言ってるの、スズをそんなところで寝かせられるわけないでしょ。そこは寝るところじゃないのよ」
いや、俺は運転席で寝てるんだが。
「あー。カイト、スケベなこと考えていたんでしょ。この変態」
「スズ、カイトは危険だから、近付いたら駄目よ」
「俺は、そんなこと考えてないし、変態でもない!」
「カイトのことは、ほっといて、誰が、スズと一緒に寝るか決めましょう」
「そうね。ここは、くじ引きかしら」
「何を言ってるの、今までの順番なら次は私の番だったでしょ!」
「あれー。そうだったっけ?」
「随分前だから、記憶にないなー」
「スズー。次は私の番だったわよね!」
「確か、最後がタマさんだったから、ミケさんだと思います」
「ほら。これで、私で決定ね」
「チッ!」
「じゃあ、明日は私ね」
今までも、順番に誰かの部屋で寝ていたようだ。
俺と一緒の日は……。当然ないですよね。
「あー。またカイトが、スケベな目でこっちを見てる」
「いや、見てないから。誤解だから」
ニヤが捲し立てるから、スズにも冷ややかな目で見られてしまった。ショック。
今は、シリウス星で四日後に開催される、ミニライブのために、シリウス皇国まで来ていた。シャトルレーサーのレース大会において、昼休みの休憩中に行われるものだ。
「折角シリウスのステーションに係留してるんだから、ホテルに泊まるとかしないのかよ」
「船に部屋があるのに、わざわざ、ホテルに泊まるわけないでしょ」
俺には部屋がないけどな。
「第一、そんなお金どこから出るのよ。カイトが全員分を払ってくれるの?」
「何で、俺がお前たちの分まで払わなければいけないんだ。払うとしても自分の分だけだ」
「ケチ臭い男だね」
「どうせ、ケチだよ!」
そうでもしないとやっていけない。なにせ、こいつらの生活費や食費まで俺持ちなのだから。
「俺は一人でホテルに泊まるよ」
「何勝手なこと言ってるのよ。カイトがいなくなったら、その間の私たちのお世話は誰がするというの?」
「自分のことくらい、自分でしろよ」
「それがカイトの仕事でしょ。そんなことより、早く買い物に行って来て、ご飯作ってよ」
仕事といわれると言い返し難い。それにしても、ニアはいつも腹をすかせているな。
「はいはい、わかりました。買い物に行ってきます」
俺は、渋々、買い物に出かけるのであった。
だいぶ、おさんどんが身に染みてきたようだ。
買い物から帰って来ると、船の側に一人の女の子がウロウロしていた。
なんだろう。船に用があるのだろうか? それとも、あれか、あいつらのファンなのか?
「そこの君、何か用かな?」
「あの、私は、その」
「サインとか握手はライブの後にしてね」
「いえ、そうでなく……」
しかし、この子は、かわいいな。
あいつらじゃなく、この子をデビューさせた方が売れるんじゃないか。
「あの、タマさんたちに会わせてもらえますか」
「いや、だから、そういうのはライブの後で」
「カイト。何してるの。帰って来たなら早くご飯作ってよ」
「あ、はい今作ります」
「ニアさん!」
「あ、こら、駄目だって」
女の子が俺を押し退けてニアに近付こうとするのを、俺は必死で止める。
「あれ、そこにいるのはスズじゃない。カイト。スズに何をしようとしているの」
ニアが駆け寄って来て、俺に蹴りを入れた。
「痛!」
「スズ、大丈夫だった。カイトに何かされたの」
「いえ、私は何もされてません。あの、カイトさんて……」
「スズが突然いなくなっちゃったから、急遽雇った下僕よ」
下僕。俺は雑用係に満たない下僕だったのか。
「そうだったんですか。カイトさん、大丈夫ですか?」
「俺は大丈夫だけど、ニヤ、いきなり蹴ることないだろ」
「スズに襲いかかっていた強姦野郎には当然の報いよ」
「襲いかかってないし、強姦野郎でもない!」
「どうだか。いつも、隙があれば人の尻尾を、いやらしい目で見ているくせに」
「見てないし」
スズと呼ばれた女の子も、俺を引いて見ている。濡れ衣だから。
「スズ、あんなのほっぽっといて中に入ろう」
「それじゃあ、失礼します」
「何言ってるの、スズが遠慮する必要ないでしょ」
ニヤはスズを連れて船に入っていった。
俺も少し間を置いてから中に入る。
「スズ、どこに行ってたの、心配したんだよ。まったく、今まで連絡もよこさないで」
「あの、それが……」
「本当だよ。いきなりいなくなるんだもの。プロデューサーに聞いても何も教えてくれないし」
「ごめんなさい。それが……」
「ちゃんとご飯食べられてた。こっちは、スズがいなくて大変だったよ」
船内では、スズが三人に、揉みくしゃにされていた。
「あ、カイト。あんたは早くご飯作りなさいよ。勿論、スズの分もよ」
「あ、私が作ります」
「いいのよ、カイトに任せておけば」
「いえ、私、料理をするのは好きですから」
「そう?じゃあお願いしようかしら。久しぶりにスズの料理が食べたくなったわ」
「任せてください。美味しいの作りますね」
スズは、俺が買ってきた材料で、手早く料理を作っていった。
豚肉の味噌炒めの予定が、本格回鍋肉が出来上がっていた。
「カイトさんも、よかったら一緒にいただきませんか」
「あ、うん」
俺も席につき、みんな一緒にスズの料理を食べる。
「美味い」
俺は、一口食べて、思わず声に出してしまう。
「そうでしょう。スズの料理は最高よね」
「ほんと、久しぶりだから余計に美味しく感じるわ」
「これに比べたら、カイトの作ったものは、豚のエサね」
豚のエサとは失礼な。だが、それくらい違いがあるな。
「これは、スズが帰って来たんだし、カイトは要らなくない」
「そうね」
「え、おい。ちょっと、それは!」
俺、首なのか。
「あの、そんなこと言って、カイトさんをいじめたら駄目ですよ」
「でもね。カイトのご飯、美味しくないし」
「今まで料理をしてこなかったんだから、仕方がないだろ」
「それなら、私がカイトさんの料理の仕方を教えますよ」
「いいのか?」
「はい、秘伝の味を伝授します」
「わるいな」
スズ、マジ天使。
他の三人と全然違うじゃないか。
そういえば、スズは他の三人に虐められてたんじゃなかったのか?
この様子だと、虐められてはいなかったようだが、こいつらのことだ、いいようにスズをこき使っていたんだろう。
ここは、俺がスズをこいつらから守らなくては。
「スズ、今日はどこで寝るんだ」
そうだ、この宇宙船には空いている部屋がない。それどころか、俺は運転席で寝ている状態だ。
スズは今までどこで寝ていたのだろう。
「えーと、どうしましょう」
スズが困っている。
「助手席なら空いてるが……」
「何言ってるの、スズをそんなところで寝かせられるわけないでしょ。そこは寝るところじゃないのよ」
いや、俺は運転席で寝てるんだが。
「あー。カイト、スケベなこと考えていたんでしょ。この変態」
「スズ、カイトは危険だから、近付いたら駄目よ」
「俺は、そんなこと考えてないし、変態でもない!」
「カイトのことは、ほっといて、誰が、スズと一緒に寝るか決めましょう」
「そうね。ここは、くじ引きかしら」
「何を言ってるの、今までの順番なら次は私の番だったでしょ!」
「あれー。そうだったっけ?」
「随分前だから、記憶にないなー」
「スズー。次は私の番だったわよね!」
「確か、最後がタマさんだったから、ミケさんだと思います」
「ほら。これで、私で決定ね」
「チッ!」
「じゃあ、明日は私ね」
今までも、順番に誰かの部屋で寝ていたようだ。
俺と一緒の日は……。当然ないですよね。
「あー。またカイトが、スケベな目でこっちを見てる」
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