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愛するのは魂

繋がって…

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 シングルベットで一緒に寝る事にしたものの。

 セシレーヌは落ち着かず体が緊張している状態で寝付けないままだった。


 何度目かの小さなため息をついた時。

 ギュッと抱きしめられた…。


 ハッと驚いたセシレーヌの頭を、優しいジュニアールの手がそっと撫でてくれた。

「…眠れません…。貴女が隣にいるのに、何もできないなんて…」

 そう耳元で囁かれ、セシレーヌはドキッとなった。

「ずっと我慢していました。貴女が欲しくて…」


 頭に当てられていたジュニアールの手が、スーッと降りてきてセシレーヌのパジャマのボタンを外してゆく…。

 
 ダメ!
 と、抵抗してみるセシレーヌだが、どんどんとジュニアールのペースでパジャマのボタンが外されてしまった。



 パジャマの下には可愛い下着。
 清楚な白で可愛いレースがついている下着は、セシレーヌによく似合っている。


「可愛いですね、貴女にとてもよく似合っています」


 そう言いながら、ジュニアールの手がセシレーヌの胸の傷跡に触れた…。
 その傷跡は心臓移植をした傷跡。
 もう10年経過しているが、傷跡は生々しく残っている。
 服を着ていれば分からないが、こうして下着姿になるとハッキリ分かる。



「この傷も全部愛しています…」


 そっとジュニアールの唇がセシレーヌの唇に降りてきた。

 
 優しく包み込むようなキス…

 物腰の低い上品な言葉遣いとは裏腹に、激しいキスを繰り返してくるジュニアールを感じながらセシレーヌは鼓動が高まってゆくのを感じていた。


 激しいキスを繰り返しながら、ジュニアールがパジャマを脱いでゆく…。


 
 見かけよりずっと逞しいジュニアールの体は、重なるととても温かい…。
 

 キスが首筋に降りてきて…

 ギュッと目をつむったセシレーヌ。

 そんなセシレーヌを見て、ジュニアールはそっと頬に手を添えた。


「大丈夫ですよ、何も怖くありませんから…」


 そう言われて、ちょっとだけ目を開けたセシレーヌ。


 逞しいジュニアールの体が目に入ると、頬を赤くしたセシレーヌだが、ふと胸に手術の跡が目に入った…。


 手を伸ばして、手術の跡に触れたセシレーヌ…。


「…初めてでした…。こんなに、大きな手術を執刀したのは…」
「そのようでしたね」

「本当は、ちょっと怖くて。断ろうと思っていたの…」
「そうでしたか。でも、貴女を信じていました」


 ちょっと潤んだ目をしてセシレーヌはジュニアールを見つめた…。


「…手術が成功して、本当に嬉しかった…」


 ジュニアールはそっと体を重ねた。


「…温かいですね、貴女の体…」



 首筋から鎖骨に…そして胸に…ジュニアールの唇が這って来るのを感じてセシレーヌの吐息が漏れてくる…。


 柔らかいマシュマロのようなセシレーヌの胸に、ジュニアールの唇が降りてきて、桜色のサクランボの部分を唇で覆った。

 
 吐息と共にセシレーヌの声が漏れてきて…ギュッとしがみ付いてきた…。


 チュッと吸い付く音が響いてきて…
 サクランボの部分を吸い上げられたセシレーヌの体が大きく反応した。


 
 スルっと上の下着とお揃いの色のショーツが脱がされたセシレーヌ。


 

 お互いが産まれたままの姿になり、重なり合う体…



 ジュニアールの唇が、胸からお腹に降りてきて…セシレーヌの入り口へと降りてきた…

 
 
 セシレーヌの入り口は、溢れんばかりの清らかな川の水が潤っていた。

 唇を這わせながら、入り口に降りてきたジュニアールは、セシレーヌの入り口をゆっくりと解していった。

 まだ緊張しているのか強張っている入り口を、丁寧にゆっくりと解してゆくジュニアールを感じるとセシレーヌの吐息も激しくなってゆく…。


 
 解れてきたセシレーヌの入り口を確認したジュニアールは、ゆっくりと入って行った…。


 グッと入ってこられると、今まで感じたことがない激しい痛みを感じたセシレーヌがちょと悲鳴にいた声を漏らした。


「大丈夫ですよ、力を抜いて下さい」

 そう言われても、初めての感覚にセシレーヌは固くなっていた。

「ゆっくり息を吐いて…」


 誘導してくれるジュニアール。

 

 ゆっくりと入って来たジュニアールは、とても力強くドクン…ドクンと脈打つ感覚が伝わって来た…。


 
 グッと奥までたどり着いて来たジュニアールを感じると、激しい痛みよりも心地よい快楽に変わってゆくのをセシレーヌは感じた。


 
 好き…愛している…。
 そんな想いが、体の奥から伝わって来る。
 

 なんて暖かいエネルギーだろう…。


 ギュッとジュニアールの背中にしがみ付いて、セシレーヌはそう思った。



「とっても気持ちいいです…そうやって、素直に感じていて下さい…」


 セシレーヌは頭が真っ白になってしまった。
 

 お互いの体温を感じ、ただ、心地よいエネルギーを感じていた…。

 甘い時間…それはとても幸せで、ずっと待っていたような、そんな気持ちになれた。


「セシレーヌ…これで、やっと生き返ることが出来ます…」


 額と額をくっつけて、ジュニアールが言った。






 しばらくして。

 セシレーヌはジュニアールの腕の中でまどろんでいた。


 まどろんでいるセシレーヌを、ジュニアールはギュッと抱きしめた。

 
「大丈夫ですか? 痛くないですか? 」
「大丈夫…このくらいなら…」


「とっても素直ですね。それが、本来の貴女です」
「こんな気持ちは、初めてで…。ずっと、非難されてばかりで…どうせ私なんてと、思って生きて来たので…」

「これから始まるのですから、何もかも初めての事で当たり前じゃないですか。本当の自分で生きてゆくんですから」

「当に、有難うございます。…火傷の跡も、消してくれて…」


 ぎゅっと、セシレーヌを抱きしめ、ジュニアールは微笑んだ。


「貴女の綺麗な顔を取り戻せて、良かったですね。でも、ちょっと心配です」
「え? 」


「貴女があんまり綺麗だから、他の男性が黙っていないでしょうから」
「そんな…」

 赤くなるセシレーヌが可愛くて、ジュニアールは唇に軽くキスをした。


「それより、ここは引っ越しするのですか? 」
「はい…南グリーンピアトに呼ばれているので…」

「それで荷物が少なくなっていたのですね。それなら、まとめている荷物はそのままお城へ運んでいいですね? 」
「え? 」

「南グリーンピアトになんて、行かせませんよ。貴女はこれからは、私の傍に居てくれればいいのですから」
「もうそこまで、決めていいのですか? 」

「ええ、みんな待っていますよ。ミディスも、早く連れて来てと言っていますから」

 
 ぎゅっと、セシレーヌを抱きしめるジュニアール。

「何も心配しないで、私に着いてきてくれればいいんですよ。こうして、エネルギーの交換もできたんですから。もう、貴女の中に私がいるのですよ。何も心配しないで下さい」


 セシレーヌの中にジュニアールがいる・・・

 1つになったセシレーヌとジュニアール。

 お互いに受け入れ合った。


 メイシスの心臓をもらって命を取り留めたセシレーヌ。

 そして、そのセシレーヌから命を救われたジュニアール。

 2人の出会いはきっと運命だったに違いない。


 外には晴天の秋空が広がっている。

 太陽も優しく輝いていた。



 
 
 
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