114 / 242
文化祭 準備
新メンバー
しおりを挟む
夏休みが終わって、新学期。
クラスメイトが1人増えた。
「絵里ちゃん!」
「翠!やったよ!」
帰国して補習を終えた絵里ちゃんは、非公式ながらクラスの希望を聞かれたんだって。
人数が少ないCかDか。
そして絵里ちゃんはDを選んでくれた。
それから席替えをして、私の隣は富田くんという男の子になった。
前に花音ちゃん、後ろは絵里ちゃん。富田くんの後ろに皇子くん。
疾風くんとの席は随分と離れちゃったのが少し、ううん、かなり残念。
2学期に入ってすぐ、文化祭の話し合いが始まった。
実行委員は須藤仁志くんと橋場菜々子ちゃん。菜々子ちゃんは応援団仲間のひとりで、花音ちゃんとも仲が良い。
文化祭の企画は、飲食、物販、イベントとほぼ等分される。ここでちゃんとした企画にしておかないと、生徒会による調整で弾かれて、違うことをやらなくてはいけなくなる。
去年のクラスは飲食を希望していたけれど、よくわからずざっくりとした企画を出してしまって、調整で弾かれてしまった。
それでやりたかった事が出来なくなって、みんなのテンションが一気に下がっちゃった。
不慣れな1年生のクラスは大体が希望が通らなかった聞いている。しかも似通った時は上級生優先というルールがある。
つまりこの段階でしっかりとした企画にしておかないと、上級生達には敵わないということ。
だからかもしれない。
今年のクラスのみんなはちょっと顔つきが違う。
「まず、方向決めます。」
と菜々子ちゃんが多数決を取った。
飲食、物販、イベント、みんなの希望は物販だった。
「じゃあ、何を売りましょうか?」
菜々子ちゃんの言葉は重い。
昨年度、物販を希望した団体は悉くここで躓いた。
内容と値段を考えて、文化祭に相応しいもの。
去年人気があったのは「お菓子」で、結局お菓子を売る事が出来たのは3年生の団体だけだった。
「あ、あの…。」
手を挙げたのは花音ちゃんだった。
「こういうの、知ってますか?」
と花音ちゃんが見せたのは印刷されたネットショップの「布インク」という商品だった。
クラスメイトが1人増えた。
「絵里ちゃん!」
「翠!やったよ!」
帰国して補習を終えた絵里ちゃんは、非公式ながらクラスの希望を聞かれたんだって。
人数が少ないCかDか。
そして絵里ちゃんはDを選んでくれた。
それから席替えをして、私の隣は富田くんという男の子になった。
前に花音ちゃん、後ろは絵里ちゃん。富田くんの後ろに皇子くん。
疾風くんとの席は随分と離れちゃったのが少し、ううん、かなり残念。
2学期に入ってすぐ、文化祭の話し合いが始まった。
実行委員は須藤仁志くんと橋場菜々子ちゃん。菜々子ちゃんは応援団仲間のひとりで、花音ちゃんとも仲が良い。
文化祭の企画は、飲食、物販、イベントとほぼ等分される。ここでちゃんとした企画にしておかないと、生徒会による調整で弾かれて、違うことをやらなくてはいけなくなる。
去年のクラスは飲食を希望していたけれど、よくわからずざっくりとした企画を出してしまって、調整で弾かれてしまった。
それでやりたかった事が出来なくなって、みんなのテンションが一気に下がっちゃった。
不慣れな1年生のクラスは大体が希望が通らなかった聞いている。しかも似通った時は上級生優先というルールがある。
つまりこの段階でしっかりとした企画にしておかないと、上級生達には敵わないということ。
だからかもしれない。
今年のクラスのみんなはちょっと顔つきが違う。
「まず、方向決めます。」
と菜々子ちゃんが多数決を取った。
飲食、物販、イベント、みんなの希望は物販だった。
「じゃあ、何を売りましょうか?」
菜々子ちゃんの言葉は重い。
昨年度、物販を希望した団体は悉くここで躓いた。
内容と値段を考えて、文化祭に相応しいもの。
去年人気があったのは「お菓子」で、結局お菓子を売る事が出来たのは3年生の団体だけだった。
「あ、あの…。」
手を挙げたのは花音ちゃんだった。
「こういうの、知ってますか?」
と花音ちゃんが見せたのは印刷されたネットショップの「布インク」という商品だった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
かのじょにせつなき青春なんてにあわない~世界から忘れられた歌姫を救いだせ~
すずと
青春
「あなただけが私を忘れてくれなければ良い。だから聞いて、私の歌を」
そう言って俺の最推しの歌姫は、俺だけに単独ライブを開いてくれた。なのに、俺は彼女を忘れてしまった。
大阪梅田の歩道橋を四ツ木世津《よつぎせつ》が歩いていると、ストリートライブをしている女性歌手がいた。
周りはストリートライブなんか興味すら持たずに通り過ぎていく。
そんなことは珍しくもないのだが、ストリートライブをしていたのは超人気歌手の出雲琴《いずもこと》こと、クラスメイトの日夏八雲《ひなつやくも》であった。
超人気歌手のストリートライブなのに誰も見向きもしないなんておかしい。
自分以外にも誰か反応するはずだ。
なんだか、世界が彼女を忘れているみたいで怖かった。
疑問に思った世津は、その疑問の調査をする名目で八雲とお近づきになるが──?
超人気歌手だった彼女とその最推しの俺との恋にまつまる物語が始まる。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
傷者部
ジャンマル
青春
高校二年生に上がった隈潟照史(くまがた あきと)は中学の時の幼なじみとのいざこざを未だに後悔として抱えていた。その時の後悔からあまり人と関わらなくなった照史だったが、二年に進学して最初の出席の時、三年生の緒方由紀(おがた ゆき)に傷者部という部活に入ることとなるーー
後悔を抱えた少年少女が一歩だけ未来にあゆみ出すための物語。
Warm family ~温かい家族~
夏瀬檸檬
青春
舞美と流美は、仲の良い姉妹。そんな姉妹にはそれぞれ彼氏がいます。舞美には颯。流美には響。颯も響もまた兄弟です。
美人で優等生の舞美。頭はいいが、舞美とは対照的にとても明るい流美。
美形で大人しい他人に興味を持たない颯。それに対照的に美形で誰に対しても優しい響。
この四人の恋について、生き方についての短編を書きます。
長い連載になりそうですが、お付き合いください。
(短編となっておりますが、時々続く話もあります。)
小学生の時にかけた恋のおまじないが、さっき発動しました。
サイトウ純蒼
青春
「恋のおまじないだよ」
小学校の教室。
片思いだった優花にそう言われたタケルは、内心どきどきしながら彼女を見つめる。ふたりの間で紡がれる恋まじないの言葉。でもやがてそれは記憶の彼方へと消えて行く。
大学生になったタケル。
通っていた大学のミスコンでその初恋の優花に再会する。
そして発動する小学校時代の『恋まじない』。タケルは記憶の彼方に置き忘れてきた淡い恋を思い出す。
初恋と恋まじない。
本物の恋と偽りの想い。
――初恋が叶わないなんて誰が決めた!!
新たな想いを胸にタケルが今、立ち上がった。
すべて実話
さつきのいろどり
ホラー
タイトル通り全て実話のホラー体験です。
友人から聞いたものや著者本人の実体験を書かせていただきます。
長編として登録していますが、短編をいつくか載せていこうと思っていますので、追加配信しましたら覗きに来て下さいね^^*
学校に行きたくない私達の物語
能登原あめ
青春
※ 甘酸っぱい青春を目指しました。ピュアです。
「学校に行きたくない」
大きな理由じゃないけれど、休みたい日もある。
休みがちな女子高生達が悩んで、恋して、探りながら一歩前に進むお話です。
(それぞれ独立した話になります)
1 雨とピアノ 全6話(同級生)
2 日曜の駆ける約束 全4話(後輩)
3 それが儚いものだと知ったら 全6話(先輩)
* コメント欄はネタバレ配慮していないため、お気をつけください。
* 表紙はCanvaさまで作成した画像を使用しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる