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第2章
いつの日かの令嬢
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いつの日かの令嬢は、腕がちゃんと生えており元通りになっていた。
以前出した条件をしっかりと守ったのだろう。
令嬢はズカズカと公爵の元へ歩いてくる。
「きっ君は…侯爵家のリーナ様…!まさかこの平民h」
「やめなさい!それを言ったらあなたの命はなくなるわよ!」
「君もそんな事を言うのかね!そんなわけないだろう、いくら力があるとはいえもし私を殺せばこいつにはとんでもない罰が待っているはずだ。そこまでして私を殺すとでも言うのかね?」
「この男ならやるわよ!今でこそ治っているけど、私は両腕を斬り捨てられたのだから!」
「なっ何⁈こんな奴に⁈平民風情が生意気な!」
「はっ!やめなさいよ!」
令嬢はどうにか公爵が僕を怒らせないように頑張っているけど、うぅん…この首握り潰したっていいかな?
うぅん…問題ないか?ないよなぁ…?
一応確認をとっておくか。
「なぁもうこの首握り潰していいか?」
「なっ!やめろ!やめてくれ!そこの女は好きにしてくれて良い!だからどうか私の命だけは!」
そう言って公爵は令嬢を指さした。
いきなり指をさされた令嬢は現状を理解すると怒り出した。
「なっ!なんてこと言うの!私はあなたが殺されないように言ってたのに!」
「うるさい!ただの侯爵令嬢が!」
公爵と令嬢が言い争っている。
いやぁ~うるさいうるさい。
でもまぁとりあえず、この公爵の首は握りつぶしちゃっていいかな?
公爵の首を握る手に力を込める。
だが、すぐに辞めた。クルトとリリィの目の前で親を殺すわけにはいかないだろう。
一旦、公爵の首から手を離す。
すると、公爵は勝ち誇ったような顔で「私は生きた!やった!」と言っている。
隣の令嬢は、僕が公爵の条件をのんだんだと思い顔を真っ青に染めている。
僕的に、あの公爵の言う事を大人しく聞く気はない、正直な話、令嬢はいらない。
僕はクルトとリリィの元へ歩くと、2人に耳打ちした。
すると、2人は顔を縦に振る。
その様子をしっかり確認した僕は、公爵に向けて言い放った。
「誰が、あんたの条件なんかのむか!でも、命は守ってやる。その代わりに!クルトとリリィは連れて行くぞ!」
そういうと、公爵はニタァっと笑った。
いやぁ気もちの悪い、不気味な笑みだなぁ。
公爵は勝ち誇った顔をすると、顔を大きく縦に振りながら言った。
「いいでしょう!そんな奴らと一緒に居なくて済むとは私としてもありがたいですしね!どうです?そこの令嬢も入ります?」
そういうと、また令嬢を指さした。
いや…令嬢関係なかっただろ?何考えてるんだ?
令嬢はまた真っ青な顔をして、以前斬りはなした腕の部分をさすっている。
また同じ事をされると思っているのか、もう泣きそうになっている。
僕は、無言でテレポートを使いクルトとリリィを山小屋に送ると、公爵に教えて差し上げた。
「公爵?何ふざけた事言ってるんですか?令嬢を僕は求めていません。僕、命だけは守ると言いましたよね?それにあなたは了承した。という事は死なない程度には痛めつけるのは問題じゃないですよね?」
教えて差し上げた後、ディンガー公爵の顔は真っ青になっていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
どうも作者です。読んでいただきありがとうございます。
うぅ~ん、なんというか。
令嬢がとにかく可哀想な話でしたね、今回。
自分で書いてて何言ってんだ!っていう感じですが…
後、数話書いたらまたもふもふに戻りたいと思います。
いつの日かの作品の最後に、2章は戦争とか言ってましたけど…。
そんな事はなく、3章でこの作品は終わりですかね?
いや…終わる終わる詐欺をする気がするので4章行くかも知れない…。
いや、いかないか!
まぁ、楽しく気長に頑張っていきたいと思います!
それじゃあメェ~♪
以前出した条件をしっかりと守ったのだろう。
令嬢はズカズカと公爵の元へ歩いてくる。
「きっ君は…侯爵家のリーナ様…!まさかこの平民h」
「やめなさい!それを言ったらあなたの命はなくなるわよ!」
「君もそんな事を言うのかね!そんなわけないだろう、いくら力があるとはいえもし私を殺せばこいつにはとんでもない罰が待っているはずだ。そこまでして私を殺すとでも言うのかね?」
「この男ならやるわよ!今でこそ治っているけど、私は両腕を斬り捨てられたのだから!」
「なっ何⁈こんな奴に⁈平民風情が生意気な!」
「はっ!やめなさいよ!」
令嬢はどうにか公爵が僕を怒らせないように頑張っているけど、うぅん…この首握り潰したっていいかな?
うぅん…問題ないか?ないよなぁ…?
一応確認をとっておくか。
「なぁもうこの首握り潰していいか?」
「なっ!やめろ!やめてくれ!そこの女は好きにしてくれて良い!だからどうか私の命だけは!」
そう言って公爵は令嬢を指さした。
いきなり指をさされた令嬢は現状を理解すると怒り出した。
「なっ!なんてこと言うの!私はあなたが殺されないように言ってたのに!」
「うるさい!ただの侯爵令嬢が!」
公爵と令嬢が言い争っている。
いやぁ~うるさいうるさい。
でもまぁとりあえず、この公爵の首は握りつぶしちゃっていいかな?
公爵の首を握る手に力を込める。
だが、すぐに辞めた。クルトとリリィの目の前で親を殺すわけにはいかないだろう。
一旦、公爵の首から手を離す。
すると、公爵は勝ち誇ったような顔で「私は生きた!やった!」と言っている。
隣の令嬢は、僕が公爵の条件をのんだんだと思い顔を真っ青に染めている。
僕的に、あの公爵の言う事を大人しく聞く気はない、正直な話、令嬢はいらない。
僕はクルトとリリィの元へ歩くと、2人に耳打ちした。
すると、2人は顔を縦に振る。
その様子をしっかり確認した僕は、公爵に向けて言い放った。
「誰が、あんたの条件なんかのむか!でも、命は守ってやる。その代わりに!クルトとリリィは連れて行くぞ!」
そういうと、公爵はニタァっと笑った。
いやぁ気もちの悪い、不気味な笑みだなぁ。
公爵は勝ち誇った顔をすると、顔を大きく縦に振りながら言った。
「いいでしょう!そんな奴らと一緒に居なくて済むとは私としてもありがたいですしね!どうです?そこの令嬢も入ります?」
そういうと、また令嬢を指さした。
いや…令嬢関係なかっただろ?何考えてるんだ?
令嬢はまた真っ青な顔をして、以前斬りはなした腕の部分をさすっている。
また同じ事をされると思っているのか、もう泣きそうになっている。
僕は、無言でテレポートを使いクルトとリリィを山小屋に送ると、公爵に教えて差し上げた。
「公爵?何ふざけた事言ってるんですか?令嬢を僕は求めていません。僕、命だけは守ると言いましたよね?それにあなたは了承した。という事は死なない程度には痛めつけるのは問題じゃないですよね?」
教えて差し上げた後、ディンガー公爵の顔は真っ青になっていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
どうも作者です。読んでいただきありがとうございます。
うぅ~ん、なんというか。
令嬢がとにかく可哀想な話でしたね、今回。
自分で書いてて何言ってんだ!っていう感じですが…
後、数話書いたらまたもふもふに戻りたいと思います。
いつの日かの作品の最後に、2章は戦争とか言ってましたけど…。
そんな事はなく、3章でこの作品は終わりですかね?
いや…終わる終わる詐欺をする気がするので4章行くかも知れない…。
いや、いかないか!
まぁ、楽しく気長に頑張っていきたいと思います!
それじゃあメェ~♪
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