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一日目
一
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地球を救い、導くための方策を話し合うために、各種族を司る神々が一堂に集められた。幾千万の神々が一つの所に集まるのは、天界にとっては七度目のことだ。
一度目は一種族の乱獲により、生き物が次々に絶滅していき、最後の生命体も生き残ることができなかった。
二度目は核戦争により、地球のおよそ八十%が放射能で汚染され、再生するまでにとてつもない時間がかかった。三度目以降も核戦争や無謀な宇宙開発による隕石等の落下、大量破壊兵器の開発実験による大規模な地殻変動など、生物自らの行動が原因で地球が瀕死の状態になった。
その都度神々は、地球の環境を守り、万物の命の芽をつなぐために、ゼロの状態に戻して再起を図った。人間達の記憶や記録の中にも『洪水伝説』やソドムとゴモラを代表とする『都市崩壊』、巨大大陸の『海中沈没』などとして残っている。
誰もが今回も同じ結果になるだろうと考えていた。相次ぐ大地震や火山噴火などの地形の変形や地殻変動で地軸のズレが生じ、自転周期が速まってきているためである。これらは次元上昇のための予兆ととらえられなくもないが、三次元世界の地球的現実を考えれば、マイナスエネルギーのスパイラルを原動力としている現象であり、破滅に向かって全速力で坂道を転げ落ちているととらえる方が正解だろう。
現在までも神々はただ見守っていたわけではない。イエスや仏陀、ムハンマドといった指導者達を送り、その時々、その地域でエネルギーの修正を試みてきたし、通信機器が多様化し、情報が飛び交う現代においても各星々や次元への転生を数多く経験している高次エネルギーを持つ魂達を一〇〇年ほど前から次々と送り込んでおり、年を重ねるごとにその人数は増えつつはあるが、積み重ねられてきたマイナスエネルギーをなかなか振り払えないでいる。
というのも、彼らの発する高次エネルギーは純粋過ぎて社会に蔓延しているマイナスの波動に耐えきれず、自殺に追い込まれたり、心が破壊されて心療内科等での入院や長期通院を余儀なくされたりしているからである。中には家族や周りからの妬みから社会に適応している者であっても病状等をねつ造されて薬漬けにされたり長期入院させられたりしているケースも珍しくはない。それだけ彼らに対する悪魔達の警戒心が強いということが言えるだろう。
使命感を持ってこの世に転生してきた高次エネルギーを持つ魂達は、親による『しつけ』と称する押さえつけや『普通』という枠と幼少期から戦っていかなければならなかった。そうしないと、『変な子』とか『問題児』とか『発達障害』などといったレッテルが貼られ、いじめや虐待、ハラスメントなどの格好の標的にされてしまうため、多くの者達は自分を殺し、役目を果たせない罪悪感や焦燥感が心に深く植え付けられてしまう。また、自分の身を守るために、その場に居ながら目立たないように存在を消す技を身につけなければならず、社会に出る年齢まで無事に成長できる者は半数近くにまで減ってしまう。自殺に追い込まれた魂達は、罪悪感と悪魔達の罠により天界や自分の元いた星に帰ることは叶わず、この世を彷徨うか地獄や魔界に引きずり込まれるかしてしまう。魔界に堕ちてしまった彼らが発する高次エネルギーは強力なマイナスエネルギーへと転換されてこの世に送り返されている。
運良く成長できたとしても、使命感に駆られて始めた行動に対して『高収入』や『カリスマ的存在』等を謳いながら動画配信やセミナー等の開催を持ちかけられるなど、新しい手段を利用しながら次々と魔の手が押し寄せてくる。毒牙にかかってしまった彼らは、「スターシード」あるいは「ライトワーカー」「ニューエイジ」などと自ら名乗って周りの人間達と自分達とを区別するようになり、罠を仕掛ける者達の手によって『特別な存在』『魂の伝道者』等と祀り上げられながら、欲望の渦の中に飲み込まれてしまう。欲に駆られた彼らは、神の言葉を使い、視聴者や受講者からの質問に答えたりイベントと称したパフォーマンスを繰り返したりしながら、より高収入を得ようと必要以上に動画配信を行うようになる。また、忙しいことを名目に、頼ってきた者達に対しても動画配信を視聴するように勧め、直接会うことが難しい存在であるという特別感を無意識に働かせるようになる。そうなると彼らが発している高次エネルギーの波動はだんだん荒くなり、視聴している者達のエネルギーを巻き込んで堕ちていってしまう。質(たち)が悪いことに彼らは無意識で行っており、堕ちてもなお神の世界や言葉を世の中に広めていると心から信じて行っていることだ。穏やかな表情や口調で神の言葉や世界観を現しながら、自分と視聴者達の心を蝕んでいく。不安を煽るような旧態依然としたスタンスではないため、自分自身をしっかりと持って波動を高めている者でさえ見極めることは難しくなっている。そこが悪魔達の狡猾なところだ。
十人の魂を誘惑するよりも高次エネルギーを持つ一人の魂を貶める方がはるかに強大なマイナスエネルギーが得られるため、彼らは悪魔達の格好のターゲットなのである。そういった意味では諸刃の剣のような存在になってしまっているのが現状だ。
しかし、存在を消し、息を潜めながら悪魔達の誘惑から逃れて大人へと無事成長を遂げた魂達は年代を越えて共鳴し合い、彼らの発する高次エネルギーは世界中から発せられるプラスエネルギーを巻き込み、徐々に地球に影響を与えるようになってきてはいる。彼らは決して目立とうとはせずに一般的な仕事に就きながら、彼らそれぞれの魂の特性を活かして世の中にプラスエネルギーを注ぎ込んでいる。この高次エネルギーが地球に勇気を与えているのは事実であり、実際に現在地球自身が自分を守ろう・再生しようと必死になって闘っている。
「それぞれの国が核を保有していますが、まだ使ってはいません。それに少しずつではあるけれど、地上にプラスエネルギーが増えてきています。みんなが協力してくれるなら、今ならまだ自力で再生ができると思います。お願いします。手遅れにならないうちに!」
神々は、その健気な言葉と姿勢に心を強く打たれた。
「何としても地球を守らなければ」
その想いは神々のみならず天界や他の惑星の住人達すべての想いであった。
そして、地球再生、文明存続の方策について話し合われた。最大の問題は、天地を再生するための莫大な量の物質とエネルギーをどのように調達するかだ。
地球の事情の有無にかかわらず、宇宙全体では、常に物質やエネルギーの調和が保たれている状態である。新たに創造するにしても『ビッグ・バン』クラスのエネルギーが必要であるため、数十億年単位の磁場の乱れは否めない。そうなると宇宙のみならず、多次元世界の存続も危機に瀕してしまう。
何としても地球レベル内で収めなければならない。自然の摂理に合わせた再生方法をとることが最善の方策であることを、すべての神々は承知してはいたが、愛・喜び・感謝・慈しみ・幸福などのプラスエネルギーの量が増えてきているとはいっても、怒り・不安・恐怖・恨み・嫉妬などからなるマイナスエネルギーよりもその量ははるかに少なすぎるため、再生に利用するためには神々の力をもってしてもあまりにも危険すぎる。
「なぜ人間達は目覚めないのだろう」
「いつまで魔界の虜になっているのだ」
「目先のことに捉われすぎて全体を見ることができないでいるのだ」
「生命の頂点である人類としての自覚がなさすぎる」
神々の顔に焦りの表情が浮かぶ。
「では、どうすれば良い?」
この質問に当たるたびに誰もが沈黙してしまう。答えは明らかであるが、誰もが口に出すには重すぎた。
「現世の一種族の血と肉と命の灯を使うしかあるまい」
沈黙を押しのけて天地創造の神が苦虫を噛み潰したように口を開いた。
「しかし、それは創造のルールに反することにはなりませんか?」
「ルシファーの時のように悪魔達に口実を作ってしまいかねません」
「何よりも地球自身が自力再生を願っているのだ。前回までとは違ってまだ多くの魂達が生活しているのだ。いたし方あるまい」
神々の苦悩は頂点に達した。地上に送られている仲間達の苦悩がヒシヒシと全身に伝わってきているからである。
長い沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのはやはり天地創造の神だった。
「地球時間で言う一年を期限として、すべての種族に絶滅する種族を自ら選んでもらうことにしよう。彼らが自ら選択し、それを神が叶えることになるから、この件に関して悪魔達は手出しをすることはできない」
誰も反論する者はいなかった。そうするより他に方法がないことを理解していたからである。
重苦しい雰囲気が天界をいつまでも、いつまでも包んだ。
一度目は一種族の乱獲により、生き物が次々に絶滅していき、最後の生命体も生き残ることができなかった。
二度目は核戦争により、地球のおよそ八十%が放射能で汚染され、再生するまでにとてつもない時間がかかった。三度目以降も核戦争や無謀な宇宙開発による隕石等の落下、大量破壊兵器の開発実験による大規模な地殻変動など、生物自らの行動が原因で地球が瀕死の状態になった。
その都度神々は、地球の環境を守り、万物の命の芽をつなぐために、ゼロの状態に戻して再起を図った。人間達の記憶や記録の中にも『洪水伝説』やソドムとゴモラを代表とする『都市崩壊』、巨大大陸の『海中沈没』などとして残っている。
誰もが今回も同じ結果になるだろうと考えていた。相次ぐ大地震や火山噴火などの地形の変形や地殻変動で地軸のズレが生じ、自転周期が速まってきているためである。これらは次元上昇のための予兆ととらえられなくもないが、三次元世界の地球的現実を考えれば、マイナスエネルギーのスパイラルを原動力としている現象であり、破滅に向かって全速力で坂道を転げ落ちているととらえる方が正解だろう。
現在までも神々はただ見守っていたわけではない。イエスや仏陀、ムハンマドといった指導者達を送り、その時々、その地域でエネルギーの修正を試みてきたし、通信機器が多様化し、情報が飛び交う現代においても各星々や次元への転生を数多く経験している高次エネルギーを持つ魂達を一〇〇年ほど前から次々と送り込んでおり、年を重ねるごとにその人数は増えつつはあるが、積み重ねられてきたマイナスエネルギーをなかなか振り払えないでいる。
というのも、彼らの発する高次エネルギーは純粋過ぎて社会に蔓延しているマイナスの波動に耐えきれず、自殺に追い込まれたり、心が破壊されて心療内科等での入院や長期通院を余儀なくされたりしているからである。中には家族や周りからの妬みから社会に適応している者であっても病状等をねつ造されて薬漬けにされたり長期入院させられたりしているケースも珍しくはない。それだけ彼らに対する悪魔達の警戒心が強いということが言えるだろう。
使命感を持ってこの世に転生してきた高次エネルギーを持つ魂達は、親による『しつけ』と称する押さえつけや『普通』という枠と幼少期から戦っていかなければならなかった。そうしないと、『変な子』とか『問題児』とか『発達障害』などといったレッテルが貼られ、いじめや虐待、ハラスメントなどの格好の標的にされてしまうため、多くの者達は自分を殺し、役目を果たせない罪悪感や焦燥感が心に深く植え付けられてしまう。また、自分の身を守るために、その場に居ながら目立たないように存在を消す技を身につけなければならず、社会に出る年齢まで無事に成長できる者は半数近くにまで減ってしまう。自殺に追い込まれた魂達は、罪悪感と悪魔達の罠により天界や自分の元いた星に帰ることは叶わず、この世を彷徨うか地獄や魔界に引きずり込まれるかしてしまう。魔界に堕ちてしまった彼らが発する高次エネルギーは強力なマイナスエネルギーへと転換されてこの世に送り返されている。
運良く成長できたとしても、使命感に駆られて始めた行動に対して『高収入』や『カリスマ的存在』等を謳いながら動画配信やセミナー等の開催を持ちかけられるなど、新しい手段を利用しながら次々と魔の手が押し寄せてくる。毒牙にかかってしまった彼らは、「スターシード」あるいは「ライトワーカー」「ニューエイジ」などと自ら名乗って周りの人間達と自分達とを区別するようになり、罠を仕掛ける者達の手によって『特別な存在』『魂の伝道者』等と祀り上げられながら、欲望の渦の中に飲み込まれてしまう。欲に駆られた彼らは、神の言葉を使い、視聴者や受講者からの質問に答えたりイベントと称したパフォーマンスを繰り返したりしながら、より高収入を得ようと必要以上に動画配信を行うようになる。また、忙しいことを名目に、頼ってきた者達に対しても動画配信を視聴するように勧め、直接会うことが難しい存在であるという特別感を無意識に働かせるようになる。そうなると彼らが発している高次エネルギーの波動はだんだん荒くなり、視聴している者達のエネルギーを巻き込んで堕ちていってしまう。質(たち)が悪いことに彼らは無意識で行っており、堕ちてもなお神の世界や言葉を世の中に広めていると心から信じて行っていることだ。穏やかな表情や口調で神の言葉や世界観を現しながら、自分と視聴者達の心を蝕んでいく。不安を煽るような旧態依然としたスタンスではないため、自分自身をしっかりと持って波動を高めている者でさえ見極めることは難しくなっている。そこが悪魔達の狡猾なところだ。
十人の魂を誘惑するよりも高次エネルギーを持つ一人の魂を貶める方がはるかに強大なマイナスエネルギーが得られるため、彼らは悪魔達の格好のターゲットなのである。そういった意味では諸刃の剣のような存在になってしまっているのが現状だ。
しかし、存在を消し、息を潜めながら悪魔達の誘惑から逃れて大人へと無事成長を遂げた魂達は年代を越えて共鳴し合い、彼らの発する高次エネルギーは世界中から発せられるプラスエネルギーを巻き込み、徐々に地球に影響を与えるようになってきてはいる。彼らは決して目立とうとはせずに一般的な仕事に就きながら、彼らそれぞれの魂の特性を活かして世の中にプラスエネルギーを注ぎ込んでいる。この高次エネルギーが地球に勇気を与えているのは事実であり、実際に現在地球自身が自分を守ろう・再生しようと必死になって闘っている。
「それぞれの国が核を保有していますが、まだ使ってはいません。それに少しずつではあるけれど、地上にプラスエネルギーが増えてきています。みんなが協力してくれるなら、今ならまだ自力で再生ができると思います。お願いします。手遅れにならないうちに!」
神々は、その健気な言葉と姿勢に心を強く打たれた。
「何としても地球を守らなければ」
その想いは神々のみならず天界や他の惑星の住人達すべての想いであった。
そして、地球再生、文明存続の方策について話し合われた。最大の問題は、天地を再生するための莫大な量の物質とエネルギーをどのように調達するかだ。
地球の事情の有無にかかわらず、宇宙全体では、常に物質やエネルギーの調和が保たれている状態である。新たに創造するにしても『ビッグ・バン』クラスのエネルギーが必要であるため、数十億年単位の磁場の乱れは否めない。そうなると宇宙のみならず、多次元世界の存続も危機に瀕してしまう。
何としても地球レベル内で収めなければならない。自然の摂理に合わせた再生方法をとることが最善の方策であることを、すべての神々は承知してはいたが、愛・喜び・感謝・慈しみ・幸福などのプラスエネルギーの量が増えてきているとはいっても、怒り・不安・恐怖・恨み・嫉妬などからなるマイナスエネルギーよりもその量ははるかに少なすぎるため、再生に利用するためには神々の力をもってしてもあまりにも危険すぎる。
「なぜ人間達は目覚めないのだろう」
「いつまで魔界の虜になっているのだ」
「目先のことに捉われすぎて全体を見ることができないでいるのだ」
「生命の頂点である人類としての自覚がなさすぎる」
神々の顔に焦りの表情が浮かぶ。
「では、どうすれば良い?」
この質問に当たるたびに誰もが沈黙してしまう。答えは明らかであるが、誰もが口に出すには重すぎた。
「現世の一種族の血と肉と命の灯を使うしかあるまい」
沈黙を押しのけて天地創造の神が苦虫を噛み潰したように口を開いた。
「しかし、それは創造のルールに反することにはなりませんか?」
「ルシファーの時のように悪魔達に口実を作ってしまいかねません」
「何よりも地球自身が自力再生を願っているのだ。前回までとは違ってまだ多くの魂達が生活しているのだ。いたし方あるまい」
神々の苦悩は頂点に達した。地上に送られている仲間達の苦悩がヒシヒシと全身に伝わってきているからである。
長い沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのはやはり天地創造の神だった。
「地球時間で言う一年を期限として、すべての種族に絶滅する種族を自ら選んでもらうことにしよう。彼らが自ら選択し、それを神が叶えることになるから、この件に関して悪魔達は手出しをすることはできない」
誰も反論する者はいなかった。そうするより他に方法がないことを理解していたからである。
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