18 / 344
第三話「基地を襲撃された際の迎撃方法について」
上官の決断
しおりを挟む
諸元
・TanK-X9(次期主力戦車試作車第九案)
形式番号:Tk-9
分類:第四世代AMW
所属:日本陸上自衛隊
製造:五つ星重工
生産形態:技術実証試験機
全高:八.五メートル
全備重量:不明
動力源:試作型フォトンドライブシステム
装甲仕様:電磁相転移装甲
推進方式:エアホバークラフト
武装:非公開
乗員:1名(推定)
日本の次期主力AMWに搭載すべき技術を会得するため、様々な新規技術を搭載したテストベッド。
試験機であるため、正式名称は付けられていない。
救難作業や土木作業を視野に入れていたTk-7とは異なり、完全な戦闘兵器を想定して設計されている。
しかし、試作型フォトンドライブシステムは未完成の部分が多く、少なくない数の不具合が報告されているという情報もある。
現在、テロ発生頻度が高い沖縄第三師団と、逆に発生頻度が低い北海道第二師団に五機ずつ配置され、テストを行っている。
『pekepediaより』
***
第三師団駐屯地、そこは沖縄における対テロ戦闘を担う西部防衛の要の一つである。
東京にて首都防衛を任とする第一師団。エスキモーからのお友達と、北の大将軍の下っ端達と、常日頃から火花を散らしている北海道の第二師団。そして泣く子も黙る富士の教導隊に続くか、同等の練度を誇るとされている駐屯地である。
兵舎や格納庫が立ち並ぶ駐屯地の中央。そこには広域指揮運用センター、発令所が有る。その室内は薄暗く、通信士が睨むモニターやスイッチの明かりがイルミネーションのように暗い空間を淡く照らす。
それらを操作する自衛官の背中を見つめているのは、佐官の制服に身を包んだ二人。七三分けにちょび髭が目立つ男性と、きっちりと着込んだ制服から生真面目さが滲み出ている女性がいた。
「うーむ、森にはボーナス出さないといかんな」
「陸曹の査定に色でも?」
「いや、近所のハンバーガー屋で使えるクーポン一年分だ……期限内に使いきれなくてな」
「……自衛隊の幹部が毎日出入りする店って、この前ローカルテレビでやってたのはもしかして」
「もしかしなくても俺だ、よく映ってたろう? あれ以来売り上げが伸びたそうで、態々他県から危険を顧みずにやってくる客もできたそうだ。いやぁサインの練習をした甲斐があった」
部隊長の話に「なにやってんですかあんた」と呆れる副官。それを脇目に、煙草をすぱすぱさせて、ちょび髭を弄っているのは、この師団の長である日野部一佐。通称部隊長だった。
旧来、師団規模の指揮系統の頭は将官が勤める。しかし、米軍の撤退による防衛戦力の低下や、過激化するテロに対応するために、陸上自衛隊は大規模な再編を求められた。
そのため、組織を細かく割り振り、一部を除いた駐屯地を再編成。大中小の駐屯地に割り振った結果、このような妙な指揮系統――千人規模をまとめる長が、佐官という例外が発生しているのだ。
ここの場合は、部隊長の類稀なる話術だとか、上下左右どこまで伸びているのかわからないパイプだとか、どうやって作ったのか判らないコネによるものもあるのだろうが。
時折、 デシリンガル(多言語拾得者、俗に言う人間翻訳機)の技能を使って、どこの部族の言葉かわからない言語で電話越しに談笑して、趣味の爆発物を入手したりする……その姿は、まるで数百年生きた妖怪のようだとも、正気度を確認してくる邪神のようだとも言う(副官談)。
そんな人物がまとめる第三師団であるが、暢気なその様子とは裏腹に、設立以来最大の未曾有の危機に立たされていた。
一部機士を除いて、主力兵器数機で掛からないと対抗できないと思われる敵性存在が、この駐屯地へと一直線に向かってきているのだ。
今も、通信士がレーダーサイトから送られる情報を読み上げ、それを部隊長らに告げてくる。
「複合レーダーが正体不明機(アンノウン)をキャッチ、尚も進攻中……遮蔽物を無視して向かって来ています!」
さらに、別の通信士の方へは、AMWが格納されている第一格納庫から、最悪の知らせが回ってきていた。
『こちら格納庫、先程の爆発は囮の模様、本命はAMWの操作系統……Tk-7全機、予備の二十三式までやられてます! 復旧にはどう頑張っても数時間は』
この駐屯地には新型のTk-7が四十機。土木作業兼用の二十三式が十機配備されている。普通であれば敵を迎撃するには十分過ぎるその戦力全てが、何者かによって制御系、デリケートな部品を破壊されてしまっていた。結果として、全ての機体が起動不能にされている。
挙句、予備の部品も根こそぎ破壊されている。部品単位の入れ替えで、簡単かつ素早く稼動状態にさせられるAMWの利点の一つが封じられてしまった。整備員らが必死に部品を修理しているが、それよりも先に、正体不明機がこの駐屯地を攻撃するだろう。
正に駐屯地絶体絶命の危機であった。
「大関と大貫の様子は?」
「今のところは優勢のようです」
通信担当が答えてから端末を操作して回線を回すと、部隊長と副官の端末に実況中継が流れてきた。
『大貫機のブレーンバスターが決まったぁ! そのままフォール……ああ、跳ね返されるぅ! しかし、そこへすかさず大関機が水平エルボーで追撃ぃ! 正体不明機、たまらずダウンです!! 今の動きはどうですか運転席の海瀬さん』
『先ほどのダブルチョップが地味に効いていたようですねぇ、機体は一見無傷ですが、ああも揺らされては中のパイロットは無事では済まないでしょう。報告にあった武装を使っていないことが気になりますが……』
(例の兵器を使わないとなると、個体差でもあるのか?)
副官が胸元に抱えている、技研から送られてきた資料をちらりと見てから、部隊長は正面に向き直って通信士の肩を叩いた。「どうぞ」と通信士から通信機を受け取って、尚も実況を続ける二人へ指示を送る。
「こちらHQ、勝てそうならさっさと倒してこっちに来いと二人に伝えろ。無理そうなら全力で足止めに専念……それと、報告はちゃんとやれ、減俸するぞ」
『……了解、どうも失礼しました。こちらLAV、HQから伝令、各機へ――』
真面目になった自衛官に「あいつらこんな時にいい空気吸うとか許さんぞ」と呟いてから通信士に返す。後ろに戻って席に座り、煙草を吸い直した部隊長に、副官が「どうしたものでしょうか」と困り顔を見せる。
先行して破壊工作を逃れた二機ではあったが、それでも単体の相手をするのが精一杯。
一応、こちらに来れたら来いとは言ったが、今からこちらに向かってきている正体不明機を追撃しても、返り討ちに合うのがオチだろう。
「どうしたもこうしたも、何とかするしかあるまいよ」
「……戦車とヘリに相手をさせますか?」
「んなの出しても人員損耗するだけだ、対戦車ミサイルすら通じるか怪しい相手だぞ」
一応、台数は少なくともMBT(主力戦車)や対地攻撃ヘリもこの駐屯地に配備されている。けれども、通常のAMWならともかく、空飛ぶ化け物のような相手に、そんなものを出した所で時間稼ぎになりもしない。怪獣映画のヤラレ役にされるのがオチだ。
部隊長は数秒、こめかみを揉みながら、まだ火が残る葉巻で灰皿をとんとん叩いて逡巡する。それから、意を決したように通信担当へ指示を飛ばす。
「……日々野、浅野、白間を第二格納庫に呼び出せ、整備員も何人か引っ張って来い……遺憾だが、あれの実戦テストだ」
「了解」
部隊長の口から告げられた面々と、第二格納庫という単語から、副官が「あれ」の答えを言外に察した。それを使うことを上官が決断したことにぎょっとして、しかし現状打破にはそれしかないことも同時に理解した。それでも口を挟む。
「まさかTk-9ですか、いや、ですがあれは」
「幸か不幸か、他と別けて置いたからあの三機は無事だ……未完成ったって武装は着いてるし、元々半分は予備戦力扱いだ、今使わずにいつ使う」
しかし、と尚も続けようとする副官を手で制して止めた。それで静かになった副官から目線を外し、部隊長はいつの間にか完全にすり潰してしまった、もう吸えなくなった煙草を、苛立ち気に手近なくずかごへ投げ捨てた。
・TanK-X9(次期主力戦車試作車第九案)
形式番号:Tk-9
分類:第四世代AMW
所属:日本陸上自衛隊
製造:五つ星重工
生産形態:技術実証試験機
全高:八.五メートル
全備重量:不明
動力源:試作型フォトンドライブシステム
装甲仕様:電磁相転移装甲
推進方式:エアホバークラフト
武装:非公開
乗員:1名(推定)
日本の次期主力AMWに搭載すべき技術を会得するため、様々な新規技術を搭載したテストベッド。
試験機であるため、正式名称は付けられていない。
救難作業や土木作業を視野に入れていたTk-7とは異なり、完全な戦闘兵器を想定して設計されている。
しかし、試作型フォトンドライブシステムは未完成の部分が多く、少なくない数の不具合が報告されているという情報もある。
現在、テロ発生頻度が高い沖縄第三師団と、逆に発生頻度が低い北海道第二師団に五機ずつ配置され、テストを行っている。
『pekepediaより』
***
第三師団駐屯地、そこは沖縄における対テロ戦闘を担う西部防衛の要の一つである。
東京にて首都防衛を任とする第一師団。エスキモーからのお友達と、北の大将軍の下っ端達と、常日頃から火花を散らしている北海道の第二師団。そして泣く子も黙る富士の教導隊に続くか、同等の練度を誇るとされている駐屯地である。
兵舎や格納庫が立ち並ぶ駐屯地の中央。そこには広域指揮運用センター、発令所が有る。その室内は薄暗く、通信士が睨むモニターやスイッチの明かりがイルミネーションのように暗い空間を淡く照らす。
それらを操作する自衛官の背中を見つめているのは、佐官の制服に身を包んだ二人。七三分けにちょび髭が目立つ男性と、きっちりと着込んだ制服から生真面目さが滲み出ている女性がいた。
「うーむ、森にはボーナス出さないといかんな」
「陸曹の査定に色でも?」
「いや、近所のハンバーガー屋で使えるクーポン一年分だ……期限内に使いきれなくてな」
「……自衛隊の幹部が毎日出入りする店って、この前ローカルテレビでやってたのはもしかして」
「もしかしなくても俺だ、よく映ってたろう? あれ以来売り上げが伸びたそうで、態々他県から危険を顧みずにやってくる客もできたそうだ。いやぁサインの練習をした甲斐があった」
部隊長の話に「なにやってんですかあんた」と呆れる副官。それを脇目に、煙草をすぱすぱさせて、ちょび髭を弄っているのは、この師団の長である日野部一佐。通称部隊長だった。
旧来、師団規模の指揮系統の頭は将官が勤める。しかし、米軍の撤退による防衛戦力の低下や、過激化するテロに対応するために、陸上自衛隊は大規模な再編を求められた。
そのため、組織を細かく割り振り、一部を除いた駐屯地を再編成。大中小の駐屯地に割り振った結果、このような妙な指揮系統――千人規模をまとめる長が、佐官という例外が発生しているのだ。
ここの場合は、部隊長の類稀なる話術だとか、上下左右どこまで伸びているのかわからないパイプだとか、どうやって作ったのか判らないコネによるものもあるのだろうが。
時折、 デシリンガル(多言語拾得者、俗に言う人間翻訳機)の技能を使って、どこの部族の言葉かわからない言語で電話越しに談笑して、趣味の爆発物を入手したりする……その姿は、まるで数百年生きた妖怪のようだとも、正気度を確認してくる邪神のようだとも言う(副官談)。
そんな人物がまとめる第三師団であるが、暢気なその様子とは裏腹に、設立以来最大の未曾有の危機に立たされていた。
一部機士を除いて、主力兵器数機で掛からないと対抗できないと思われる敵性存在が、この駐屯地へと一直線に向かってきているのだ。
今も、通信士がレーダーサイトから送られる情報を読み上げ、それを部隊長らに告げてくる。
「複合レーダーが正体不明機(アンノウン)をキャッチ、尚も進攻中……遮蔽物を無視して向かって来ています!」
さらに、別の通信士の方へは、AMWが格納されている第一格納庫から、最悪の知らせが回ってきていた。
『こちら格納庫、先程の爆発は囮の模様、本命はAMWの操作系統……Tk-7全機、予備の二十三式までやられてます! 復旧にはどう頑張っても数時間は』
この駐屯地には新型のTk-7が四十機。土木作業兼用の二十三式が十機配備されている。普通であれば敵を迎撃するには十分過ぎるその戦力全てが、何者かによって制御系、デリケートな部品を破壊されてしまっていた。結果として、全ての機体が起動不能にされている。
挙句、予備の部品も根こそぎ破壊されている。部品単位の入れ替えで、簡単かつ素早く稼動状態にさせられるAMWの利点の一つが封じられてしまった。整備員らが必死に部品を修理しているが、それよりも先に、正体不明機がこの駐屯地を攻撃するだろう。
正に駐屯地絶体絶命の危機であった。
「大関と大貫の様子は?」
「今のところは優勢のようです」
通信担当が答えてから端末を操作して回線を回すと、部隊長と副官の端末に実況中継が流れてきた。
『大貫機のブレーンバスターが決まったぁ! そのままフォール……ああ、跳ね返されるぅ! しかし、そこへすかさず大関機が水平エルボーで追撃ぃ! 正体不明機、たまらずダウンです!! 今の動きはどうですか運転席の海瀬さん』
『先ほどのダブルチョップが地味に効いていたようですねぇ、機体は一見無傷ですが、ああも揺らされては中のパイロットは無事では済まないでしょう。報告にあった武装を使っていないことが気になりますが……』
(例の兵器を使わないとなると、個体差でもあるのか?)
副官が胸元に抱えている、技研から送られてきた資料をちらりと見てから、部隊長は正面に向き直って通信士の肩を叩いた。「どうぞ」と通信士から通信機を受け取って、尚も実況を続ける二人へ指示を送る。
「こちらHQ、勝てそうならさっさと倒してこっちに来いと二人に伝えろ。無理そうなら全力で足止めに専念……それと、報告はちゃんとやれ、減俸するぞ」
『……了解、どうも失礼しました。こちらLAV、HQから伝令、各機へ――』
真面目になった自衛官に「あいつらこんな時にいい空気吸うとか許さんぞ」と呟いてから通信士に返す。後ろに戻って席に座り、煙草を吸い直した部隊長に、副官が「どうしたものでしょうか」と困り顔を見せる。
先行して破壊工作を逃れた二機ではあったが、それでも単体の相手をするのが精一杯。
一応、こちらに来れたら来いとは言ったが、今からこちらに向かってきている正体不明機を追撃しても、返り討ちに合うのがオチだろう。
「どうしたもこうしたも、何とかするしかあるまいよ」
「……戦車とヘリに相手をさせますか?」
「んなの出しても人員損耗するだけだ、対戦車ミサイルすら通じるか怪しい相手だぞ」
一応、台数は少なくともMBT(主力戦車)や対地攻撃ヘリもこの駐屯地に配備されている。けれども、通常のAMWならともかく、空飛ぶ化け物のような相手に、そんなものを出した所で時間稼ぎになりもしない。怪獣映画のヤラレ役にされるのがオチだ。
部隊長は数秒、こめかみを揉みながら、まだ火が残る葉巻で灰皿をとんとん叩いて逡巡する。それから、意を決したように通信担当へ指示を飛ばす。
「……日々野、浅野、白間を第二格納庫に呼び出せ、整備員も何人か引っ張って来い……遺憾だが、あれの実戦テストだ」
「了解」
部隊長の口から告げられた面々と、第二格納庫という単語から、副官が「あれ」の答えを言外に察した。それを使うことを上官が決断したことにぎょっとして、しかし現状打破にはそれしかないことも同時に理解した。それでも口を挟む。
「まさかTk-9ですか、いや、ですがあれは」
「幸か不幸か、他と別けて置いたからあの三機は無事だ……未完成ったって武装は着いてるし、元々半分は予備戦力扱いだ、今使わずにいつ使う」
しかし、と尚も続けようとする副官を手で制して止めた。それで静かになった副官から目線を外し、部隊長はいつの間にか完全にすり潰してしまった、もう吸えなくなった煙草を、苛立ち気に手近なくずかごへ投げ捨てた。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第三部 『暗黒大陸』
橋本 直
SF
遼州司法局も法術特捜の発足とともに実働部隊、機動隊、法術特捜の三部体制が確立することとなった。
それまで東和陸軍教導隊を兼務していた小さな隊長、クバルカ・ラン中佐が実働部隊副隊長として本異動になることが決まった。
彼女の本拠地である東和陸軍教導隊を訪ねた神前誠に法術兵器の実験に任務が課せられた。それは広域にわたり兵士の意識を奪ってしまうという新しい発想の非破壊兵器だった。
実験は成功するがチャージの時間等、運用の難しい兵器と判明する。
一方実働部隊部隊長嵯峨惟基は自分が領邦領主を務めている貴族制国家甲武国へ飛んだ。そこでは彼の両方を西園寺かなめの妹、日野かえでに継がせることに関する会議が行われる予定だった。
一方、南の『魔窟』と呼ばれる大陸ベルルカンの大国、バルキスタンにて総選挙が予定されており、実働部隊も支援部隊を派遣していた。だが選挙に不満を持つ政府軍、反政府軍の駆け引きが続いていた。
嵯峨は万が一の両軍衝突の際アメリカの介入を要請しようとする兄である西園寺義基のシンパである甲武軍部穏健派を牽制しつつ貴族の群れる会議へと向かった。
そしてそんな中、バルキスタンで反政府軍が機動兵器を手に入れ政府軍との全面衝突が発生する。
誠は試験が済んだばかりの非破壊兵器を手に戦線の拡大を防ぐべく出撃するのだった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
自衛官、異世界に墜落する
フレカレディカ
ファンタジー
ある日、航空自衛隊特殊任務部隊所属の元陸上自衛隊特殊作戦部隊所属の『暁神楽(あかつきかぐら)』が、乗っていた輸送機にどこからか飛んできたミサイルが当たり墜落してしまった。だが、墜落した先は異世界だった!暁はそこから新しくできた仲間と共に生活していくこととなった・・・
現代軍隊×異世界ファンタジー!!!
※この作品は、長年デスクワークの私が現役の頃の記憶をひねり、思い出して趣味で制作しております。至らない点などがございましたら、教えて頂ければ嬉しいです。
SEVEN TRIGGER
匿名BB
SF
20xx年、科学のほかに魔術も発展した現代世界、伝説の特殊部隊「SEVEN TRIGGER」通称「S.T」は、かつて何度も世界を救ったとされる世界最強の特殊部隊だ。
隊員はそれぞれ1つの銃器「ハンドガン」「マシンガン」「ショットガン」「アサルトライフル」「スナイパーライフル」「ランチャー」「リボルバー」を極めたスペシャリストによって構成された部隊である。
その中で「ハンドガン」を極め、この部隊の隊長を務めていた「フォルテ・S・エルフィー」は、ある事件をきっかけに日本のとある港町に住んでいた。
長年の戦場での生活から離れ、珈琲カフェを営みながら静かに暮らしていたフォルテだったが、「セイナ・A・アシュライズ」との出会いをきっかけに、再び戦いの世界に身を投じていくことになる。
マイペースなフォルテ、生真面目すぎるセイナ、性格の合わない2人はケンカしながらも、互いに背中を預けて悪に立ち向かう。現代SFアクション&ラブコメディー
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる