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伊藤珠希 10
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「へえ、蓮に彼女いたのね~」
と私の横を歩く綾耶さんはそう言った。綾耶さんはモデルのように身長が高くスタイルがすごくいい人だ。小顔で凛としたその顔はまるで一匹狼のようにかっこよく見えた。それに蓮くんと歩いているとモデル姉弟が歩いているようでキラキラして見える。
「…まあ…。って姉さんはいつまでついてくるんだよ」
「えっと…方面がこっちだから?」
ふふっと笑う綾耶さんはとても綺麗だった。
「どこ行く予定なんだよ」
「うーん、何も考えていないかな。…ねえ、蓮はどこかいいお店知らない?最近イライラしちゃって甘いもの食べたいんだよね~」
「…」
「はいはい!知ってます!」
知らないというように首を振る蓮君の隣で竹林君は「あそこにいい店がある」と私たちが行く方と逆の方を指さして教えていた。
「あそこのパンケーキがめっちゃうまいって有名なんすよ」
「そうなのね、じゃあ、邪魔しちゃ悪いしそこいこうかしら」
と綾耶さんはひらひらと手を振って竹林くんが指さす方へ向かっていった。
と私の横を歩く綾耶さんはそう言った。綾耶さんはモデルのように身長が高くスタイルがすごくいい人だ。小顔で凛としたその顔はまるで一匹狼のようにかっこよく見えた。それに蓮くんと歩いているとモデル姉弟が歩いているようでキラキラして見える。
「…まあ…。って姉さんはいつまでついてくるんだよ」
「えっと…方面がこっちだから?」
ふふっと笑う綾耶さんはとても綺麗だった。
「どこ行く予定なんだよ」
「うーん、何も考えていないかな。…ねえ、蓮はどこかいいお店知らない?最近イライラしちゃって甘いもの食べたいんだよね~」
「…」
「はいはい!知ってます!」
知らないというように首を振る蓮君の隣で竹林君は「あそこにいい店がある」と私たちが行く方と逆の方を指さして教えていた。
「あそこのパンケーキがめっちゃうまいって有名なんすよ」
「そうなのね、じゃあ、邪魔しちゃ悪いしそこいこうかしら」
と綾耶さんはひらひらと手を振って竹林くんが指さす方へ向かっていった。
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