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古川蓮 5

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 「頼む、お願いだ」

俺はなんていう願い事を聞かされているんだ?そう思い思わずため息が出る。

「邑上から好きなタイプを聞けって…」

「だって俺が聞いたら意味ないだろ?」

「?」

竹林が言っている意味が分からず思わず首を傾げた。

「あのな~、…あーもうどうしよう」

目の前で竹林が頭を掻く。

「ストレートに言ったらどうなんだよ」

「おまえ、乙女心が分かってないなあ」

「お前乙女じゃないだろ」

「要するに、俺の心はピュアだからそう言うのは聞けないの」

「あー、はいそうですか」

「あー蓮、流しやがったな」

俺は笑いながら手にしていた箸で弁当の続きを食べた。
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