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14.村の宿。
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門の向こうは、のどかな田舎だった。
いくつかの家と、遠くから聞こえる鶏の声と牛の声。たまに鍬を持った人が通りかかって挨拶をするくらいで、すごく平和。
街は人が多くて賑わっていたけど、それと正反対で時間がゆっくりと流れている感じがする。
「本当に田舎……なんか村って感じがするわ」
「まあ、村ですから。とりあえず宿を探しましょう」
「はい!」
レムリアさんが道を歩いている人に話しかけると、若い女の人だったらしくレムリアさんを見た瞬間に釘付けのように止まった。
あまりの美貌に動きが止まったんだと気づいた。たしかに、気持ちはすごくわかる。
女の人は照れたように顔を隠すと、指先をどこかに向けた。レムリアさんはお礼を言うと戻ってきた。
「あちらの方にあるみたいですよ。行きましょう」
「あ、うん」
レムリアさんと一緒に指の差された方角に歩いていくと、木造の大きな家が見えた。
「ああ、あれですね」
「……洋館?なんか昔のお屋敷みたい」
「おそらく古い屋敷を改造した作りなんでしょう」
家の中に入ってみると、すぐに受付があった。
レムリアさんは真っ直ぐに受付に行くと、おばちゃんは驚いたようにレムリアさんを見た。けれどすぐに愛想のいい笑顔を浮かべた。
「お客さんかい?」
「ええ、できれば部屋を借りたいのですが……」
「今日は恋人の祝祭だからね、あいにく最後の1部屋しか空いてないんだよ。でもお兄ちゃんたちは、1部屋でいいよねぇ?」
2人で恋人の祝祭の日になんてきたら、どう考えても恋人にしか見えないかもしれない。それに、ここで断れば、怪しすぎて不審人物に見えるかもしれない。
なんとなくレムリアさんを見ると、すごく楽しそうな笑みを浮かべているレムリアさんと目があった。
「天華さん。いつも一緒に寝ているのですから、大丈夫ですよね?」
「っ……え、えっと。うん」
そう言われたら、もう返事をするしかない。
レムリアさんは台帳らしき紙に記入すると、料金を渡して鍵と紙を受け取った。
部屋を確認するためにレムリアさんと部屋に移動すると、宿屋のおばちゃんが慌てたように声を飛ばしてきた。
「言い忘れたけど恋人たちの祝祭の日の夜には、絶対に宿から出ないようにねぇ!何があってもうちの村は責任は取れんから!」
「はーい!忠告、ありがとうございます!」
すごく物騒なことを言われてるけど、夜は真っ暗だから外に出るなということだと思う。
鍵に書かれた番号の部屋に入ってみると、普通の部屋だった。ベッドが部屋の真ん中にあって、壁側に机が置いてあるくらいで、寝泊りするだけの部屋。
「ご飯とかはどうするの?」
「食堂があるらしいので、そちらで食べられるそうです。ただ、時間があるので、そこだけは注意してください」
「時間って?」
レムリアさんは時間を確認するように、渡された紙に視線を落とした。
「朝は7時から9時、昼は12時から14時、夜は18時から20時と書かれてますね」
「その時間内なら、いいのね。わかったわ」
この後どうしようかと悩む。
そういえば、ここの村の名産って果実酒だったはず。どこかでお酒を作っている場所があるはずだから、見学に行ってみようかと考えた。
「じゃあ私、村の名産の果実酒を探してくるわ」
「天華さん、1人で行くのですか?」
すごく意外そうな顔でこちらを見つめてくるから、もしかして1人で出かけてはいけないのかもしれないと思った。
「う、うん。モンスターが出るってわけじゃないし、別に危なくないわよ?」
「そういったわけではなくて……」
何か言いたそうなレムリアさんを見ていると、視線に気づいたレムリアさんが困ったように微笑んだ。
もしかして私が1人で飲んで帰ってくると思っているかもしれない。
「あ!ちゃんとレムリアさんの分も買ってくるから!」
「いえ、あの……私も行きます。今日は恋人達の祝祭ですから」
恋人達の祝祭の日だから、一緒に歩きたいと聞こえてしまい、思わず変に意識してしまう。でもこんな素晴らしい人に限って、そんなわけないかと思い、考えを変えた。
「え、いいけど……レムリアさん、どこか行く場所はないの?」
「とくには……」
ふと、この村に立ち寄った経緯を思い出した。たしか近くに村があっただけで、別に立ち寄る必要もなかったんだっけ。
しかもアルテアースの方が自然豊かって話だったから、この村よりも観光地としては良い場所らしい。だったらレムリアさんは、この村に立ち寄る必要なんて全くない上に、私に付き合わされた形になる。
「ごめんなさい、そういえば私が果実酒を飲んでみたいって言ったから寄ったんだっけ……」
「いえ、私も飲んでみたかったので気にしないでください」
「じゃあ、一緒に行きましょうか。夕飯までには戻ってこないと」
「そうですね」
部屋を出て鍵を閉めると、たまたま同じ宿屋に泊まっていたお姉さん達と出くわした。
出るところはしっかり出ているけど、それ以外も出ていて、全体的にふくよかなお姉さん2人組は、胸の部分が大胆に空いたドレスをまとっていた。
顔は、かなり厚めの化粧で顔立ちをごまかしていて、きつい香水の匂いを漂わせていた。
「あら、お兄さん素敵ねぇ」
「ふふっ、良かったらあたしたちと遊ぶ?」
しなだれかかるようにレムリアさんの腕を取ろうとすると、慣れているらしくて女性をするりとかわした。
そのまま女性はよろめいたが、体制を立て直してレムリアさんに近づいた。
「いえ、大切な連れがいますので」
レムリアさんは営業スマイルのような作られた笑みを浮かべると、私の腰の辺りに手を回してきて、引き寄せる。
抵抗することなんて考えられなくて、レムリアさんのなすがまま、まるで見せつけるようにレムリアさんに引っ付かせられる。
気に食わないお姉さんたちは、顔を歪めて私の顔を覗き込んだ。
「あらあら、ずいぶんと質素なお嬢さんね」
「でも夜のお相手は下手そうねぇ?うふふっ、こんな子は放っておいて、あたしたちと遊びましょうよ?良い夢をみさせてあげるわよ?」
まだまだ諦めないお姉さんたちは、さらに胸を抱え上げて胸の谷間を強調してレムリアさんに見せつける。
よっぽど嫌だったらしく、レムリアさんは珍しく顔を歪めた。
「結構です」
「ああん、いけず。でもそこがいいわぁ」
なかなか諦めないお姉さん達を無視して、レムリアさんは足を進めた。
腰から引き寄せられているせいで、そのまま一緒に歩くはめになってしまい、宿の外まで寄り添った状態で歩いた。
「あの、レムリアさん?歩きにくくない?」
「すみません。ああいった人たちは、諦めが悪いので……つい、ここまで」
もしかしてよくあることなのかと思ったけど、この外見なら仕方ないと納得してしまう。それにきっと、苦労したんだろうなと思い、何も言えなかった。
お姉さんたちは、さすがに宿の外まで追ってこないらしく、レムリアさんはそっと腕を外してくれた。
いくつかの家と、遠くから聞こえる鶏の声と牛の声。たまに鍬を持った人が通りかかって挨拶をするくらいで、すごく平和。
街は人が多くて賑わっていたけど、それと正反対で時間がゆっくりと流れている感じがする。
「本当に田舎……なんか村って感じがするわ」
「まあ、村ですから。とりあえず宿を探しましょう」
「はい!」
レムリアさんが道を歩いている人に話しかけると、若い女の人だったらしくレムリアさんを見た瞬間に釘付けのように止まった。
あまりの美貌に動きが止まったんだと気づいた。たしかに、気持ちはすごくわかる。
女の人は照れたように顔を隠すと、指先をどこかに向けた。レムリアさんはお礼を言うと戻ってきた。
「あちらの方にあるみたいですよ。行きましょう」
「あ、うん」
レムリアさんと一緒に指の差された方角に歩いていくと、木造の大きな家が見えた。
「ああ、あれですね」
「……洋館?なんか昔のお屋敷みたい」
「おそらく古い屋敷を改造した作りなんでしょう」
家の中に入ってみると、すぐに受付があった。
レムリアさんは真っ直ぐに受付に行くと、おばちゃんは驚いたようにレムリアさんを見た。けれどすぐに愛想のいい笑顔を浮かべた。
「お客さんかい?」
「ええ、できれば部屋を借りたいのですが……」
「今日は恋人の祝祭だからね、あいにく最後の1部屋しか空いてないんだよ。でもお兄ちゃんたちは、1部屋でいいよねぇ?」
2人で恋人の祝祭の日になんてきたら、どう考えても恋人にしか見えないかもしれない。それに、ここで断れば、怪しすぎて不審人物に見えるかもしれない。
なんとなくレムリアさんを見ると、すごく楽しそうな笑みを浮かべているレムリアさんと目があった。
「天華さん。いつも一緒に寝ているのですから、大丈夫ですよね?」
「っ……え、えっと。うん」
そう言われたら、もう返事をするしかない。
レムリアさんは台帳らしき紙に記入すると、料金を渡して鍵と紙を受け取った。
部屋を確認するためにレムリアさんと部屋に移動すると、宿屋のおばちゃんが慌てたように声を飛ばしてきた。
「言い忘れたけど恋人たちの祝祭の日の夜には、絶対に宿から出ないようにねぇ!何があってもうちの村は責任は取れんから!」
「はーい!忠告、ありがとうございます!」
すごく物騒なことを言われてるけど、夜は真っ暗だから外に出るなということだと思う。
鍵に書かれた番号の部屋に入ってみると、普通の部屋だった。ベッドが部屋の真ん中にあって、壁側に机が置いてあるくらいで、寝泊りするだけの部屋。
「ご飯とかはどうするの?」
「食堂があるらしいので、そちらで食べられるそうです。ただ、時間があるので、そこだけは注意してください」
「時間って?」
レムリアさんは時間を確認するように、渡された紙に視線を落とした。
「朝は7時から9時、昼は12時から14時、夜は18時から20時と書かれてますね」
「その時間内なら、いいのね。わかったわ」
この後どうしようかと悩む。
そういえば、ここの村の名産って果実酒だったはず。どこかでお酒を作っている場所があるはずだから、見学に行ってみようかと考えた。
「じゃあ私、村の名産の果実酒を探してくるわ」
「天華さん、1人で行くのですか?」
すごく意外そうな顔でこちらを見つめてくるから、もしかして1人で出かけてはいけないのかもしれないと思った。
「う、うん。モンスターが出るってわけじゃないし、別に危なくないわよ?」
「そういったわけではなくて……」
何か言いたそうなレムリアさんを見ていると、視線に気づいたレムリアさんが困ったように微笑んだ。
もしかして私が1人で飲んで帰ってくると思っているかもしれない。
「あ!ちゃんとレムリアさんの分も買ってくるから!」
「いえ、あの……私も行きます。今日は恋人達の祝祭ですから」
恋人達の祝祭の日だから、一緒に歩きたいと聞こえてしまい、思わず変に意識してしまう。でもこんな素晴らしい人に限って、そんなわけないかと思い、考えを変えた。
「え、いいけど……レムリアさん、どこか行く場所はないの?」
「とくには……」
ふと、この村に立ち寄った経緯を思い出した。たしか近くに村があっただけで、別に立ち寄る必要もなかったんだっけ。
しかもアルテアースの方が自然豊かって話だったから、この村よりも観光地としては良い場所らしい。だったらレムリアさんは、この村に立ち寄る必要なんて全くない上に、私に付き合わされた形になる。
「ごめんなさい、そういえば私が果実酒を飲んでみたいって言ったから寄ったんだっけ……」
「いえ、私も飲んでみたかったので気にしないでください」
「じゃあ、一緒に行きましょうか。夕飯までには戻ってこないと」
「そうですね」
部屋を出て鍵を閉めると、たまたま同じ宿屋に泊まっていたお姉さん達と出くわした。
出るところはしっかり出ているけど、それ以外も出ていて、全体的にふくよかなお姉さん2人組は、胸の部分が大胆に空いたドレスをまとっていた。
顔は、かなり厚めの化粧で顔立ちをごまかしていて、きつい香水の匂いを漂わせていた。
「あら、お兄さん素敵ねぇ」
「ふふっ、良かったらあたしたちと遊ぶ?」
しなだれかかるようにレムリアさんの腕を取ろうとすると、慣れているらしくて女性をするりとかわした。
そのまま女性はよろめいたが、体制を立て直してレムリアさんに近づいた。
「いえ、大切な連れがいますので」
レムリアさんは営業スマイルのような作られた笑みを浮かべると、私の腰の辺りに手を回してきて、引き寄せる。
抵抗することなんて考えられなくて、レムリアさんのなすがまま、まるで見せつけるようにレムリアさんに引っ付かせられる。
気に食わないお姉さんたちは、顔を歪めて私の顔を覗き込んだ。
「あらあら、ずいぶんと質素なお嬢さんね」
「でも夜のお相手は下手そうねぇ?うふふっ、こんな子は放っておいて、あたしたちと遊びましょうよ?良い夢をみさせてあげるわよ?」
まだまだ諦めないお姉さんたちは、さらに胸を抱え上げて胸の谷間を強調してレムリアさんに見せつける。
よっぽど嫌だったらしく、レムリアさんは珍しく顔を歪めた。
「結構です」
「ああん、いけず。でもそこがいいわぁ」
なかなか諦めないお姉さん達を無視して、レムリアさんは足を進めた。
腰から引き寄せられているせいで、そのまま一緒に歩くはめになってしまい、宿の外まで寄り添った状態で歩いた。
「あの、レムリアさん?歩きにくくない?」
「すみません。ああいった人たちは、諦めが悪いので……つい、ここまで」
もしかしてよくあることなのかと思ったけど、この外見なら仕方ないと納得してしまう。それにきっと、苦労したんだろうなと思い、何も言えなかった。
お姉さんたちは、さすがに宿の外まで追ってこないらしく、レムリアさんはそっと腕を外してくれた。
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