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第23話 写真に埋もれた死体
第23話 写真に埋もれた死体
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「はい。………分かりました。はい。」
麻美子はスマホに向かって返事をしていた。
所属している事務所の上司に、今回のめぐみのことを伝えたのだ。
いくら憎たらしいとはいえど、仕事の同僚だ。しっかりとこういうことは報告したかったのだ。
「なんだって?」
電話を終えた麻美子に、真己人が顔を除き込むように尋ねた。
「うーん。戻れってさ。まぁ。当たり前だけど。翌日には葬儀をあげるから、参列するようにだって。ほら。めぐみって一人暮らしで両親もいないじゃん?」
「そうか。」
それだけ聞くと、真己人は唇を噛み締めると
「………なぁ。麻美子…………。」
とよびかける。
「ん?なぁに?」
「……………あ。いや。悪い。やっぱなんもない。」
「何それー!!気になるじゃーん!!」
「悪い。今はいい。俺疲れたし、先に寝るわ。」
そう言って真己人は麻美子を置いて部屋に戻っていった。
「あれ?真己人?あんた、ピアス穴開けてたっけ?」
「空けてたぞ。気づいてなかったのか。」
麻美子の方には一切振り返らずにそれだけ言うと、真己人は部屋へと戻って行った。
「………まさかね?」
麻美子は顔をひきつらせながら、ゆっくりとソファに腰掛けて呟いた。
「そんなわけないって!私が気づいてなかっただけだって!真己人も気づいてなかったのか?って聞いてたし!」
必死にそう自分に言い聞かせるが、麻美子はやがて黙り込むと、ゆっくりと息を吐いて、自らを抱くように二の腕を擦るとそのまま蹲った……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「木村 才蔵、斉藤 和馬、佐々木 健。それが、小野原 めぐみの言う『パパ』ってやつか?」
笠村が確認するかのように、目の前にいる男性に尋ねる。金髪の髪の毛に、黒いスーツがとても良く似合うその男は、『モテる男』というオーラがキラキラと出ていた。
その男性こそ、ライトであった。
元はNo.1ホストだったらしく、その名残がまだにじみでていた。
「僕が知っているのはその3人だけですね。3人とも、確か、定期パパだったかな?」
「ていきパパ……?」
よく分からない用語に、藍里が頭の中を『?』でいっぱいにしていると、ライトはにこりと微笑むと、
「予め会う回数と、金額を決めるパパさんのことを、そう呼ぶみたいだよ。それができるのは、裕福な男性が多いみたいだね。」
「その3人洗ってみるか。ご協力ありがとうございます。それでは失礼します。」
「いえいえ。お役に立てたのなら嬉しいです。」
ライトは頭をさげると藍里の方をみて
「良かったら1度、遊びに来てみてね?」
と優しく微笑んでそう言ってきたが、藍里はおずおずと頭を下げると、そそくさとその場を立ち去った。
「あーゆーの、いいもんなのか?俺はよくわからんが。」
笠村が、車を走らせながら助手席に座っている藍里にたずねる。
「んー………わからないです。そもそもあそこに行くお金の余裕が無いので…。」
そこまで言った直後、『ギュルル…』と藍里のお腹から虫の声が聞こえてきた。
突然のことに顔を赤らめる藍里に、特になんのリアクションもせずに藍里を見つめる笠村は、
「そういや、稲垣さんが言ってたんだが……月の中旬辺りは大体火の車なんだってな?」
中旬。まさに今頃である。
「…今は………1日1食……が限界です……………。」
小声でそう答えたが、しっかりと聞こえたようで、そこで初めてリアクションを起こす笠村。
「は!?なんだそりゃ!お前、死ぬぞ!」
「いやいやいや!!大丈夫ですって!ホントに、空腹でヤバかったらバイト先のパン屋さんが、破棄するパンの耳くれるのでそれで凌いでますから!!」
「いや、ダメだろ!どっか食べに行くぞ。会計は俺が持つ。つっても、ファミレスくらいしかねぇけど。」
「いや!そんな、悪いですって!!」
「遠慮すんな。大人しく奢られてろ。あー………いや、そんなに気になるなら、この事件、ぜってぇ解決させろ。」
笠村の言葉に何も言えなくなった藍里は、恐る恐る頭を下げて
「……お願いします………。」
と答えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちょうど夕飯時のファミレスは流石に混んでいて、家族連れや仕事帰りらしきサラリーマン達でいっぱいであった。
「いただきます。」
目の前に置かれたパスタに、藍里は手を合わせて呟いた。
「そんだけでいいのか?せっかくだからもっといいの頼んでもよかったんだぞ?」
「いえいえ!これだけでも十分です!」
奢ってもらえるだけでもありがたいのに、これ以上贅沢してはバチが当たるような気がして仕方ない藍里は、パスタのスープセットをお願いしたのだった。
しかし、今の藍里にとっては貴重な栄養源である。
「野菜………食べるの久しぶりだ……。」
酸味のきいたドレッシングがかかったレタスをシャリっとと食べる。
そういえばココ最近、野菜も高くて中々買えないのだと、藍里は思い出した。
買えたとしても、それは処分コーナーで格安されたものだけだ。
「大変だな。小さい頃に両親亡くすと…。」
カツ丼を1口食べた笠村に、藍里は思わず…
「まぁ。しかも、事故じゃなかっ…………あ…!」
と、口走ってしまった。
「事故じゃない?なんだ?事故じゃねぇって。」
怪訝そうな顔で笠村が尋ねると、藍里は『えーと……』と、目線を泳がせると、適当に指を差して
「あ!!あれ!!」
と、叫んだ。笠村が素直にそちらの方に顔を向ける。その間に、藍里は誤魔化そうとした。
本当に、そうするつもりだったのだが………………。
「あ…………れ?あの人……………。」
こちらをじっと見つめていた茶色のスーツを着ている男は、こちらに気づくとサッとわざとらしく目線を逸らして、メニュー表を広げていた。
「あの男がどうした?」
「……現場にいた……………。」
「え?」
「小野原めぐみさんが殺されたっていう宿屋の近くにいたんです。なんか、こっちをじっと見てきてて……。」
「……何かあるのか?」
それを聞いた笠村は姿勢を戻すとこそこそ話をするかのように、小声で尋ねた。
「分かりません。だけど、現場だけならまだしも、ここまで来ると少し……。」
「だな。……食べた後に少し店を出てみるぞ。」
笠村に促され、そのまま食事を進めた2人。
その時、藍里はチラリチラリと男の方を見る。
男は、ドリンクバーのコーヒーだけで食事は頼んでいないようであった。
そして、目線は変わらずこちらの方を向いていた。
そして、2人が立ち上がると会計を済ませ、外へと出る。
その様子を見ていた男も急いで後をつけるかのように、2人の後を追って行った。
店を出た直後。
「なにか御用ですか?」
という声が後ろから聞こえ、男はギクリと体を強ばらさせた。恐る恐る振り返ると、そこに立っていたのは笠村と藍里であった。
「な、なんのことでしょう?」
明らかに動揺している男は、オドオドした様子で最後の悪あがきであるかのようにとぼけて見せる。が、笠村は厳しい視線のまま、
「とぼけても無駄だ。こっちをずっと見ていたこと、そして、小野原めぐみの現場の宿にいた事、こっちは知っているんだぞ。」
と答えた。
その言葉に、男は、何も言わなかったが、やがて観念したかのように、頭を下げる。
「申し訳ございません。ただ、小野原めぐみさんの事について、知りたかっただけなんです。」
「どういうことだ?」
「…申し遅れました。私は、木村才蔵と申します。」
「木村 才蔵……?あれ?どこかで…………。」
藍里がそうつぶやくのを他所に、笠村が続けて質問した。
「小野原めぐみさんとは、どういうご関係で?」
「どう、という程では。ただ、パパ活と言うので知り合っただけです。」
「あ…!」
そうだ!思い出した!小野原めぐみの、定期パパの一人だ!!
と、藍里は目を見開いて思い出した。
「小野原めぐみさんのことも、少しお話させていただきます。近くの喫茶店までいいですか?」
木村は、笠村の顔色を伺いながらもどこか決心したかのように、真っ直ぐと目線を向けた。
その様子に、笠村は藍里と顔を見合わせながらも、その話を聞くことにした…。
麻美子はスマホに向かって返事をしていた。
所属している事務所の上司に、今回のめぐみのことを伝えたのだ。
いくら憎たらしいとはいえど、仕事の同僚だ。しっかりとこういうことは報告したかったのだ。
「なんだって?」
電話を終えた麻美子に、真己人が顔を除き込むように尋ねた。
「うーん。戻れってさ。まぁ。当たり前だけど。翌日には葬儀をあげるから、参列するようにだって。ほら。めぐみって一人暮らしで両親もいないじゃん?」
「そうか。」
それだけ聞くと、真己人は唇を噛み締めると
「………なぁ。麻美子…………。」
とよびかける。
「ん?なぁに?」
「……………あ。いや。悪い。やっぱなんもない。」
「何それー!!気になるじゃーん!!」
「悪い。今はいい。俺疲れたし、先に寝るわ。」
そう言って真己人は麻美子を置いて部屋に戻っていった。
「あれ?真己人?あんた、ピアス穴開けてたっけ?」
「空けてたぞ。気づいてなかったのか。」
麻美子の方には一切振り返らずにそれだけ言うと、真己人は部屋へと戻って行った。
「………まさかね?」
麻美子は顔をひきつらせながら、ゆっくりとソファに腰掛けて呟いた。
「そんなわけないって!私が気づいてなかっただけだって!真己人も気づいてなかったのか?って聞いてたし!」
必死にそう自分に言い聞かせるが、麻美子はやがて黙り込むと、ゆっくりと息を吐いて、自らを抱くように二の腕を擦るとそのまま蹲った……。
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「木村 才蔵、斉藤 和馬、佐々木 健。それが、小野原 めぐみの言う『パパ』ってやつか?」
笠村が確認するかのように、目の前にいる男性に尋ねる。金髪の髪の毛に、黒いスーツがとても良く似合うその男は、『モテる男』というオーラがキラキラと出ていた。
その男性こそ、ライトであった。
元はNo.1ホストだったらしく、その名残がまだにじみでていた。
「僕が知っているのはその3人だけですね。3人とも、確か、定期パパだったかな?」
「ていきパパ……?」
よく分からない用語に、藍里が頭の中を『?』でいっぱいにしていると、ライトはにこりと微笑むと、
「予め会う回数と、金額を決めるパパさんのことを、そう呼ぶみたいだよ。それができるのは、裕福な男性が多いみたいだね。」
「その3人洗ってみるか。ご協力ありがとうございます。それでは失礼します。」
「いえいえ。お役に立てたのなら嬉しいです。」
ライトは頭をさげると藍里の方をみて
「良かったら1度、遊びに来てみてね?」
と優しく微笑んでそう言ってきたが、藍里はおずおずと頭を下げると、そそくさとその場を立ち去った。
「あーゆーの、いいもんなのか?俺はよくわからんが。」
笠村が、車を走らせながら助手席に座っている藍里にたずねる。
「んー………わからないです。そもそもあそこに行くお金の余裕が無いので…。」
そこまで言った直後、『ギュルル…』と藍里のお腹から虫の声が聞こえてきた。
突然のことに顔を赤らめる藍里に、特になんのリアクションもせずに藍里を見つめる笠村は、
「そういや、稲垣さんが言ってたんだが……月の中旬辺りは大体火の車なんだってな?」
中旬。まさに今頃である。
「…今は………1日1食……が限界です……………。」
小声でそう答えたが、しっかりと聞こえたようで、そこで初めてリアクションを起こす笠村。
「は!?なんだそりゃ!お前、死ぬぞ!」
「いやいやいや!!大丈夫ですって!ホントに、空腹でヤバかったらバイト先のパン屋さんが、破棄するパンの耳くれるのでそれで凌いでますから!!」
「いや、ダメだろ!どっか食べに行くぞ。会計は俺が持つ。つっても、ファミレスくらいしかねぇけど。」
「いや!そんな、悪いですって!!」
「遠慮すんな。大人しく奢られてろ。あー………いや、そんなに気になるなら、この事件、ぜってぇ解決させろ。」
笠村の言葉に何も言えなくなった藍里は、恐る恐る頭を下げて
「……お願いします………。」
と答えた。
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ちょうど夕飯時のファミレスは流石に混んでいて、家族連れや仕事帰りらしきサラリーマン達でいっぱいであった。
「いただきます。」
目の前に置かれたパスタに、藍里は手を合わせて呟いた。
「そんだけでいいのか?せっかくだからもっといいの頼んでもよかったんだぞ?」
「いえいえ!これだけでも十分です!」
奢ってもらえるだけでもありがたいのに、これ以上贅沢してはバチが当たるような気がして仕方ない藍里は、パスタのスープセットをお願いしたのだった。
しかし、今の藍里にとっては貴重な栄養源である。
「野菜………食べるの久しぶりだ……。」
酸味のきいたドレッシングがかかったレタスをシャリっとと食べる。
そういえばココ最近、野菜も高くて中々買えないのだと、藍里は思い出した。
買えたとしても、それは処分コーナーで格安されたものだけだ。
「大変だな。小さい頃に両親亡くすと…。」
カツ丼を1口食べた笠村に、藍里は思わず…
「まぁ。しかも、事故じゃなかっ…………あ…!」
と、口走ってしまった。
「事故じゃない?なんだ?事故じゃねぇって。」
怪訝そうな顔で笠村が尋ねると、藍里は『えーと……』と、目線を泳がせると、適当に指を差して
「あ!!あれ!!」
と、叫んだ。笠村が素直にそちらの方に顔を向ける。その間に、藍里は誤魔化そうとした。
本当に、そうするつもりだったのだが………………。
「あ…………れ?あの人……………。」
こちらをじっと見つめていた茶色のスーツを着ている男は、こちらに気づくとサッとわざとらしく目線を逸らして、メニュー表を広げていた。
「あの男がどうした?」
「……現場にいた……………。」
「え?」
「小野原めぐみさんが殺されたっていう宿屋の近くにいたんです。なんか、こっちをじっと見てきてて……。」
「……何かあるのか?」
それを聞いた笠村は姿勢を戻すとこそこそ話をするかのように、小声で尋ねた。
「分かりません。だけど、現場だけならまだしも、ここまで来ると少し……。」
「だな。……食べた後に少し店を出てみるぞ。」
笠村に促され、そのまま食事を進めた2人。
その時、藍里はチラリチラリと男の方を見る。
男は、ドリンクバーのコーヒーだけで食事は頼んでいないようであった。
そして、目線は変わらずこちらの方を向いていた。
そして、2人が立ち上がると会計を済ませ、外へと出る。
その様子を見ていた男も急いで後をつけるかのように、2人の後を追って行った。
店を出た直後。
「なにか御用ですか?」
という声が後ろから聞こえ、男はギクリと体を強ばらさせた。恐る恐る振り返ると、そこに立っていたのは笠村と藍里であった。
「な、なんのことでしょう?」
明らかに動揺している男は、オドオドした様子で最後の悪あがきであるかのようにとぼけて見せる。が、笠村は厳しい視線のまま、
「とぼけても無駄だ。こっちをずっと見ていたこと、そして、小野原めぐみの現場の宿にいた事、こっちは知っているんだぞ。」
と答えた。
その言葉に、男は、何も言わなかったが、やがて観念したかのように、頭を下げる。
「申し訳ございません。ただ、小野原めぐみさんの事について、知りたかっただけなんです。」
「どういうことだ?」
「…申し遅れました。私は、木村才蔵と申します。」
「木村 才蔵……?あれ?どこかで…………。」
藍里がそうつぶやくのを他所に、笠村が続けて質問した。
「小野原めぐみさんとは、どういうご関係で?」
「どう、という程では。ただ、パパ活と言うので知り合っただけです。」
「あ…!」
そうだ!思い出した!小野原めぐみの、定期パパの一人だ!!
と、藍里は目を見開いて思い出した。
「小野原めぐみさんのことも、少しお話させていただきます。近くの喫茶店までいいですか?」
木村は、笠村の顔色を伺いながらもどこか決心したかのように、真っ直ぐと目線を向けた。
その様子に、笠村は藍里と顔を見合わせながらも、その話を聞くことにした…。
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