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本音・続
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「言えるわけないじゃないか。緋色に近づく男たちを連絡してほしいって頼んでたなんて」
そんなことお願いしてたの?
だから、あの話の後あの友だちはいつも以上に私のそばにいるようになったわけだ。
「それでどうして好きって単語が出てくるの?」
「緋色のことが好きなんだけどって言ったから?」
好きなんだけどってそこの部分だったの⁈てっきりあの子に好きって言っているんだと思ってた。
そっか。そうなんだ。私のことを好きって言ってたんだ。すごく嬉しいな。
「螭、私そんなに可愛くもないしスタイルもそんなにいいわけでもないし、自慢できるようなところなんて1つもないけど」
「そんなことない!」
どうしてこんな取り柄のない私を好きになったのかわからなくて好きになってくれてありがとうって言おうとしたのに螭に止められた。なんで?
「緋色は可愛いよ。スタイルいいし、顔も可愛いし性格もいい。そんな緋色を狙ってる男が何人いたと思ってるの。近寄らせないようにするのも頑張ったんだよ」
「そんなことしてたの?気づかなかった」
「気づかれないようにやってたからね。緋色には俺のいい部分しか見て欲しくなかったから」
・・・螭も、私に良く見られたいって思ってくれたんだ。その気持ちすごくよくわかる。だって私もそうだから。
好きな人に可愛く思われたいのは誰でも一緒でしょ?
「螭、最後まで聞いて。私にとっては螭からの評価が全てなの。螭に可愛く思われたくて頑張ったんだけど、ほかの男子とかに話しかけられたりとかしなかったからそんなに魅力ないんだと思って」
「自分からしたら私少しも可愛くないの。螭は基本女子とは話さなかったけど話、しなきゃいけない時だってわかってるのに話して欲しくなかったりとか。そんな自分が醜く思えて」
「近くにいちゃいけないんじゃないかって思っちゃって。それでも離れたくないくらい螭のこと好きなの。だから、調教なんてしなくていいよ。私はもう身体も心も螭のものだから」
・・・ちゃんと最後まで言えた。もう調教なんてしなくていいくらい私は螭に染まってるんだって伝わったかな。
螭は話の途中から私の位置からは表情が見えなくなっていたから反応がわからない。
怖くなって「螭・・・?」と恐る恐る名前を呼ぶ、と
「ひゃあ!」
後ろに押し倒されました。・・・え?なんで⁈
「あーもう、なんでそんな可愛いかな。すごく嬉しいよ。ありがとう、気持ち聞かせてくれて。緋色、僕の話も聞いてくれる?」
そう言って話し始めたのは螭の小さいころからの私への気持ちと独占欲の話だった。
そんなことお願いしてたの?
だから、あの話の後あの友だちはいつも以上に私のそばにいるようになったわけだ。
「それでどうして好きって単語が出てくるの?」
「緋色のことが好きなんだけどって言ったから?」
好きなんだけどってそこの部分だったの⁈てっきりあの子に好きって言っているんだと思ってた。
そっか。そうなんだ。私のことを好きって言ってたんだ。すごく嬉しいな。
「螭、私そんなに可愛くもないしスタイルもそんなにいいわけでもないし、自慢できるようなところなんて1つもないけど」
「そんなことない!」
どうしてこんな取り柄のない私を好きになったのかわからなくて好きになってくれてありがとうって言おうとしたのに螭に止められた。なんで?
「緋色は可愛いよ。スタイルいいし、顔も可愛いし性格もいい。そんな緋色を狙ってる男が何人いたと思ってるの。近寄らせないようにするのも頑張ったんだよ」
「そんなことしてたの?気づかなかった」
「気づかれないようにやってたからね。緋色には俺のいい部分しか見て欲しくなかったから」
・・・螭も、私に良く見られたいって思ってくれたんだ。その気持ちすごくよくわかる。だって私もそうだから。
好きな人に可愛く思われたいのは誰でも一緒でしょ?
「螭、最後まで聞いて。私にとっては螭からの評価が全てなの。螭に可愛く思われたくて頑張ったんだけど、ほかの男子とかに話しかけられたりとかしなかったからそんなに魅力ないんだと思って」
「自分からしたら私少しも可愛くないの。螭は基本女子とは話さなかったけど話、しなきゃいけない時だってわかってるのに話して欲しくなかったりとか。そんな自分が醜く思えて」
「近くにいちゃいけないんじゃないかって思っちゃって。それでも離れたくないくらい螭のこと好きなの。だから、調教なんてしなくていいよ。私はもう身体も心も螭のものだから」
・・・ちゃんと最後まで言えた。もう調教なんてしなくていいくらい私は螭に染まってるんだって伝わったかな。
螭は話の途中から私の位置からは表情が見えなくなっていたから反応がわからない。
怖くなって「螭・・・?」と恐る恐る名前を呼ぶ、と
「ひゃあ!」
後ろに押し倒されました。・・・え?なんで⁈
「あーもう、なんでそんな可愛いかな。すごく嬉しいよ。ありがとう、気持ち聞かせてくれて。緋色、僕の話も聞いてくれる?」
そう言って話し始めたのは螭の小さいころからの私への気持ちと独占欲の話だった。
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