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第2章 いざバルウロワ学園へ

第13話 学園到着

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俺達は門をくぐり抜ける。中はグラール領都にも負けず劣らず人でごった返していた。

「学園は何処だろう」
「学園ならここから王城を挟んで向こう側じゃ」
「えっ‥‥じゃあここからは‥」「もちろん歩きじゃ」
(この広大な王都をぐるッと回るとなると何時間かかるんだ‥‥)
「とでも言うと思ったか、この老体にこんな距離はこたえるでのう、王都内の馬車で送ってもらうのじゃ」
(あぁ良かった‥‥)

この王都の周辺はグラール領都と同じく、南を畑、北は森で囲まれている。俺達の学園はまさにこの森に面した場所にある。王都は二重の壁で囲まれている。
一つ目は俺達が通った一番外側だ。中には住民が住む住宅街や、商店街が建ち並んでいる。二つ目は王城の回りを囲む、とても分厚い壁だ。この壁の上には貴族の所有する豪邸が建っている。

(あそこに勇者が住んでいるのか)
「レイくん?どうしたの?」「いや、何でもないよ」
「そっか、それより見てよ!あそこ、町のなかに川があるよ!」
「本当だ、しかも水も透き通ってて綺麗だ」
「あれは少し離れた所にある湖から引いてきたものじゃ、あれを更に綺麗にしたものがこの町の住民の飲み水になるのじゃ」
「へぇ~、湖か、見てみたいな」「私も~」
「とと、すまんがここで止めてくれ」
「かしこまりました」
「「?」」
「悪いのぅ、ここでお別れじゃ」
「我々もです、お二人の学園生活が楽しいものになることを願っています。」
「そんな!せめて一緒に学園まで行こうよ!」
「すまんのぅニーナちゃん、わしらもこれから用事があるんじゃ、それに、町の東側にある大聖堂に来てくれれば何時でもとは言わんが会えるじゃろう」
「そう‥なんだ‥」
「我々はそう簡単に会うことは出来ませんが、レイくんとは直ぐに会えそうな気がします」「ははは、確かにな!」
「なので悲しまないで下さい」
「そうですね、またいつか会えるよニーナ」
「うん‥また会おうね!」
「今までお世話になりました!」
「うむ、では主人、この子達を学園まで送っておくれ」
「かしこまりました」

俺達は手を振りながら別れを惜しんだ

それから更に2時間ほどして

「ここですね」
「えっ?ここですか?」「ここってただの商業地区じゃないの?」

俺達が下ろされたのは大きな門の手前側

「いえいえ、ここからは学園の所有地ですよ、あそこも、午後6時までは一般人も使用出来ますが、学園の生徒の生活が不自由しないために作られたものですよ」
「そうだったんですね」
「じゃあとっても広いんだね!」
「ええ、とても広いですよ。ここをまっすぐ行くと、途中に大きな看板があります。その道に従って進んで行けば、学園の寮に辿り着くはずですよ」
「そうですか、分かりました、ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」

辺りはすっかり暗くなっていた。

「はぁ、やっと着いた」
「長かったね‥‥」

俺達の前には
【回復術士学生寮女子】
【学生寮】へはこのまま真っ直ぐ進みなさい


「案外近いじゃん」

恐らく奧に見えるのが俺がこれからお世話になる学生寮だろう

「でも、いつ会えるか分かんないよ?」
ニーナがまた泣きそうになっている
「寂しかったら会いに行くから」
「絶対だよ!約束して!」
「ああ、約束だ」

「こんばんは」
「はい、こんばんは」

俺が男子学生寮へ入ると寮母の方なのだろうか、おばあちゃんが出迎えてくれた

「新一年生かね~」
「そうです、今日から入寮を希望したいんですけど」
「ちょっと待ってね~、はい、これをどうぞ」

渡されたのは260と書かれた鍵だ

「部屋は二階だよ」
「分かりました、ありがとうございます」

俺はエレベーターで上に行こうとしたら、
A、Sクラス専用エレベーター

(えっ、これ使えないのかよ)

隣の階段で結局上に上がった

「これ、部屋の数多すぎだろ、260、260‥‥これか」

ガチャ
俺は鍵は開いていた。俺はドアノブに手を掛け、ドアを開けた。


────────────────────────────────
近況報告にて、学園の地図を貼り付けました。
皆さんの想像を少しでも手助け出来ればと思います、
よろしければ見にきて頂けると幸いです。

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