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第39話 逆転の一手
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「もふっ!」
「アリスっぴ!?」
慌ててアリスの元に駆け寄る俺たち。
「ぐっ……うううっ」
アリスの顔面は蒼白になり、脂汗が浮いている。
せき止めていた魔力を一斉に解放したのだ。
アリスの身体の中では耐えがたい破壊衝動が荒れ狂っているに違いない。
俺はちらりと配信のコメント欄に視線を投げる。
”え? 大丈夫かアリス!”
”真っ黒な魔力?みたいなのが見えるんだけど……”
”あれって『闇』の魔力だよ! 高レベル探索者の配信で見たことがある!”
”え、エビル属性のモンスターが持つっていう?”
”ヤバいじゃん! 何でアリスにそんなものが!?”
”たすけてだんきち!”
騒然とするコメント欄。
所々に挟まれる魔力に関するコメントは、マサトさんが準備したものだ。
アリスにヤバいものが仕込まれていた……フォロワーたちがそう認識してくれていればOKだ。
「だんきちがなんとかしてくれるからね!」
「もふっ!」
俺はアリスとマジェに向かって、”クリーナー・フィーア”を発動させる。
ティムの宝玉は魔法的なアイテムなので、このスキルでキャンセルする事が可能だ。
「うあっ……」
かつん!
目に見えてアリスの顔色が良くなる。
「こ、これって!」
マジェの首輪から外れ、地面に落ちたアクセサリを拾い上げるゆゆ。
『ティムの宝玉だもふ!!』
俺は視聴者に見えるように配信動画にコメントを打ち込む。
「!!」
「これでマジェちんを操ってたってこと!?」
『それだけじゃない、大量の闇魔力を感じるもふ!!
こいつがマジェとアリスに影響していたもふ!!
ボクのスキルで浄化したもふ!!』
「うっ、アリス……何をしていたのかしら。
助けてくれてありがとうだんきち!」
すっかり顔色が良くなったアリスが、だんきちに抱きつく。
”よかった、アリス復活!”
”だんきちありがとう!”
”ていうかだんきち詳しくて草”
”闇の魔力って人間の攻撃性を増大させるらしい”
”え、じゃあアリスが感じ悪かったのって!?”
”もしかして、アリスのプロデューサーが仕込んだとか?”
”ウソだろ!?”
俺のコメントとマサトさんの仕込みにより、誘導されていくコメント欄。
そろそろ決定的な証拠を出してもいいだろう。
「実はアリス、前回の対決でなんでああなっちゃったか、疑問に思ってたの。
……レイニには悪いけど、隠し撮りさせてもらったわ」
ヴンッ
アリスのリボンに仕込まれたカメラの記録映像が、配信に割り込む。
――― 同時刻
レイニプロモーション執務室
「ば、馬鹿なっ!?」
突然始まった告発劇に、焦りを隠せないレイニ。
なんとか配信を切ろうと試みるものの、機材の優先権はマサト側にあり、配信技術に精通しているマサトの操作を妨害することは出来なかった。
告発動画が配信画面に再生される。
『いいでしょう、アリス』
『貴方の衣装に仕込まれた魔法リミッターを偽装します』
『こんどの対決では、モンスターの退治数を競いましょう』
『大群を準備しておきますので、貴方の広域破壊魔法にゆゆを巻き込むのです』
『事故に見せかけるのは簡単です』
『大丈夫、貴方は何も悪くありません……』
酷薄な笑みを浮かべてアリスに話しかけるダークエルフの女。
どう見ても自分だ。
「こ、このガキ……!」
あの時、アリスは隠しカメラを仕込んでいたのだ。
自分からこの発言を引き出すために。
歯ぎしりするレイニだが、配信を妨害する手段は彼女には無い。
後悔しても、もう遅かった。
*** ***
”え、いまの人ってアリスのプロデューサーのレイニさんだよね?”
”ゆゆを始末しろって……”
”アリスを操って、ゆゆを消そうとしたってこと?”
”おいおい、やべぇだろこれ!”
アリスの告発動画を見てざわつくコメント欄。
SNSで話題になったのか、視聴者数がどんどんと増えている。
そろそろアリスの出番だ。
「このアリス・ブラックシップ」
元気を取り戻したアリスがドローンカメラに向かって仁王立ちする。
「犯罪の手助けをさせられていたなんて、一生の恥だわ!」
「ブラックシップ家の誇りに賭けてここに宣言する!」
ばばっ!
マントをひるがえし、びしりとマジックロッドを構える。
こういう時のアリスはとても凛々しい。
「本日15時を以て、ミウス・プロモーションとの契約を破棄!
マサト率いるゆゆ・ドリームスへ移籍するわ!!」
どどーん!!
派手なエフェクトと共にドヤ顔で言い放つアリス。
「マジ!?
これからもずっとアリスっぴと活動できるってこと!?」
だきっ!
感極まる表情でアリスに抱きつくゆゆ。
「もちろんよ!」
「えへ、よろしくね?
ゆゆおねえちゃん?」
ふんすっ、と宣言した後、頬を染め上目遣いでゆゆを見上げるアリス。
もちろん3機のドローンカメラを駆使し、マルチアングルで配信する。
「ぐはっ!? 尊すぎる!?」
”かっ、かわええええええええええええええっ!!”×700000
鼻血を出すゆゆと同時に、配信サーバーが悲鳴を上げるのだった。
「もふもふ」
俺はすかさず配信動画に字幕を表示する。
<<ダンジョン基本法第2条7項に、16歳未満の探索者に対する優先的な専属契約破棄権が規定されています>>
<<今回の件は本人の意にそわない危険な探索の強要に当たり、上記条項を問題なく適用できます>>
<<今回の件は所轄弁護士への確認及び、アリス・ブラックシップ嬢のご両親の合意を得ております>>
<<なお、ゆゆ・ドリームスからミウス・プロモーションに対しては既定の移籍金が支払われ……>>
こういう理論武装も大事である。
かくして、ミウス・プロモーション所属のプロデューサーであるレイニの不法行為とアリスの移籍情報はネット上を駆け巡り、大ニュースになるのだった。
「アリスっぴ!?」
慌ててアリスの元に駆け寄る俺たち。
「ぐっ……うううっ」
アリスの顔面は蒼白になり、脂汗が浮いている。
せき止めていた魔力を一斉に解放したのだ。
アリスの身体の中では耐えがたい破壊衝動が荒れ狂っているに違いない。
俺はちらりと配信のコメント欄に視線を投げる。
”え? 大丈夫かアリス!”
”真っ黒な魔力?みたいなのが見えるんだけど……”
”あれって『闇』の魔力だよ! 高レベル探索者の配信で見たことがある!”
”え、エビル属性のモンスターが持つっていう?”
”ヤバいじゃん! 何でアリスにそんなものが!?”
”たすけてだんきち!”
騒然とするコメント欄。
所々に挟まれる魔力に関するコメントは、マサトさんが準備したものだ。
アリスにヤバいものが仕込まれていた……フォロワーたちがそう認識してくれていればOKだ。
「だんきちがなんとかしてくれるからね!」
「もふっ!」
俺はアリスとマジェに向かって、”クリーナー・フィーア”を発動させる。
ティムの宝玉は魔法的なアイテムなので、このスキルでキャンセルする事が可能だ。
「うあっ……」
かつん!
目に見えてアリスの顔色が良くなる。
「こ、これって!」
マジェの首輪から外れ、地面に落ちたアクセサリを拾い上げるゆゆ。
『ティムの宝玉だもふ!!』
俺は視聴者に見えるように配信動画にコメントを打ち込む。
「!!」
「これでマジェちんを操ってたってこと!?」
『それだけじゃない、大量の闇魔力を感じるもふ!!
こいつがマジェとアリスに影響していたもふ!!
ボクのスキルで浄化したもふ!!』
「うっ、アリス……何をしていたのかしら。
助けてくれてありがとうだんきち!」
すっかり顔色が良くなったアリスが、だんきちに抱きつく。
”よかった、アリス復活!”
”だんきちありがとう!”
”ていうかだんきち詳しくて草”
”闇の魔力って人間の攻撃性を増大させるらしい”
”え、じゃあアリスが感じ悪かったのって!?”
”もしかして、アリスのプロデューサーが仕込んだとか?”
”ウソだろ!?”
俺のコメントとマサトさんの仕込みにより、誘導されていくコメント欄。
そろそろ決定的な証拠を出してもいいだろう。
「実はアリス、前回の対決でなんでああなっちゃったか、疑問に思ってたの。
……レイニには悪いけど、隠し撮りさせてもらったわ」
ヴンッ
アリスのリボンに仕込まれたカメラの記録映像が、配信に割り込む。
――― 同時刻
レイニプロモーション執務室
「ば、馬鹿なっ!?」
突然始まった告発劇に、焦りを隠せないレイニ。
なんとか配信を切ろうと試みるものの、機材の優先権はマサト側にあり、配信技術に精通しているマサトの操作を妨害することは出来なかった。
告発動画が配信画面に再生される。
『いいでしょう、アリス』
『貴方の衣装に仕込まれた魔法リミッターを偽装します』
『こんどの対決では、モンスターの退治数を競いましょう』
『大群を準備しておきますので、貴方の広域破壊魔法にゆゆを巻き込むのです』
『事故に見せかけるのは簡単です』
『大丈夫、貴方は何も悪くありません……』
酷薄な笑みを浮かべてアリスに話しかけるダークエルフの女。
どう見ても自分だ。
「こ、このガキ……!」
あの時、アリスは隠しカメラを仕込んでいたのだ。
自分からこの発言を引き出すために。
歯ぎしりするレイニだが、配信を妨害する手段は彼女には無い。
後悔しても、もう遅かった。
*** ***
”え、いまの人ってアリスのプロデューサーのレイニさんだよね?”
”ゆゆを始末しろって……”
”アリスを操って、ゆゆを消そうとしたってこと?”
”おいおい、やべぇだろこれ!”
アリスの告発動画を見てざわつくコメント欄。
SNSで話題になったのか、視聴者数がどんどんと増えている。
そろそろアリスの出番だ。
「このアリス・ブラックシップ」
元気を取り戻したアリスがドローンカメラに向かって仁王立ちする。
「犯罪の手助けをさせられていたなんて、一生の恥だわ!」
「ブラックシップ家の誇りに賭けてここに宣言する!」
ばばっ!
マントをひるがえし、びしりとマジックロッドを構える。
こういう時のアリスはとても凛々しい。
「本日15時を以て、ミウス・プロモーションとの契約を破棄!
マサト率いるゆゆ・ドリームスへ移籍するわ!!」
どどーん!!
派手なエフェクトと共にドヤ顔で言い放つアリス。
「マジ!?
これからもずっとアリスっぴと活動できるってこと!?」
だきっ!
感極まる表情でアリスに抱きつくゆゆ。
「もちろんよ!」
「えへ、よろしくね?
ゆゆおねえちゃん?」
ふんすっ、と宣言した後、頬を染め上目遣いでゆゆを見上げるアリス。
もちろん3機のドローンカメラを駆使し、マルチアングルで配信する。
「ぐはっ!? 尊すぎる!?」
”かっ、かわええええええええええええええっ!!”×700000
鼻血を出すゆゆと同時に、配信サーバーが悲鳴を上げるのだった。
「もふもふ」
俺はすかさず配信動画に字幕を表示する。
<<ダンジョン基本法第2条7項に、16歳未満の探索者に対する優先的な専属契約破棄権が規定されています>>
<<今回の件は本人の意にそわない危険な探索の強要に当たり、上記条項を問題なく適用できます>>
<<今回の件は所轄弁護士への確認及び、アリス・ブラックシップ嬢のご両親の合意を得ております>>
<<なお、ゆゆ・ドリームスからミウス・プロモーションに対しては既定の移籍金が支払われ……>>
こういう理論武装も大事である。
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