5 / 53
第5話 社畜、再会する
しおりを挟む
「ごめんね……怪我しとらん?」
……これは夢なのだろうか?
登録者数150万人を誇る美少女JKアイドル配信者が俺の目の前に座っている。
「あ、ああ。大丈夫だよ」
「良かった!」
ぱちんと手を合わせ、輝くような笑顔を浮かべるゆゆ。
ちょ、超カワイイ!
それに、何かいい香りがする。
スモークガラスから差し込む夕日が、短いスカートから伸びる太ももを照らしていた。
(や、やば……!)
「そいや、いつも投げ銭ありがとうタクミっち!」
いつもの調子を取り戻し、話し始めるゆゆ。
にぱっと笑い、感謝の言葉をかけてくれる。
(うお!? ゆゆが俺の名前を!?)
覚えてくれてるなんて!
ありえない非日常体験に、頭がくらくらしてきた。
「そいでね、昨日の配信で話した”重大発表”。
それにタクミっちも付き合ってほしいんだ☆」
「……え?」
「タクミっちのお掃除動画、凄いバズってたっしょ?」
重大発表のことは俺も気になっていた。
てっきり女優デビューとかCDデビューとか(そういう女性配信者は結構いる)かと思っていたけど、俺のお掃除動画が関係するとは、どういうことだ?
「見えて来たぞ、ユウナ」
運転席に座った巨漢の男性がゆゆに声を掛ける。
本名で呼んでいるから、ゆゆのプロデューサーさんかな?
前に視線をやると目に飛び込んできたのは三ノ宮の官庁街でもひときわ目立つ巨大なビル。
「え? ダンジョン庁!?」
日本のダンジョン行政の全てをつかさどる、国家機関のビルだった。
*** ***
「ええっと」
訳も分からず車から降ろされ、役所の官僚たちに囲まれる。
用意されていたスーツに着替え、ビルの中にある講堂らしき場所に連れてこられた。
「こっからは真面目モードでね。
ウチ的にはちょいぴえんだけど♪」
隣には、配信コスのゆゆ。
スカート丈だけが、膝丈になっている。
「あ、ああ」
彼女はそう言うが、不真面目モードなんかになれるわけない。
何しろ講堂の左右に並んでいるのは市長に知事、ダンジョン関連企業のCEOなどそうそうたるVIPたちだ。
それに……。
「お二方、楽になさってください」
壇上に上がった女性はダンジョン庁の長官で、ダンジョン黎明期のトップ探索者であった方だ。
「緩樹 悠奈(ゆるき ゆうな)さん!
貴殿は若年層を中心に150万人のフォロワーを抱え、ダンジョン探索者のイメージ向上に貢献されました。
そればかりではなく、親しみやすいキャラクターで国内外にもファンを増やし続けておられます」
「はいっ☆」
ぴしり、と一礼するゆゆ。
「紀嶺 巧(きれい たくみ)さん!
貴殿はダンジョン攻略者のマナー低下を憂い、たぐいまれなスキルを用いてボランティアでダンジョンを清掃されただけでなく、動画を使いダンジョンの適正利用を啓蒙されました」
「は、はいっ!」
長官から名前を呼ばれ、慌てて返事をする。
ダンジョンお掃除はタダの趣味だし、ボランティアで行っているのは弊社が副業禁止だからである。
成り行き上の行いを褒められて赤面してしまう。
「この功績をたたえ、お二方を今年度のダンジョン適正利用イメージキャラクターに推薦させていただきます!」
「え、ええ?」
この俺が、ダンジョン庁の……イメージキャラクター!?
長官から告げられた言葉に、ただ混乱するしかない俺なのだった。
*** ***
「う~む」
講堂の隣にあるレセプションルームに案内され、テーブルに置かれた軽食をつまむ。
いまだに頭の中は混乱したままだ。
近年増加の一途をたどる迷惑系ダンジョン配信者。
組織的に行う集団もあるとのウワサで、ダンジョン庁も対策に頭を痛めていたらしい。
幅広い世代に人気のあるゆゆが、イメージキャラクターに起用されるのは分かる。
「なんで、俺が?」
一応俺は会社員なので、ボランティアの協力者という形にしてもらったが……。
「それはね、タクミっちの”スキル”が評価されたからだよ♪」
スカート丈を戻したゆゆが、両手にコーラとサンドウィッチを抱えてやってくる。
「モンスターを浄化するクリーン系のスキルはレアいからね。
しかもスキルツリーにはもっとすごそーなのがあるじゃん?
ウチのプロデューサーがタクミっちを推薦したんだけど、採用されたのはとーぜんだよ!」
「とはいっても、俺はモンスターを倒せないからスキルツリーを伸ばせないぞ?」
「そんなのまだわかんないじゃん! 大丈夫大丈夫!」
「それより。
はい、あ~ん♪」
「うおっ!?」
俺を励ましたと思ったら、サンドウィッチを右手に持ち、あーんしてくれるゆゆ。
こんなシーンを見られたらほかのフォロピに刺されそうだな。
というか、ゆゆは何故ここまで俺に好意的なんだ?
「そ、そだっ!」
俺が首をかしげていると、サンドウィッチをテーブルに置いたゆゆが俺に向き直る。
両手を後ろに組み、もじもじと身体を揺らす。
頬が僅かに赤く染まっている。
「タクミっち……ウチのこと覚えとる?
ほ、ほら。10年前の……」
「え?」
急にいじらしくなったゆゆはとてもかわいいが、10年前?
その頃はダンジョン研究者だった親父も健在で、良く親父の研究所に通っていた。
とはいっても、リアルのゆゆにあったのは今日が初めてで……ていうか10年前ならゆゆはまだ6~7歳だよな?
「ご、ごめん。
他人の空似じゃないか?」
「が~ん!?」
人違いだろとストレートに言うのは気が引けたので、オブラートに包んだ言い方をしたのだが、思いのほかゆゆはショックを受けたようで。
「はっはっは! それはそうだろう!
そのギャルメイクではな!」
どうフォローしたものか。
そう考えていると背後から豪快な笑い声が聞こえて来た。
「ヒドイ! これプロデューサーの趣味じゃん!」
「え?」
慌てて振り向くと、そこには一人の男性が立っていた。
2メートル近い長身に鍛え抜かれた肉体。
人の好さそうな笑みが小さな顔に浮かんでいる。
いかにも敏腕プロデューサー兼ボディガードと言った風貌だ。
だがそれより、俺はその顔に見覚えがあった。
「雅人(まさと)……さん?」
「ああ、タクミ君。ほぼ10年ぶりかな?」
親父の共同研究者としてよく研究所に来ていた壮年の男性。
その息子で研究助手として俺の家に泊まることも多かった5歳年上の兄貴分。
「ずが~ん!?!?」
そして、なんでゆゆはさらなるショックを受けてるんだ?
*** ***
「まさかマサトさんがゆゆのプロデューサーをしてたなんて」
「10年前の大逆流《スタンピード》を受けてダンジョン界からは距離を置いていたんだが……結局離れられなくてね。オヤジたちとは別角度からダンジョンに関われないかと考えて配信業を始めたんだ」
「なるほど」
大逆流《スタンピード》。
ヴァナランドと日本が繋がって数年後に発生したモンスターの大量流入事件のことだ。現在のようなダンジョンポータルが建設されておらず、ダンジョン探索者の数もまだ少なかったので、あふれ出したモンスターにより大きな被害が出た。
ダンジョンの研究者にもたくさんの犠牲者や行方不明者が出て、俺とマサトさんの父親もその中に含まれる。
俺がダンジョン関係企業に就職したのも、結局マサトさんと同じ理由だ。
「ぷぅ」
俺たちの様子を見て、なぜかふくれているゆゆ。
「ゆゆ。
詳しくはまた話してやるから、拗ねるんじゃない」
「だってぇ」
「そんな事より……イメージキャラクターとしての初仕事だ!」
ぽんと俺の背中を叩き、どこからともなく巨大なモコモコを取り出すマサトさん。
「え、何ですこれ? 着ぐるみ?」
「ああ。タクミ、君が着るんだ!」
「へ?」
ひょいっ
そのまま俺はマサトさんに担ぎ上げられ、黒塗りの高級車の後部座席に押し込まれたのだった。
……これは夢なのだろうか?
登録者数150万人を誇る美少女JKアイドル配信者が俺の目の前に座っている。
「あ、ああ。大丈夫だよ」
「良かった!」
ぱちんと手を合わせ、輝くような笑顔を浮かべるゆゆ。
ちょ、超カワイイ!
それに、何かいい香りがする。
スモークガラスから差し込む夕日が、短いスカートから伸びる太ももを照らしていた。
(や、やば……!)
「そいや、いつも投げ銭ありがとうタクミっち!」
いつもの調子を取り戻し、話し始めるゆゆ。
にぱっと笑い、感謝の言葉をかけてくれる。
(うお!? ゆゆが俺の名前を!?)
覚えてくれてるなんて!
ありえない非日常体験に、頭がくらくらしてきた。
「そいでね、昨日の配信で話した”重大発表”。
それにタクミっちも付き合ってほしいんだ☆」
「……え?」
「タクミっちのお掃除動画、凄いバズってたっしょ?」
重大発表のことは俺も気になっていた。
てっきり女優デビューとかCDデビューとか(そういう女性配信者は結構いる)かと思っていたけど、俺のお掃除動画が関係するとは、どういうことだ?
「見えて来たぞ、ユウナ」
運転席に座った巨漢の男性がゆゆに声を掛ける。
本名で呼んでいるから、ゆゆのプロデューサーさんかな?
前に視線をやると目に飛び込んできたのは三ノ宮の官庁街でもひときわ目立つ巨大なビル。
「え? ダンジョン庁!?」
日本のダンジョン行政の全てをつかさどる、国家機関のビルだった。
*** ***
「ええっと」
訳も分からず車から降ろされ、役所の官僚たちに囲まれる。
用意されていたスーツに着替え、ビルの中にある講堂らしき場所に連れてこられた。
「こっからは真面目モードでね。
ウチ的にはちょいぴえんだけど♪」
隣には、配信コスのゆゆ。
スカート丈だけが、膝丈になっている。
「あ、ああ」
彼女はそう言うが、不真面目モードなんかになれるわけない。
何しろ講堂の左右に並んでいるのは市長に知事、ダンジョン関連企業のCEOなどそうそうたるVIPたちだ。
それに……。
「お二方、楽になさってください」
壇上に上がった女性はダンジョン庁の長官で、ダンジョン黎明期のトップ探索者であった方だ。
「緩樹 悠奈(ゆるき ゆうな)さん!
貴殿は若年層を中心に150万人のフォロワーを抱え、ダンジョン探索者のイメージ向上に貢献されました。
そればかりではなく、親しみやすいキャラクターで国内外にもファンを増やし続けておられます」
「はいっ☆」
ぴしり、と一礼するゆゆ。
「紀嶺 巧(きれい たくみ)さん!
貴殿はダンジョン攻略者のマナー低下を憂い、たぐいまれなスキルを用いてボランティアでダンジョンを清掃されただけでなく、動画を使いダンジョンの適正利用を啓蒙されました」
「は、はいっ!」
長官から名前を呼ばれ、慌てて返事をする。
ダンジョンお掃除はタダの趣味だし、ボランティアで行っているのは弊社が副業禁止だからである。
成り行き上の行いを褒められて赤面してしまう。
「この功績をたたえ、お二方を今年度のダンジョン適正利用イメージキャラクターに推薦させていただきます!」
「え、ええ?」
この俺が、ダンジョン庁の……イメージキャラクター!?
長官から告げられた言葉に、ただ混乱するしかない俺なのだった。
*** ***
「う~む」
講堂の隣にあるレセプションルームに案内され、テーブルに置かれた軽食をつまむ。
いまだに頭の中は混乱したままだ。
近年増加の一途をたどる迷惑系ダンジョン配信者。
組織的に行う集団もあるとのウワサで、ダンジョン庁も対策に頭を痛めていたらしい。
幅広い世代に人気のあるゆゆが、イメージキャラクターに起用されるのは分かる。
「なんで、俺が?」
一応俺は会社員なので、ボランティアの協力者という形にしてもらったが……。
「それはね、タクミっちの”スキル”が評価されたからだよ♪」
スカート丈を戻したゆゆが、両手にコーラとサンドウィッチを抱えてやってくる。
「モンスターを浄化するクリーン系のスキルはレアいからね。
しかもスキルツリーにはもっとすごそーなのがあるじゃん?
ウチのプロデューサーがタクミっちを推薦したんだけど、採用されたのはとーぜんだよ!」
「とはいっても、俺はモンスターを倒せないからスキルツリーを伸ばせないぞ?」
「そんなのまだわかんないじゃん! 大丈夫大丈夫!」
「それより。
はい、あ~ん♪」
「うおっ!?」
俺を励ましたと思ったら、サンドウィッチを右手に持ち、あーんしてくれるゆゆ。
こんなシーンを見られたらほかのフォロピに刺されそうだな。
というか、ゆゆは何故ここまで俺に好意的なんだ?
「そ、そだっ!」
俺が首をかしげていると、サンドウィッチをテーブルに置いたゆゆが俺に向き直る。
両手を後ろに組み、もじもじと身体を揺らす。
頬が僅かに赤く染まっている。
「タクミっち……ウチのこと覚えとる?
ほ、ほら。10年前の……」
「え?」
急にいじらしくなったゆゆはとてもかわいいが、10年前?
その頃はダンジョン研究者だった親父も健在で、良く親父の研究所に通っていた。
とはいっても、リアルのゆゆにあったのは今日が初めてで……ていうか10年前ならゆゆはまだ6~7歳だよな?
「ご、ごめん。
他人の空似じゃないか?」
「が~ん!?」
人違いだろとストレートに言うのは気が引けたので、オブラートに包んだ言い方をしたのだが、思いのほかゆゆはショックを受けたようで。
「はっはっは! それはそうだろう!
そのギャルメイクではな!」
どうフォローしたものか。
そう考えていると背後から豪快な笑い声が聞こえて来た。
「ヒドイ! これプロデューサーの趣味じゃん!」
「え?」
慌てて振り向くと、そこには一人の男性が立っていた。
2メートル近い長身に鍛え抜かれた肉体。
人の好さそうな笑みが小さな顔に浮かんでいる。
いかにも敏腕プロデューサー兼ボディガードと言った風貌だ。
だがそれより、俺はその顔に見覚えがあった。
「雅人(まさと)……さん?」
「ああ、タクミ君。ほぼ10年ぶりかな?」
親父の共同研究者としてよく研究所に来ていた壮年の男性。
その息子で研究助手として俺の家に泊まることも多かった5歳年上の兄貴分。
「ずが~ん!?!?」
そして、なんでゆゆはさらなるショックを受けてるんだ?
*** ***
「まさかマサトさんがゆゆのプロデューサーをしてたなんて」
「10年前の大逆流《スタンピード》を受けてダンジョン界からは距離を置いていたんだが……結局離れられなくてね。オヤジたちとは別角度からダンジョンに関われないかと考えて配信業を始めたんだ」
「なるほど」
大逆流《スタンピード》。
ヴァナランドと日本が繋がって数年後に発生したモンスターの大量流入事件のことだ。現在のようなダンジョンポータルが建設されておらず、ダンジョン探索者の数もまだ少なかったので、あふれ出したモンスターにより大きな被害が出た。
ダンジョンの研究者にもたくさんの犠牲者や行方不明者が出て、俺とマサトさんの父親もその中に含まれる。
俺がダンジョン関係企業に就職したのも、結局マサトさんと同じ理由だ。
「ぷぅ」
俺たちの様子を見て、なぜかふくれているゆゆ。
「ゆゆ。
詳しくはまた話してやるから、拗ねるんじゃない」
「だってぇ」
「そんな事より……イメージキャラクターとしての初仕事だ!」
ぽんと俺の背中を叩き、どこからともなく巨大なモコモコを取り出すマサトさん。
「え、何ですこれ? 着ぐるみ?」
「ああ。タクミ、君が着るんだ!」
「へ?」
ひょいっ
そのまま俺はマサトさんに担ぎ上げられ、黒塗りの高級車の後部座席に押し込まれたのだった。
0
お気に入りに追加
255
あなたにおすすめの小説
配信の片隅で無双していた謎の大剣豪、最終奥義レベルを連発する美少女だと話題に
菊池 快晴
ファンタジー
配信の片隅で無双していた謎の大剣豪が美少女で、うっかり最凶剣術を披露しすぎたところ、どうやらヤバすぎると話題に
謎の大剣豪こと宮本椿姫は、叔父の死をきっかけに岡山の集落から都内に引っ越しをしてきた。
宮本流を世間に広める為、己の研鑽の為にダンジョンで籠っていると、いつのまにか掲示板で話題となる。
「配信の片隅で無双している大剣豪がいるんだが」
宮本椿姫は相棒と共に配信を始め、徐々に知名度があがり、その剣技を世に知らしめていく。
これは、謎の大剣豪こと宮本椿姫が、ダンジョンを通じて世界に衝撃を与えていく――ちょっと百合の雰囲気もあるお話です。
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
【ダン信王】#Aランク第1位の探索者が、ダンジョン配信を始める話
三角形MGS
ファンタジー
ダンジョンが地球上に出現してから五十年。
探索者という職業はようやく世の中へ浸透していった。
そんな中、ダンジョンを攻略するところをライブ配信する、所謂ダンジョン配信なるものがネット上で流行り始める。
ダンジョン配信の人気に火を付けたのは、Sランク探索者あるアンタレス。
世界最強と名高い探索者がダンジョン配信をした甲斐あってか、ネット上ではダンジョン配信ブームが来ていた。
それを知った世界最強が気に食わないAランク探索者のクロ。
彼は世界最強を越えるべく、ダンジョン配信を始めることにするのだった。
※全然フィクション
最弱ユニークギフト所持者の僕が最強のダンジョン探索者になるまでのお話
亘善
ファンタジー
【点滴穿石】という四字熟語ユニークギフト持ちの龍泉麟瞳は、Aランクダンジョンの攻略を失敗した後にパーティを追放されてしまう。地元の岡山に戻った麟瞳は新たに【幸運】のスキルを得て、家族や周りの人達に支えられながら少しずつ成長していく。夢はSランク探索者になること。これは、夢を叶えるために日々努力を続ける龍泉麟瞳のお話である。
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる