24 / 82
うわあああああ、いやだぁ!
しおりを挟む
奴隷剣闘士のルーカスは何故か俺に対して感謝しており、これからマスターとして忠誠を捧げると言い出した。
なぜ?なぜおまえは初対面の俺に対してそんな感謝しているんだ?はっきりいって全く心当たりがない。
ルーカスは意気揚々と語ってくれた。
自分が少数民族『イーラ』出身であり、森の中で一族と共に暮らしていたこと。
奴隷狩りにあったこと。一族を守るため殿として戦い、数多くの奴隷商人とその手勢を打ち取るも奮戦むなしく囚われてしまったこと。
その後闘技場に売られ、奴隷剣闘士として休みなく戦い続ける日々。
まともな食事もなく、武器だって碌な手入れのされていないガラクタ。
そして限界が訪れた。明日の試合で俺は死ぬだろう。
そんな中、あんたが俺を召喚して助けてくれたってわけだ!
召喚?
おう、あの魔道具で俺を召喚したんだろ?にしても変な形だなあれ。
いろいろ聞いたが、こいつはガチャについて、何も知らなった。
俺がなぜ監禁されているのかも、ガチャガチャの存在そのものも、運営のことも何も知らない。
今までガチャで排出されたものは、大きく分けて3パターン存在する。
バーテンダーのように、俺がガチャを回した瞬間に1から生成されるタイプ。
ヘルメスのお地蔵様のように、モデルとなったものをコピーして生成するタイプ。
ルーカスのように、どこからか召喚されて排出されるタイプ。
ルーカスは自分の人生について簡単にだが、語ってくれた。
これは、そういう設定のNPCなのだろうか。
今日のログインボーナスは、乗り物確定ガチャ。
いや、今乗り物もらってもなぁ。
乗り物をもらっても燃料なんてないし、そもそもこの部屋から出られない以上、不要だ。
だが回さないという選択肢は存在しない。何がでるのかわからないガチャ、もしかしたら思わぬものが脱出のきっかけとなるかもしれないからだ。
ガタンッ
UC『ゲパルト自走対空砲』
大きな衝撃とともに現れたのは戦車だった。
大きな戦車だ。キャタピラの中には多くの車輪があり、その多さがこの戦車の重量を示している。
ゲパルトの車体の上には左右一門ずつ、大きな対空砲が設置してある。これなら射程内に入ればどんな航空機でも撃ち落とせるだろう。
車体後部には大きなアンテナが設置されている。ゲームで見た通りならこれがくるくる回転するのだろうか。
幸いにして壁際で実体化したのでそのまま放置。
ではでは無料ガチャ!
ガタンッ
は?
排出されたのは金色のカプセル、SSRと刻まれている。
まじで⁈来た!
SSR『首無し』
カプセルを開けた瞬間、部屋の電気が消え真っ暗になった。
おかしい。この部屋の電気は夜になったら薄暗くなるだけで真っ暗になったことは一度もない。
光が戻る。
それは目の前にいた。
黒いスーツに、薄い黄色のコートを着た男。
顔がない。
いや、顔だけではない。首や胸。本来あるべき場所に、あるべき肉体がない。
他の、皮膚と言える場所はどうだろうか。いや駄目だ、手袋やブーツを付けているから皮膚がみえない。
恐怖した。
理解不能の存在。本能的な恐怖を訴えてくる。
さがれマスター!
ルーカスが俺の前に出て剣を向ける。
駆けつけてきたホムンクルスやカワウソ、バーテンダーに機械馬が首無しを包囲する。
そ、そうだ。何が理解不能だ!俺には鑑定があるじゃないか。
鑑定!
●首なし
発見場所 ロンドン 時代 1970年11月20日
起源不明。正午12時のロンドン市街地にて現地住民により目視にて初観測。
首無しを中心に領域を展開。領域内を強制的に夜にし、魔力を使わない光を消失、領域内に閉じ込める能力を確認。30分後スコットランドヤード偵察魔術部隊が結界侵入後捕縛。抵抗はほとんどなし。
空間に閉じ込められた民間人は突如として魔術と芸術に対して高い興味を持ち始めた。精神洗浄や記憶消去などによる治療も効かず、彼等は数多くの魔術作品を民間に流通させ多くの事件を発生させた。
その後首無しは【編集済】により日本に引き渡された。
…まずい、いろいろまずい。
鑑定してもこいつがいったい何なのか全くわからなかった。
わかったのは、暗闇に閉じ込めて周囲の人間の精神に干渉する。そして俺たちは暗闇の中に先ほどまでいた。
「…おや。警戒されているのですね」
首無しは語りかけてくる、口がないにも関わらず。
「お初にお目にかかります。私の名は首無し。スコットランドヤードが私に対して与えた名です。名乗る名がこれしかありませんので。申し訳ない。」
紳士的な、礼儀正しい口調で頭を下げる。
「まずいぞ。こいつ、化け物だ。」
ルーカスだけでなく、皆が顔を強張らせる。
「落ち着いてください、勇敢なる戦士たちよ。私は戦闘が得意ではありません。たった数人の警官相手に負ける程度です」
確かに戦闘能力はないだろう、だが人を狂わせることはできるはずだ。
「ああ、知っているのですね。千里眼などをお持ちで?」
そんなところだ。
「何か誤解があるようですが、私に敵意はありません。むしろ感謝しているのですよ」
感謝だと?
「はい、我々は今、非常に苦しい戦況の中戦っていました。あのままでは全滅していました。そんな中、あなたに召喚して頂いたおかげで私は助かった。」
「ええ、もしよろしければ、私の仲間も召喚していただければ幸いです。」
「…なぜまだ警戒しているのですか?そもそも、私たち召喚されたものの所有権はあなたにあります。嘘をつくことも危害を加えることも命令に逆らうこともできません」
「…そうなのか、皆」
皆が頷く。
じゃあなんで俺たちを一瞬だが暗闇に閉じ込めた?
「ああ、それは私の召喚時に発生する特殊演出です。SSRユニットですので、特別扱いなのでしょう」
一応、命じておく。俺たちに対して、おまえがガチャから排出される前の状態にもどせ。
「私に恐怖するのは構いません。このような見た目ですから。しかし、感謝をしているということだけはわかっていただきたい」
再び、頭を下げてくる。
まあ、お前に敵意がないことはわかったよ。
その瞬間、システムウィンドウがいくつか展開した。
『業績が達成されました!』
『初のSSRユニットを獲得』
『報酬として排出されたユニットの関連ユニット限定5連ガチャコインをプレゼント!』
は?
『日本国法務省特別囚人管理部6課確定5連ガチャコインがプレゼントボックスに追加されました』
「改めて自己紹介を。私は日本国法務省特別囚人管理部6課所属、首無しです。以後お見知りおきを」
つまり、この厄ネタと同じような奴らが5人も出てくるってこと?
うわあああああああ、いやだあああああ、回したくない!
なぜ?なぜおまえは初対面の俺に対してそんな感謝しているんだ?はっきりいって全く心当たりがない。
ルーカスは意気揚々と語ってくれた。
自分が少数民族『イーラ』出身であり、森の中で一族と共に暮らしていたこと。
奴隷狩りにあったこと。一族を守るため殿として戦い、数多くの奴隷商人とその手勢を打ち取るも奮戦むなしく囚われてしまったこと。
その後闘技場に売られ、奴隷剣闘士として休みなく戦い続ける日々。
まともな食事もなく、武器だって碌な手入れのされていないガラクタ。
そして限界が訪れた。明日の試合で俺は死ぬだろう。
そんな中、あんたが俺を召喚して助けてくれたってわけだ!
召喚?
おう、あの魔道具で俺を召喚したんだろ?にしても変な形だなあれ。
いろいろ聞いたが、こいつはガチャについて、何も知らなった。
俺がなぜ監禁されているのかも、ガチャガチャの存在そのものも、運営のことも何も知らない。
今までガチャで排出されたものは、大きく分けて3パターン存在する。
バーテンダーのように、俺がガチャを回した瞬間に1から生成されるタイプ。
ヘルメスのお地蔵様のように、モデルとなったものをコピーして生成するタイプ。
ルーカスのように、どこからか召喚されて排出されるタイプ。
ルーカスは自分の人生について簡単にだが、語ってくれた。
これは、そういう設定のNPCなのだろうか。
今日のログインボーナスは、乗り物確定ガチャ。
いや、今乗り物もらってもなぁ。
乗り物をもらっても燃料なんてないし、そもそもこの部屋から出られない以上、不要だ。
だが回さないという選択肢は存在しない。何がでるのかわからないガチャ、もしかしたら思わぬものが脱出のきっかけとなるかもしれないからだ。
ガタンッ
UC『ゲパルト自走対空砲』
大きな衝撃とともに現れたのは戦車だった。
大きな戦車だ。キャタピラの中には多くの車輪があり、その多さがこの戦車の重量を示している。
ゲパルトの車体の上には左右一門ずつ、大きな対空砲が設置してある。これなら射程内に入ればどんな航空機でも撃ち落とせるだろう。
車体後部には大きなアンテナが設置されている。ゲームで見た通りならこれがくるくる回転するのだろうか。
幸いにして壁際で実体化したのでそのまま放置。
ではでは無料ガチャ!
ガタンッ
は?
排出されたのは金色のカプセル、SSRと刻まれている。
まじで⁈来た!
SSR『首無し』
カプセルを開けた瞬間、部屋の電気が消え真っ暗になった。
おかしい。この部屋の電気は夜になったら薄暗くなるだけで真っ暗になったことは一度もない。
光が戻る。
それは目の前にいた。
黒いスーツに、薄い黄色のコートを着た男。
顔がない。
いや、顔だけではない。首や胸。本来あるべき場所に、あるべき肉体がない。
他の、皮膚と言える場所はどうだろうか。いや駄目だ、手袋やブーツを付けているから皮膚がみえない。
恐怖した。
理解不能の存在。本能的な恐怖を訴えてくる。
さがれマスター!
ルーカスが俺の前に出て剣を向ける。
駆けつけてきたホムンクルスやカワウソ、バーテンダーに機械馬が首無しを包囲する。
そ、そうだ。何が理解不能だ!俺には鑑定があるじゃないか。
鑑定!
●首なし
発見場所 ロンドン 時代 1970年11月20日
起源不明。正午12時のロンドン市街地にて現地住民により目視にて初観測。
首無しを中心に領域を展開。領域内を強制的に夜にし、魔力を使わない光を消失、領域内に閉じ込める能力を確認。30分後スコットランドヤード偵察魔術部隊が結界侵入後捕縛。抵抗はほとんどなし。
空間に閉じ込められた民間人は突如として魔術と芸術に対して高い興味を持ち始めた。精神洗浄や記憶消去などによる治療も効かず、彼等は数多くの魔術作品を民間に流通させ多くの事件を発生させた。
その後首無しは【編集済】により日本に引き渡された。
…まずい、いろいろまずい。
鑑定してもこいつがいったい何なのか全くわからなかった。
わかったのは、暗闇に閉じ込めて周囲の人間の精神に干渉する。そして俺たちは暗闇の中に先ほどまでいた。
「…おや。警戒されているのですね」
首無しは語りかけてくる、口がないにも関わらず。
「お初にお目にかかります。私の名は首無し。スコットランドヤードが私に対して与えた名です。名乗る名がこれしかありませんので。申し訳ない。」
紳士的な、礼儀正しい口調で頭を下げる。
「まずいぞ。こいつ、化け物だ。」
ルーカスだけでなく、皆が顔を強張らせる。
「落ち着いてください、勇敢なる戦士たちよ。私は戦闘が得意ではありません。たった数人の警官相手に負ける程度です」
確かに戦闘能力はないだろう、だが人を狂わせることはできるはずだ。
「ああ、知っているのですね。千里眼などをお持ちで?」
そんなところだ。
「何か誤解があるようですが、私に敵意はありません。むしろ感謝しているのですよ」
感謝だと?
「はい、我々は今、非常に苦しい戦況の中戦っていました。あのままでは全滅していました。そんな中、あなたに召喚して頂いたおかげで私は助かった。」
「ええ、もしよろしければ、私の仲間も召喚していただければ幸いです。」
「…なぜまだ警戒しているのですか?そもそも、私たち召喚されたものの所有権はあなたにあります。嘘をつくことも危害を加えることも命令に逆らうこともできません」
「…そうなのか、皆」
皆が頷く。
じゃあなんで俺たちを一瞬だが暗闇に閉じ込めた?
「ああ、それは私の召喚時に発生する特殊演出です。SSRユニットですので、特別扱いなのでしょう」
一応、命じておく。俺たちに対して、おまえがガチャから排出される前の状態にもどせ。
「私に恐怖するのは構いません。このような見た目ですから。しかし、感謝をしているということだけはわかっていただきたい」
再び、頭を下げてくる。
まあ、お前に敵意がないことはわかったよ。
その瞬間、システムウィンドウがいくつか展開した。
『業績が達成されました!』
『初のSSRユニットを獲得』
『報酬として排出されたユニットの関連ユニット限定5連ガチャコインをプレゼント!』
は?
『日本国法務省特別囚人管理部6課確定5連ガチャコインがプレゼントボックスに追加されました』
「改めて自己紹介を。私は日本国法務省特別囚人管理部6課所属、首無しです。以後お見知りおきを」
つまり、この厄ネタと同じような奴らが5人も出てくるってこと?
うわあああああああ、いやだあああああ、回したくない!
0
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった
uni
ファンタジー
** そんなとこ誰も行かない、誰も来ないからこそボクの逃げ場だった。だからこそ、ボクだけが、その穴と出会えた。ボクはそこから人生が変わったんだと思う。 **
裕太。おとなしい子。いじめに巻き込まれるから、と友人を自分から遠ざけられる優しい子。
でも、大人は当てにならない、とわかるくらいの聡明さは持っている子。
偶然?必然?何が作用したのだろうか、彼は穴を見つけた。彼だけが見つけられる場所で。
中学3年のときから、彼のちいさな冒険は始まった。日常+放課後のダンジョン。
(不定期連載になります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる