レディース異世界満喫禄

味わってみるのが一番だよね！！

あたしはフィーナの戯言を聞き溜息をつき口を開く。



「まあ今はいいや、それよりまだ魔物が来るから油断しないように」



あたしはこっちに向かって走って来るハイウルフの集団を見ながらそう言い【ヴィリーナ】を伸ばして振り回す。



「まだまだ来るから頑張るんだよフィーナ」





「はいお姉さま！」



・・・・・・うん！やっぱり凛々しいフィーナの方がいいです！！この凛々しいフィーナはどうすればこのままでいてくれますか？と思っていたらアリーヌが口を開く。



「【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】」



あれ？あたしの出番はもうなさそう？と思ってアリーヌを見てみるとアリーヌの目がすわっていて睨むようにハイウルフ達を見ていた。



「アリーヌさん？」



なんか滅茶苦茶怒ってるんだけど何があった？



「後から後からわいて出てきて・・・・・・・せっかくゴールデンディアを獲る事が出来たのに食べる暇がないじゃない！！」



・・・・・・・・・・・・・・うん・・・・・・・・アリーヌさんはいつも通りの通常運転ですね！！そしてアリーヌさんの八つ当たりを受けるハイウルフ達・・・・・ドンマイ！！

アリーヌの暴走・・・・・・・・・・いや頑張りであたしはあまり戦う事もなくハイウルフ達を倒す事が出来た。



「アリーヌ、進むよ」



アリーヌのお陰で楽にハイウルフ達を倒す事が出来たのであたし達は１０階への階段へ向い歩き始めた。





「こいつは・・・・・」



あたし達は１０階の【試練の門】エリアで大量のゴールデンディアって奴を目の前に見据えて喜びに震えていた。



「【スタンピード】のせいで【試練の門】の魔物が大量発生したのね・・・・・ラッキーだわ！！！」



見た感じ１００匹は越えていてリーヌも目の前にいる大量の魔物を見て嬉しそうにしていた。



「こいつら全部倒して飯にしよう！！」



美味しい肉が目の前に沢山あるのでテンション高くあたしがあたしがそう言うと全員が頷き戦闘が始まった。





「【エリアサーチ】」



・・・・・・・・・よし！！狩り残しなし！！

１００匹を超えた魔物を残さずに倒したのを確認しホット一息ついた後にあたしは口を開く。



「この階にはもう魔物がいないからここで少し休むべ」



目的地である１０階についてこの階の魔物を狩りつくして少しの間危険が無いので此処で休むことにした。



「そうね！！お腹が減ったから食事にしましょう！！」



あたしの休憩宣言にアリーヌが嬉しそうにそう言って来たのであたしも頷き口を開く。



「そうしようか、せっかくだからさっき狩ったゴールデンディアって奴を食べてみるべ」



あたしがそう言うとアリーヌが目を輝かせながら何度も頷く。



「賛成！！大賛成よ！！」



滅多テンション高いじゃんアリーヌさん！！あたしも楽しみなんだけどね！！と思っているとカナデは口を開く。



「レン様、このゴールデンカウはどう調理しましょうか？」



うーーん・・・・そうだ！！！



「焼肉にするべ」



初めて食べる肉は焼肉にして味わってみるのが一番だよね！！と思いそう提案しカナデは頷く。



「レン様はお座りになってお待ちください、シン兄様魔物の解体を手伝って下さいませんか？」



カナデが首を傾げシンにお願しシンが微笑みながら頷く。



「勿論手伝いますよ」



そしてそれを見たあたしはカナデがめっちゃ可愛いとほっこりした。