レディース異世界満喫禄

どうしてそうなる！！

煮こむまでの間に野菜を切り、一度モツを煮ているお湯を捨てもう一度お湯を作りそれに入れてもう一度煮込み少ししたらもう一度お湯を捨てる。

その後にざっと水あらいをしてザルに晒しておいてい置く。



「何でお湯を取り換えた？それと何で水で洗ったんだ？」



あたしの後で作業を見ていたハスラーがそうきいて来たのであたしは振り向かずに口を開く。



「何回か軽く煮て湯通しするとモツ特有の匂いが完全ではないけど消えるんだよ、あとは野菜を使って匂いが消えるレベルまで抑えられる、水で軽く洗ったのはぬめりが残ってたら嫌だったからだよ」



本当なら一回やればいいけどこっちの世界のモツはどんな感じか分からなかったから２回やっておいた。



そしてあたしは水と味噌と醬油とみりんと酒を使いモツ煮用の煮込みスープ？を作る。



「何だその茶色い奴と黒い液体は？」



あ！！そうか！！こっちには味噌と醬油ってないから向こうの味付けじゃなかったんだ！！



「茶色い奴が味噌でこの黒い液体が醬油って言うんだ、これを使って煮込むんだよ」



そう言いながらあたしは人参と一口サイスに切った後生姜を細かく切る。

その後ににんにくを取り出して皮をムキムキして煮込み用スープに放り込み一緒に煮込む。

うちの家ではにんにくの皮をむきそのまま放り込んで一緒に煮るんだよね、とろとろのニンニクとモツを一緒に食べるとめっちゃ美味いんだよ！まあ食事の後はしっかりと歯磨き必須だったけど！！



「これで暫く煮込むだけ」



モツ煮用のスープに食材を投入してひと煮立ちした後に火の調整をした後そう言って後ろを振り向くと真剣な顔であたしを見ているハスラー、驚いた顔であたしを見るフィルミナ、目を輝かせながらあたしを見るフィーナを様々な顔で見ていたのであたしは驚いた！！



「え？何？」



何でそんな顔してるの？って思ってたらフィルミナが驚いた顔で口を開く。



「レン・・・・貴女料理が出来たのね・・・・」



あ！そこに驚いてたのね！！



「まあね、今は殆どミズキやカナデが作ってくれるんだけど偶に作るよ？」



と答えれば今度はハリアーが口を開く。



「あれはかなり作り慣れた感じだぞ？しかもモツ特有の匂いを消す方法がハーブを使う以外にあるなんて初めて聞いた」



向こうでは当たり前の方法だよ？まあ日本人って食材を最高に美味しく食べる為に様々な研究をするからね、お陰で猛毒を持つフグまで食べれるようになったしね！あたしは食べた事は無いけど！！



「あたしの居た地方では当たり前の方法だよ」



今度は目を輝かせてあたしを見ていたフィーナが立ち上がり口を開く。



「お姉さまの料理を作る姿はとても素敵でした！！結婚してください！！」



・・・・・・・・・どうしてそうなる！！



「断る！！」



あたしはノーマルなんだよ！！そうだ！！結婚したいならアズエルの受付嬢のレズリーさんと結婚しなよ！同じ趣味みたいだし！！



「皆悪いけどもう少しだけこの店にいてもいいかな？」



とりあえず３０分位は煮込みたいんだよね。



「うん！なら僕達はギンガちゃん達と遊ぶ」



丁度昼過ぎを狙って来たのでお客さん達は２人位しかいなかったのでそのままここでのんびりと待つ事にした。







「おお！」



暫く煮込むと懐かしくも美味しそうな匂いが漂いはじめあたしのテンションが上がっていき、３０分後に作ったモツ煮を深皿に入れてテーブルの上に置くと思わず声が出た。



これだよ！！！あたしが望んでいたモツ煮はこれなんだよ！！