レディース異世界満喫禄

アリーヌさんらしいですね！！

「へ？」



いきなり頭を下げたプレシアを見て思わず間抜けな声を上げてしまった！ってか何でプレシアが頭を下げるのさ？



「また我が国がレンに迷惑をかけたわ」



本当にこの子は真面目なんだから。



頭を下げるプレシアにあたしは口を開く。



「プレシア？勘違いしちゃだめだよ？」



プレシアはその言葉に顔をあげてあたしを見る。



「ハウダック王国で起きた犯罪全部があんたのせいじゃない、悪いのは犯罪者でアンタの仕事はそいつ等のような者が出ないような政策と犯罪者共をキチンと裁く政策と国の運営をする事なんだ」



あたしがそう言うとプレシアが少し考えこんだ後真剣な顔で頷く。



「って事で泥棒共を引き取りに来て欲しいんだ、あたし達が今何処に居るかわからないから・・・・・・そうだね・・・・・表通りにある【マルカス】っていう店の前でシンを待たせるからシンと一緒に来てもらえるようにして欲しい」



あそこが何処かなんて知らないからシンに衛兵を迎えに行って、連れて来て貰うしかないと思うんだよね。

ちなみに【マルカス】っていう店は可愛い小皿を買った店ね。



あたしがそう言うとプレシアが頷き口を開く。



「早速話を通して来るわ、それと捕まえて尋問した後に情報は教えるわ」



その言葉にあたしは頷き口を開く。



「それと案内する倉庫なんだけど、倉庫の中にある荷物・・・・多分あれ全部盗品だと思う」



その言葉にプレシアは目を見開き・・・少し考えた後口を開く。



「なら犯罪関係をを担当している騎士達も向かわせましょう」



何がでてくるかはわからないけどそのほうがいいね！！



「ならあたしは現場で待ってるからよろしくね」



そう言った後プレシアが頷いたのを見て一緒に来た皆の方に振り返り口を開く。



「これで用は済んだよ、あそこに戻ってのんびりしようか」



シンが頑張って見張ってくれてるし・・・・あ！でもこの後もシンに働いてもらうんだった！！ならあたしが【マルカス】に行ったほうがいいかな？まああそこに帰ってから決めるべ！！



「それじゃあ戻るよ」



プレシアにそう言った後にプレシアが頷くのを見てからあたし達は【転移魔法】であの倉庫に戻った。





あたしは倉庫に戻ってすぐに外に出て周囲を見渡しシンを見つけて口を開く。



「シン本当にご苦労様ね、これから衛兵達が来てくれるからそのまま見張っててくれる？あたしは衛兵達を迎えに行ってくるから」



もしかして迷子になるかもしれないけどシンに見張りを任せてる以上あたしが行くしかないからね！！



「待ちなさいレン」



「ん？」



シンと話をしていたらアリーヌがそう声をかけて来たのであたしはアリーヌに視線を向ける。



「私が行くわ、貴女はここで待ってなさい」



え？



「え？大丈夫なの？迷子にならない？」



あたしがそう言うとアリーヌが思いっきり深い溜息をついた後に口を開く。



「貴女じゃないから道はキチンと覚えてるわよ、貴女道を覚えてないでしょ？」



・・・・・・・・・・・・・何でわかるのアリーヌさん？



「ソンナコトナイヨ」



ちょっとフィルミナさん？何であたし達を見てそんなに笑ってるの？ねえ？



「ならアリーヌに任せていいかな？」



視線を逸らしながらそう言うとアリーヌが微笑みながら口を開く。



「任せなさい、表通りの串焼きがおいしそうだったしね」



・・・・・・・・・・・もしかしてそっちが本命ですかアリーヌさん？お迎えはついでで本命は食べ物・・・・・・・アリーヌさんらしいですね！！