レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
1,499 / 1,656

胡散臭っ!!

しおりを挟む
ストーカー男の言葉をききあたしは口を開く。



「で?すれ違っただけなのに何で声をかけてきたのさ?」



あたしがそう聞くとストーカー男はフィルミナを見ながら微笑み口を開く。



「そちらの方が『【カグヤ商会】で【プロメテウス】の実物を見たかったわ』と言っていたのを聞いてね、それで声をかけさせてもらった」



はいコイツは【カグヤ商会】ではすれ違ってないことがわかりました!!フィルミナがその言葉を言ったのは【カグヤ商会】を出て店から離れた場所で言った言葉だ、で!!そこでフィルミナの言葉を聞いて後をつけて来たって事になる。



「何で声をかけてきたのさ?」



ストーカー男の目的がわからなければどう対処して良いかわからないからそう訊ねてみる。



「少し見ていたけど君達はかなり裕福みたいだね?さっき話していた【プロメテウス】が欲しくないか?」



・・・・・・・・・・・・・・ん?どう言う事?



「は?」



あたしが首を傾げるとストーカー男が微笑みながら口を開く。



「俺はある商会で働いているんだけどそこで【プロメテウス】を仕入れたんだよ、だからそれ相応のお金を払ってもらえれば君達に売る事が出来る」



・・・・・・・・・・・もしかしてコイツ?



「でも確か【プロメテウス】って【カグヤ商会】の独占販売の物だよね?確かそう聞いたよ?」



エルスさんも他の商会に卸す事はしないはずだし、むしろ他の商会に卸す物があるのなら各支店にもっていった方がいいからね。

そう思ってそう言ったらストーカー男が口を開く。



「【カグヤ商会】のオーナーとはかなり仲良くしていてね、その伝手でうちの商会におろしてもらってるのさ」



ハイ確定!!こいつ等がハウダック王国の支店に泥棒に入った連中だ!!と思い微笑み口を開く。



「それはいい話を聞いたよ!ぜひ【プロメテウス】が欲しかったんだ!!物が見たいから案内してくれる?」



ストーカー男はあたしの反応に気を良くして口を開く。



「話が早くて良かった!それじゃあ店に案内するよ」



そう言って歩き出そうとするストーカー男にあたしは声を掛ける。



「少し待ってもらっていいかな?」



そう言った後あたしは一緒に来ているメリオールさんに視線を向けて口を開く。



「メリオールさん、悪いけど子供達と表通りに戻って買い物を再開してもらっていいかな?これから【プロメテウス】を買う為に難しい話をしなきゃいけないから子供達が退屈しちゃうと思うんだ、だから子供達と買い物を楽しんで欲しい、それとカナデも一緒について行って」



というのは建前で本当は何があるかわからない所に行くんだから連れていく事は出来ないからね。

カナデはメリオールさんと子供達の護衛、それと何にかあった時に『あたしに声を届ける事が出来る』って事も出来るから一緒に行ってもらう。



「「畏まりました」」



メリオールさんとカナデが納得してくれたのを見てストーカー男に声を掛ける。



「これでいいよ、さあ行こうか」



あたしの言葉に頷きストーカー男が歩き出し、あたし達はその後について行くことにした。









「ここだよ」



ストーカー男について行って所は裏通りを進んで更に奥へ・・・人通りのいない場所へと向かい連れて行かれたのは薄汚れた外見の少し大きめの倉庫。



「これって倉庫だよね?店に連れて行ってくれるんじゃなかったの?」



その言葉を聞きストーカー男が口を開く。



「ここがその商会なんだよ、うちの商会はそんなに大きくないからここういう場所にしか店を置けないんだよ」



胡散臭っ!!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

称号は神を土下座させた男。

春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」 「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」 「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」 これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。 主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。 ※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。 ※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。 ※無断転載は厳に禁じます

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

夫に用無しと捨てられたので薬師になって幸せになります。

光子
恋愛
この世界には、魔力病という、まだ治療法の見つかっていない未知の病が存在する。私の両親も、義理の母親も、その病によって亡くなった。 最後まで私の幸せを祈って死んで行った家族のために、私は絶対、幸せになってみせる。 たとえ、離婚した元夫であるクレオパス子爵が、市民に落ち、幸せに暮らしている私を連れ戻そうとしていても、私は、あんな地獄になんか戻らない。 地獄に連れ戻されそうになった私を救ってくれた、同じ薬師であるフォルク様と一緒に、私はいつか必ず、魔力病を治す薬を作ってみせる。 天国から見守っているお義母様達に、いつか立派な薬師になった姿を見てもらうの。そうしたら、きっと、私のことを褒めてくれるよね。自慢の娘だって、思ってくれるよね―――― 不定期更新。 この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。

前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~

霜月雹花
ファンタジー
 17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。 なろうでも掲載しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

キャンピングカーで往く異世界徒然紀行

タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》 【書籍化!】 コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。 早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。 そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。 道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが… ※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜 ※カクヨム様でも投稿をしております

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

処理中です...