レディース異世界満喫禄

カナデの笑顔が眩しすぎる！！

その言葉を聞き振り返らずに小声でカナデに語りかける。



「一応子供達を守れるようにしておいて、それとフィルミナ？アンタ格闘もできる？」



今日のフィルミナはいつもの討伐者スタイルじゃないから武器も持っていないのだ。

それを聞いてフィルミナは苦笑しながら口を開く。



「現役討伐者を舐めないで、それに【アイテムボックス】に私の相棒はいれてあるわ」



その言葉を聞きあたしは苦笑しながら口を開く。



「それは失礼」



確かにあたしの問いはフィルミナに対して失礼だったようなので素直に謝る。



「で？誘い込む？」



フィルミナが前を見ながらそう言って来たので暫く考え口を開く。



「取り敢えず裏通りに行ってみようか？もしかしたら勘違いかもしれないし」



あたしがそう言うと大人組全員が頷く。

対策を考えた後子供達に視線を向けて口を開く。



「裏通りも少し見ようと思うんだ、いいかな？」



あたしがそう聞くと何もわかってない子供達が笑顔で頷く。



「何があるか楽しみ！！」



まあ手を出してこなければそのまま買い物をすればいいだけだからね！なんかいい出会いがあるかもしれないしね！！



あたし達はそのまま裏通りへと歩いて行き、裏通りを進んで行き目に付く店を見て回る。



「レン様。やはり来てますね」



どうやら勘違いじゃなさそうだね、お金を気にせず買い物をしたのがまずかったかな？まあ仕掛けてくるまで何もしないでいる事にした。



「お姉ちゃん！このアクセサリーお姉ちゃんに似合うよ！！」



キリカが笑顔でさ指差した物を見るとどう返事をしたらいいかを迷った。



だってキリカが指差したのは髪飾りなんだけど猫みたいな動物の顔の形をしたアクセでどう考えても１９歳の乙女が付けるようなものでは無かった・・・似合う人もいるけどあたしには絶対に似合わないと思う。

・・・・・・・・・どうするべ？『あたしには合わないよ』と言うとキリカが悲しむ・・・・・・・・あ！！！



「これはカナデの方が似合うと思うんだ！カナデこっちに来てみて」



あたしに呼ばれてあたしの所に来るカナデの髪にその髪飾りをあてて口を開く。



「ほら・・似合うじゃん」



キリカも同じように感じたらしく何度も頷く。



「これはカナデに使ってもらおう、すいませんこれください」



店先に居た従業員さんに声をかけてお金を渡し商品を受け取って、そのままカナデの髪に髪飾りをつけてあげる。



「うん、やっぱり可愛い」



あたしが満足な気持ちで頷くとカナデが嬉しそうな顔で口を開く。



「レン様ありがとうございます！！大事に使います！！」



・・・・・・・・・・・・・・・眩しい！！最初の気持ちが『この髪飾りをつけたくないからどうしよう？』・・・・から始まってるからカナデの笑顔が眩しすぎる！！あたしの心がめっちゃ痛い！！



「レン様？」



あたしの態度を見て首を傾げるカナデの頭を撫でながら口を開く。



「いつも頑張ってくれてるから気にしなくていいよ」



あたしがそう言うとカナデが嬉しそうに微笑んだ。



そしてそのアクセサリー屋から別の店に行こうとしたら後ろから知らない声があたし達にかけられた。



「なあお嬢さんたち少しいいか？」



その声に振り向くと30代の何処にでもいそうな男性がニコニコしながらあたし達を見ていた。



「何か用？」



あたしはこの男の事を知らない、多分つけて来た奴で間違えないだろう。



男はあたし達を見て苦笑しながら口を開く。



「そう警戒するなって、俺はアンタ等がさっき【カグヤ商会】を出て来た時にすれ違った者なんだけどさ？」



・・・・・・ん？何ですれ違っただけの奴があたし達のストーカーしてんのさ？