レディース異世界満喫禄

それを吞めてめっちゃラッキー！！

「それでレン？これからどう過ごす気なの？」



暫く美味しい酒を堪能しながら過ごしていいたらエルミアがそう聞いてきた。



「明日から子供達やフィルミナを王都を見て回るつもりなんだ」



あたしがそう言うとエルミアは頷き口を開く。



「なら夜は出来るだけ一緒に居ましょう、私はともかくプレシアの息抜きにもなるわ」



その言葉を聞き嬉しくなる。



「それは嬉しいね、でも無理して時間を作るなんて事はしないでね？無理は良くないからね」



あたしがそう言うとエルミアは微笑みながら口を開く。



「勿論よ、そこら辺は私が目を光らせておくわ」



ん？なんだろう今の言い方？何かあったのかな？



「ねえエルミア？何かあったの？」



あたしがそう聞くとエルミアはプレシアをチラッと見た後ニタニタした顔で口を開く。



「この子ったら女王になって１週間・・・・・・・・ほとんど寝ずに作業をしてたのよ」



「は？」



え？ハウダック王国の女王職ってそんなにブラックなの？と驚きプレシアを見ると顔を真っ赤にして視線を逸らしていた。



「この子ったら張り切り過ぎて臣下の『休んでください』っていう言葉を無視して前から気になっていた法の改正案を考えていたのよ」



確かにプレシアは真面目だからあり得る！！



「そんな女王を見かねて宰相が私に話を持って来たのよ。それまでは私も知らなかったわ」



宰相さんの選択が正しい！！って言うかそれしかないでしょ！！



「そりゃあプレシアが悪い」



あたしがそう言うとエルミアはプレシアを見て苦笑する。



「だって・・・・・近くにいる人が凄いと私も頑張らなきゃって思って」



もごもごとそういうプレシアの言葉にあたしは首を傾げる。

プレシアの近くにいる凄い奴って誰？ケイン達の事？でもアイツからは経験を積んであそこまで凄くなったんだから焦っても仕方ないと思うんだけど？とお思い口を開く。



「そんなに焦らなくていいんじゃないかな？プレシアだってもう女王になって国を動かしてるんだから十分凄いよ、あとは経験を積んで行けねばケインやエルミア達みたくなれるよ」



あたしがそう言うとエルミアが苦笑しながら口を開く。



「て事らしいわよプレシア？気持ちはわかるけど貴女は貴女の能力をもってその高みを焦らず目指しなさい、それをレンが望んでいるわ」



エルミアの言葉を聞いた後あたしをチラッと見た後ため息をつき真剣な顔になって頷く。



「わかりました、今後は気を付けます」



プレシアがそう言った後フィルミナが微笑みながら口を開く。



「プレシア―ナ様・・・・いえプレシア？貴女の気持ちはよくわかるわ、私もそう思う事ありますから、でもこの子を見てると自然体でいいんだって思えてくるんです、お互い頑張りましょう」



あたしを見ながらそう言ったフィルミナを驚いた顔で見たプレシアはその後に微笑んで頷く。



「ちょ！！！それってあたしが何も考えずに動いてるって事？」



『自然体』ってあたしだって考えて動いているよ？ホントウダヨ？たまにだけどね！！



「ハイハイそうよね、さあ呑みましょう！！」



ねえフィルミナ？何でそんなに投げやりなの？ねえ聞いてる？ってこのワイン美味っ！！



もやもやする気持ちを落ち着けようとエルミア達が持って来てくれたワインを吞んで滅茶苦茶驚いた！！



「プレシアこれめっちゃ美味いんだけど！！」



ワイングラスを掲げながらそう言うとプレシアは嬉しそうな顔で口を開く。



「喜んでくれてよかったわ、そのワインはハウダック王国ではかなり有名なんだけどあまり量を作る事をしないって事で有名なワインなのよ」



それってかなり貴重なワインって事？それを吞めてめっちゃラッキー！！