レディース異世界満喫禄

日の丸

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料理が残るなんて絶対ないからね!!

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やっと手を放してもらって、それからフィーナと話していたら料理が運ばれてきた。



「今日はブラウンカウのステーキです」



顔馴染みの従業員にそう言われてテーブルの上を見ていると美味しそうなステーキが並べられていく。



「んじゃいただきます!!」



あたしがそう言うと皆が食べ始めアリーヌさんも喜んで食べている。

あたしも用意してもらったステーキを食べながらフィーナを見るとフィーナはステーキに手を付けていなかった。



「あれ?食わないの?美味いよ?」



さすがモンドが焼いただけあって美味いんだよ!!



「実は・・・・」



バツの悪そうな顔をしながらフィーナが口を開く。



「お姉さまとお会いする前にご飯は食べてしまったんです、ですのでお腹いっぱいなんです」



「へ?だったら何で食べてないなんて言ったのさ?」



あたしがそう聞くとフィーナが視線を逸らしながら口を開く。



「もし『食べた』と言ってお姉さまが『あたし達は飯を食ってくるからまたね』と言われ別れる事になるかと思いそう言ってしまいました」



確かにそう言うかもしれないけど!!



「別に食わななくても一緒に来ればいいじゃん?お茶を飲むとか」



あたしがそう言うとフィーナがしょんぼりしながら口を開く。



「つい・・・・この料理が無駄になりますね頑張って食べます」



フィーナが覚悟を決めたようにナイフとフォークを握りしめてステーキに向き手をつけようとするとアリーヌさんが口を開く。



「フィーナお待ちなさいな、私が食べるから心配しなくていいわよ!!」



安心してアリーヌさん!あたしも料理が残る事なんて心配していないから!!だってアリーヌとアニマルズとドラゴンズがいて料理が残るなんて絶対ないからね!!



「だから安心してお茶でも飲んでなさい!」



アリーヌはそう言った後またステーキに取り掛かる。



「アリーヌの言う通りお茶でも飲んでな、あたしも腹減ったから食べさせてもらう」



あたしがそう言ってステーキに取り掛かるとフィーナが頷きお茶を飲みながらあたしを幸せそうな顔をしながらガン見しはめた。



「・・・・・・・あのさ?見られている食べずらいんだけど?」



そんなにガン見されると流石のあたしも恥ずかしいよ?



「気にしないでください!私は幸せですから!!」



「いや・・・・そうじゃなくてね?あたしが恥ずかしいんだよ?」



ねえあたしの話を聞いてる?



「大丈夫ですお姉さま!私は幸せですから!!」



目をキラキラさせながらそう言って来るフィーナを見てため息をついた後に『もういいや』と思いステーキに取り掛かるとフィーナがガン見を再開してきたけどもう気にしないことにしてステーキを堪能する。



「美味っ!」



相変わらずモンドが焼くステーキは美味い!!あたしが焼いても此処まで美味くならないんだよね、何が違うんだろう?そう思ってるとモンドが見知った男性を連れてあたし達の席にやってきた。



「余裕が出来たから抜けてきた、それをコイツがさっき俺が言ってたライドだ」



ライドと呼ばれた男性はよくモンドのサポートをするのを見ていたが店を任されるほどの腕があるのは知らなかった。



「モンドさんが推薦する料理はるライドさんでしたか、座ってください」



先に食べ終えたエルスさんがそういうとライドはエルスさんの向かい側に座る。



「カナデさん、すいませんが周囲に【結界】を張って頂けますか?これから話す事はあまり聞かれたくありませんし、食事中の方々が食事に集中できなくなるのは避けたいので」



エルスさんの言葉を聞きカナデが頷き・・・そして口を開く。



「もう大丈夫です」



仕事が早いねカナデは!!

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