レディース異世界満喫禄

あたしの計画が破綻していたよ！！

「おお」



表に出てみると出入り口を守るようにドラゴンズが立ちはだかっておりドラゴンズの前・・・・と言うかドラゴンズを離れて囲むような陣形で兵達こちらを睨んでいた。



「お帰りなさいませレン様、お手数をおかけして申し訳ありません」



シンがオレオの背から飛び降りてあたしに一礼した後そう言って来た。



「あれ？ミズキは？」



ミズキとアニマルズが見当たらないんだけど？と思いそう聞くとシンが思いもしない事を教えてくれた。



「教会のもう一つの出入り口・・・・裏口を守っております」



「へ？」



え？此処って出入り口此処だけじゃなかったの？アニマルズとミズキに残っていてもらって良かった！！

ミズキとアニマルズが残っていなければあたしの計画が破綻していたよ！！うちの子達に感謝だね！！



「あたし裏口の方に行ったほうがいい？」



向こうはこっちより戦力が少ないかそう聞くとシンが苦笑しながら口を開く。



「レン様向こうの戦力でさえ過剰戦力ですよ、安心してください」



確かにギンガ達は強いけど過剰戦力は言いすぎなんじゃないの？と思いシンを見るとシンはあたしを見て口を開く。



「今のギンガさん達はいつもの戦闘力と今現状の武器では誰にも傷をつけられない体・・・今現在魔物につけられてるランクにするとランクが付けられないほどなのですよ？」



え？うちの子達ってそこまでヤバかったの？あんなに可愛いのに？



「という事でご安心ください」



そう言い切るシンを見てあたしは頷く。



「さてこちらも終わらせます。オレオさんもう引き付ける必要はありませんので追い払いましょうか。誰もいないあの建物を上から吹き飛ばしてください」



シンがそう言うとオレオが空へと舞い上がり誰も手出しできない所まで上がった後にシンが指定した建物へブレスを放つ。

轟音と地響きの後に残った建物の前にシンが立ち口を開く。



「今度はウインドドラゴン全員でブレスを貴方達に向かい撃ちますよ？それがいやなら兵を引きなさい」



シンがそう言うと教会を囲むようにして布陣を組んでいた兵達がざわざわし始める・・・・が兵が引く事はなかった。

それを見てシンは溜息をつき口を開く。



「では仕方がありませんこの場にいる貴方達のどこかに・・・・・・そうですねそちらにブレスを放ってもらいましょうか」



シンが右側に居る兵達に視線を送りそう言うと、指定された場所にいる兵達が一斉に逃げ始め、シンが他の場所を見ると見られた兵も逃げ始める。



「部下にてをだすな」



指揮官らしい男がそう叫んでいるのをシンが見つめて口を開く。



「オレオさん、彼が指揮官らしいのでお願いできますか？」



「くっ！！」



シンの言葉を聞き指揮官剣を握りしめオレオを睨んでいると数人の兵達が指揮官を羽交い絞めにし逃げだしその他の兵達も逃げ始め誰もいなくなった。



「皆ご苦労様、悪いけどもう少しここに居てもらっていいかな？戻ってくるかもしれないし」



あたしがそう言うとシンが微笑みながら頷く。



「畏まりました」



その言葉を聞きあたしは口を開く。



「あたしは裏口に行ってみるよ」



ミズキ達の方もどうなってるのか見たいし、もう解決しているのであればキチンと褒めてあげたいからね。



「そうしてあげてくださいミズキ達も喜ぶでしょう」



喜んでもらえればいいな！！と思いながらあたし達はミズキ達の元へと歩き出した。







「お？こっちは平和だね？」



裏口にまわるとミズキ達がのんびりと日向ぼっこをして過ごしているのが見えてほっこりしながらミズキ達の元へと歩いて行った。



「わざわざいらして下さりありがとうございますレン様」



あたしに気がついたミズキガそう言って一礼してきた。