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閑話 ダルザム攻防戦
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昨日と今日の予約投稿の設定を間違ってました!
ですので昨日と今日の分2話投稿です!本当のごめんなさい!!
俺達は街を守る防壁の上に設置してある見張り台から街の外を見ていた。
「そろそろ来そうだな」
俺の視線の先には街から少し離れた場所で騎士達が陣を組んでいる最中で俺がそう言うと隣にいるダルザム侯爵が口を開く。
「向こうは700と言った所ですな、街の兵士達は300・・・少し苦しいですな」
その言葉を聞き俺はダルザム侯爵に視線を向けて口を開く。
「すまぬなダルザム侯爵、いきなり転がり込んでお主を巻き込んでしまった」
俺がそう言うとダルザム侯爵は首を左右に振った後真剣な顔で口を開く。
「貴方様が引退なされたとはいえ、私は貴方様の家臣のままだと思っております、頼りにされ嬉しく思います、ですのでそのような事は言わないでください」
「すまぬな」
そんなやり取りをしていると陣を組み終わった騎士達が前進し始めた。
「ダルザム侯爵、防壁の上に弓兵の配置は終えてるな?」
「勿論でございます」
さてどれくらい持ち堪えられるだろうか・・・・でもやらねばならぬ!!
「放て!!」
俺の号令に弓兵が一斉に弓を放つ。
「門に取りつかれました!!」
会戦して約1時間・・・とうとう街の出入り口の門に取りつかれ敵兵たちは門を破壊しようと破城槌を使い門を壊し始める。
「皆そろそろ入られる!接近戦の用意をしておけ!!」
門の所で待ってる味方兵にそう言った所でダルザム侯爵が慌てて声を上げた。
「陛下!!敵兵の増援です!!約100!!」
何このタイミングでか!!と思い俺はダルザム侯爵の視線の向いている方を見た。
「あれは?」
確かに門を攻撃している敵騎士の後ろから100騎程の騎馬がこの街に向かって走ってきた。
しかもその騎馬達は10神教の旗を掲げながら止まることなく進んで来てその先頭を走る騎士にみおぼえがあった。
「あれは味方だ!」
先頭を走るのはリリアーヌ、第二部隊を預かる彼女は元神の巫女・・・だから信じられる。
「門が破られました!!」
考えていたらそんな悲鳴じみた報告が来たので俺は声を張り上げる。
「味方も来てくれた、これで我々に負けは無い!気合意を入れろ!!」
俺は下に向かう階段を走りながら剣を引き抜き入ってきた騎士が見えた・・・・・とその時に激しい爆音と地響きがいきなりしてその場にいた全員が動きを止める。
「今のなんだ?」
未だに見張り台に居るダルザム侯爵を見上げながらそう声を上げる。
が俺に視線を向ける事も無く街の前に広がる平原を見たまま固まっていた。
俺はそれが気になり降りて来た階段を駆け上がりダルザム侯爵の隣まで行きダルザム侯爵の視線の先を見て目を見開き固まる。
俺の視線の先には街に入ってこようとしていた騎士達の前に大きな穴が出来ており、その上空には12匹のウインドドラゴンが侵入しようとしている騎士達を見ていたのだ。
「何故ウインドドラゴンが外にいる?」
しかも12匹?最悪と言うしかない・・・・・ん?何故ウインドドラゴン達は街の方向ではなく攻め込んできた騎士達の方を見ているのだ?
「ダルザムを攻めようとしている者達に忠告します、攻撃をやめ撤退してください」
ウインドドラゴンの行動を訝しく思っていたら男性の声が何処からか聞こえそう言って来たのを聞いてウインドドラゴンが俺達の味方である事を理解した。
「どうやらあのドラゴンが味方らしい、ダルザム侯爵は下に行き侵入してきた騎士達を捕縛せよ、俺はあの声の人物と接触してみる」
思いがけぬ味方のお陰でこの国の希望である孫達を守る事が出来そうだ。
ですので昨日と今日の分2話投稿です!本当のごめんなさい!!
俺達は街を守る防壁の上に設置してある見張り台から街の外を見ていた。
「そろそろ来そうだな」
俺の視線の先には街から少し離れた場所で騎士達が陣を組んでいる最中で俺がそう言うと隣にいるダルザム侯爵が口を開く。
「向こうは700と言った所ですな、街の兵士達は300・・・少し苦しいですな」
その言葉を聞き俺はダルザム侯爵に視線を向けて口を開く。
「すまぬなダルザム侯爵、いきなり転がり込んでお主を巻き込んでしまった」
俺がそう言うとダルザム侯爵は首を左右に振った後真剣な顔で口を開く。
「貴方様が引退なされたとはいえ、私は貴方様の家臣のままだと思っております、頼りにされ嬉しく思います、ですのでそのような事は言わないでください」
「すまぬな」
そんなやり取りをしていると陣を組み終わった騎士達が前進し始めた。
「ダルザム侯爵、防壁の上に弓兵の配置は終えてるな?」
「勿論でございます」
さてどれくらい持ち堪えられるだろうか・・・・でもやらねばならぬ!!
「放て!!」
俺の号令に弓兵が一斉に弓を放つ。
「門に取りつかれました!!」
会戦して約1時間・・・とうとう街の出入り口の門に取りつかれ敵兵たちは門を破壊しようと破城槌を使い門を壊し始める。
「皆そろそろ入られる!接近戦の用意をしておけ!!」
門の所で待ってる味方兵にそう言った所でダルザム侯爵が慌てて声を上げた。
「陛下!!敵兵の増援です!!約100!!」
何このタイミングでか!!と思い俺はダルザム侯爵の視線の向いている方を見た。
「あれは?」
確かに門を攻撃している敵騎士の後ろから100騎程の騎馬がこの街に向かって走ってきた。
しかもその騎馬達は10神教の旗を掲げながら止まることなく進んで来てその先頭を走る騎士にみおぼえがあった。
「あれは味方だ!」
先頭を走るのはリリアーヌ、第二部隊を預かる彼女は元神の巫女・・・だから信じられる。
「門が破られました!!」
考えていたらそんな悲鳴じみた報告が来たので俺は声を張り上げる。
「味方も来てくれた、これで我々に負けは無い!気合意を入れろ!!」
俺は下に向かう階段を走りながら剣を引き抜き入ってきた騎士が見えた・・・・・とその時に激しい爆音と地響きがいきなりしてその場にいた全員が動きを止める。
「今のなんだ?」
未だに見張り台に居るダルザム侯爵を見上げながらそう声を上げる。
が俺に視線を向ける事も無く街の前に広がる平原を見たまま固まっていた。
俺はそれが気になり降りて来た階段を駆け上がりダルザム侯爵の隣まで行きダルザム侯爵の視線の先を見て目を見開き固まる。
俺の視線の先には街に入ってこようとしていた騎士達の前に大きな穴が出来ており、その上空には12匹のウインドドラゴンが侵入しようとしている騎士達を見ていたのだ。
「何故ウインドドラゴンが外にいる?」
しかも12匹?最悪と言うしかない・・・・・ん?何故ウインドドラゴン達は街の方向ではなく攻め込んできた騎士達の方を見ているのだ?
「ダルザムを攻めようとしている者達に忠告します、攻撃をやめ撤退してください」
ウインドドラゴンの行動を訝しく思っていたら男性の声が何処からか聞こえそう言って来たのを聞いてウインドドラゴンが俺達の味方である事を理解した。
「どうやらあのドラゴンが味方らしい、ダルザム侯爵は下に行き侵入してきた騎士達を捕縛せよ、俺はあの声の人物と接触してみる」
思いがけぬ味方のお陰でこの国の希望である孫達を守る事が出来そうだ。
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