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まあ会えばわかるか!!
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ティータイムを楽しんでいたら夜になった。
「何もおきないね?」
ギド様が予想してた事が起きなかったとか?あたしはそうであって欲しいと思ってるよ!
「レン、お腹が空いてきたわ!」
まあ夕飯時だからね。
「ミズキ悪いんだけど」
あたしが言い切る前にミズキが笑顔で頷く。
「畏まりましたレン様はそのままおくつろぎください、カナデ、セイ手伝ってください」
そう言ってキッチンにむかっていくミズキ達を見送りあたし達は料理が出来るまでのんびりと待つことにした。
「今日は何も起きないみたいだね」
クーロムを飲みながらリステアにそう言うとリステアが頷きながら口を開く。
「すぐに何かが起こるって事じゃないかもしれない」
本当は何も起きて欲しくないんですけどね!!などと思いながら寛いでいたらドアからノック音が聞こえた。
「レン様、私が出ます」
ライがそう言ってドアに向かい歩いて行き、ドアを開けて誰かと話し、そして戻って来た。
「レン様にお会いしたいとお客様がお見えです」
ん?あたしに?
「誰?あたしの知ってる人?」
【アルセム】の王都で知ってる人ってボルクさんかルヴァンくらいしかいないんだよね。
「お知り合いと言うか少し前に見知った人でリリアーヌ・ラッツ殿です」
ん?誰?
あたしの態度を見てライが忘れてると察知して口を開く。
「聖騎士団のリリアーヌ・ラッツどのです」
ああ!あの美人な騎士さんか!!
「え?一人で来たの?ってかなんの用さ?」
もしかしてやっぱり『うちの騎士に手を出したから捕まえる』とかで来た訳じゃないよね?
「リリアーヌ殿を含めて4人で来られています、他の方とは面識は無いはずです」
ん?意味が分からん!捕まえに来たのであれば騎士をたくさん連れ来るのが普通だと思うし、4人で来たって他の人達は何のために来てんの?まあ会えばわかるか!!
「会うよ。中に入ってもらって」
あたしがそう言うとライは頷きドアの方へと歩いて行く。
そして戻って来たライの後にはこの前会った美人騎士のリリアーヌさんとその後ろにローブを深々と被り誰だかわからない人たちが3人ついて来た。
「このような時間に来てしまい申し訳ない」
そう言って頭を下げるリリアーヌさんにあたしは口を開く。
「別にいいけどどうしたの?この前の事で何かあったの?」
あたしがそう言うと首を左右に振り口を開く。
「この前の件ではなく・・・・」
そう言った後リリアーヌさんはあたしの前で跪つきその後ろに立っていた3人もまた跪いて頭を垂れる。
「へ?」
何でいきなり跪つかれるるのさ?え?
「神託を受け此処に参りました使徒様」
・・・・・・・・・・・・・・・意味がわかんないんだけど?『使徒様』って何?あ!リステアとあたしを間違えてるんだ!!
「使徒はあたしじゃないよこの子だよ」
そう言ってあたしに隣に座ってるリステアを指さすとリリアーヌさんは頭を下げたまま口を開く。
「勿論そちらの方も使徒様と理解しております」
・・・・・・・・・・・・・・本当に意味が分からないんだけど!!何であたしが『使徒』扱いされてるのさ?
そう思っていたらリリアーヌさんの後で控えていた一人が声を掛けてきた。
「発言を許していただけますか?」
かなり若い女性の声がしてあたしは頷く。
「今朝早くに法を司る神ギド様より神託を受けました、内容は『我等が愛し子であるレンが【アルセム】に赴く、其方等は愛し子の手助けをせよ』と」
ギド様なんてこと言ってんですか!!確か神様は地上に干渉しちゃいけないんじゃなかったはずでしょう!!
「何もおきないね?」
ギド様が予想してた事が起きなかったとか?あたしはそうであって欲しいと思ってるよ!
「レン、お腹が空いてきたわ!」
まあ夕飯時だからね。
「ミズキ悪いんだけど」
あたしが言い切る前にミズキが笑顔で頷く。
「畏まりましたレン様はそのままおくつろぎください、カナデ、セイ手伝ってください」
そう言ってキッチンにむかっていくミズキ達を見送りあたし達は料理が出来るまでのんびりと待つことにした。
「今日は何も起きないみたいだね」
クーロムを飲みながらリステアにそう言うとリステアが頷きながら口を開く。
「すぐに何かが起こるって事じゃないかもしれない」
本当は何も起きて欲しくないんですけどね!!などと思いながら寛いでいたらドアからノック音が聞こえた。
「レン様、私が出ます」
ライがそう言ってドアに向かい歩いて行き、ドアを開けて誰かと話し、そして戻って来た。
「レン様にお会いしたいとお客様がお見えです」
ん?あたしに?
「誰?あたしの知ってる人?」
【アルセム】の王都で知ってる人ってボルクさんかルヴァンくらいしかいないんだよね。
「お知り合いと言うか少し前に見知った人でリリアーヌ・ラッツ殿です」
ん?誰?
あたしの態度を見てライが忘れてると察知して口を開く。
「聖騎士団のリリアーヌ・ラッツどのです」
ああ!あの美人な騎士さんか!!
「え?一人で来たの?ってかなんの用さ?」
もしかしてやっぱり『うちの騎士に手を出したから捕まえる』とかで来た訳じゃないよね?
「リリアーヌ殿を含めて4人で来られています、他の方とは面識は無いはずです」
ん?意味が分からん!捕まえに来たのであれば騎士をたくさん連れ来るのが普通だと思うし、4人で来たって他の人達は何のために来てんの?まあ会えばわかるか!!
「会うよ。中に入ってもらって」
あたしがそう言うとライは頷きドアの方へと歩いて行く。
そして戻って来たライの後にはこの前会った美人騎士のリリアーヌさんとその後ろにローブを深々と被り誰だかわからない人たちが3人ついて来た。
「このような時間に来てしまい申し訳ない」
そう言って頭を下げるリリアーヌさんにあたしは口を開く。
「別にいいけどどうしたの?この前の事で何かあったの?」
あたしがそう言うと首を左右に振り口を開く。
「この前の件ではなく・・・・」
そう言った後リリアーヌさんはあたしの前で跪つきその後ろに立っていた3人もまた跪いて頭を垂れる。
「へ?」
何でいきなり跪つかれるるのさ?え?
「神託を受け此処に参りました使徒様」
・・・・・・・・・・・・・・・意味がわかんないんだけど?『使徒様』って何?あ!リステアとあたしを間違えてるんだ!!
「使徒はあたしじゃないよこの子だよ」
そう言ってあたしに隣に座ってるリステアを指さすとリリアーヌさんは頭を下げたまま口を開く。
「勿論そちらの方も使徒様と理解しております」
・・・・・・・・・・・・・・本当に意味が分からないんだけど!!何であたしが『使徒』扱いされてるのさ?
そう思っていたらリリアーヌさんの後で控えていた一人が声を掛けてきた。
「発言を許していただけますか?」
かなり若い女性の声がしてあたしは頷く。
「今朝早くに法を司る神ギド様より神託を受けました、内容は『我等が愛し子であるレンが【アルセム】に赴く、其方等は愛し子の手助けをせよ』と」
ギド様なんてこと言ってんですか!!確か神様は地上に干渉しちゃいけないんじゃなかったはずでしょう!!
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