レディース異世界満喫禄

日の丸

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当たり前だべ!!

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大人しくしてたからこいつがいるのをすっかり忘れてたよ!!



「ってか何であんた今まで大人しかったのさ?」



コイツはいつも騒がしいと思ってたから大人しくしてなのは意外だった。



「職人が真剣に話をしていたのだ、邪魔をするわけにはいかないだろう!!職人とは繊細な生き物なのだ!!私のように!!」



・・・・・・・・・ある意味こいつも職人なんだよなぁ・・・・・・あまり納得したくないけど!!



「あっそう・・・・んじゃそう言う事でさいなら」



あたしはそう言ってルヴァンから離れるように歩き出すと慌てたようにルヴァンが声を掛けてきた。



「待ってくれ戦乙女よ!!何故我がアトリエに来てはくれぬのだ!!」



「当たり前だべ!!」



何であたしがそんな所に行かなきゃならんのだ!!と思ってたらシンがニコニコ顔で一歩前に出て口を開く。



「レン様、私がこの方を説得をしますのでレン様はお先にお帰りください」



頼りになるよねシンは!なら任せる!!あたしじゃルヴァンの相手は疲れるだけだからね!!



「それじゃ任せるよ」



あたし達はシンを残して【アルセム】の拠点へと戻り、シンの帰りを待つことにした。





「ただいま帰りました」



シンを待つ間ティータイムを楽しんでいたら2時間位でシンが戻って来た。



「ご苦労様、アイツの説得ご苦労様ね」



あたしがそう言うとシンは一礼して口を開く。



「お気になさらずに」



その言葉にあたしは首を左右に振り口を開く。



「アイツを納得させるのにかなりかかったんだべ?悪かったね」



2時間もかけてアイツを納得させてくれたんだからシンを労わないとね!!



「大丈夫ですよ、さあアズエルに戻りましょう」



ん?なんか強引に話を終わらせてるような?気のせいかな?まあでも早くアズエルに戻りたいからいいか!!



「でもルヴァンか此処に来るかもしれないじゃん?」



アイツの事だから諦めきれずに此処に来るかもしれないよね?アイツならあり得る!!



あたしの言葉にシンが微笑みながら口を開く。



「それに関しては大丈夫です、レン様はもう【アルセム】から【メイシェル王国】へ向かう事になってますから」



あ!あたし達が【転移魔法】で移動する事を見越してしっかりと根回ししてくれたんだね!!ならサクッと【転移魔法】で帰っても問題ないね!!



それじゃアズエルに帰ろう」



あたし達はアズエルに戻った。





あたし達が【アルセム】行ってから2週間後、何事も無くアズエルでのんびりと過ごして明日ケイン主宰の『食事会』が行られる。

明日の準備で忙しい最中あたしは恐れ慄いていた。



「これ・・・・着るの?」



あたしの眼の前に出されたドレスは勿論【赤】!!そしてそのドレスの肩口は大きく開いておりスタイル抜群の人が着るような感じだったのだ!!



「これあたしには似合わないよね?」



あたしスタイルよくないし・・・・胸もお察しなんだよ?これ着たら笑われそうなんだけど!



あたしがそう言うとエルスさんが微笑み口を開く。



「そうですか?私はこれを見た瞬間に『レン様にピッタリ』と思いましたわ。流石メリオールですね」



いやいや!似合わないと思うんだ!!



「ってメリオールさんは?」



こうなれば製作者に直訴しなければと思いそう聞くとエルスさんは苦笑しながら口を開く。



「まだ仕事があるとの事で来ていません、明日の朝合流となっています」



メリオールさんも忙しんだね、その忙しさの中でこのドレスを作ってくれたんだよね?なんかメリオールさんに悪い気がしてきた・・・・我慢して明日だけ着ようかな?



まあその事は明日考えればいいか!!

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