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犯罪を犯しました!!
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「ミズキ、紅茶入れてくれる?」
バーキットさんを見送った後ミズキに頼んで紅茶を入れてもらいウルステア王に会うまでの時間をティータイムで過ごす事にした。
「レン、さっきの団長に殺気を当ててたけど本当に敵だったら戦うつもりだったの?」
アリーヌが紅茶を飲みながらそう聞いいて来たのであたしは頷く。
「もちろん、あたしはお人好しじゃないから敵相手に優しさは見せないよ」
あたしは正義の味方って訳じゃないからね、敵はしっかり倒しますとも!!
あたしの言葉を聞きアリーヌは苦笑しながら口を開く。
「そうはいっても貴女は優しいからねぇ」
そんな事はありませんよ!!多分!!
「あたしは優しくなんかないさ、むしろ我儘な人間だからね」
これまでどれだけの我儘を言ってきた事か!!かなり長い付き合いのアリーヌならわかるはず!!
「そう言う事にしておくわ」
あたしを見ながら『クスクス』と笑うアリーヌ二あたしは視線を逸らす。
暫くティータイムを楽しんでいるとノック音がして、その後扉が開きバーキットさんが入って来た。
「陛下がお会いになるそうだ、案内するからついて来てほしい」
その言葉にあたしは頷きシン達に視線を向けるとシン達も頷く。
バーキットさんが先頭となり王様のいる場所まで歩いて行く。
そして10分位歩いた所でバーキットさんが足を止めてあたしに視線を向けて頷いた後扉をノックする。
「バーキットです、レン殿をお連れしました」
バーキットさんの言葉の後部屋の中から男性の声で『入ってきてください』と言われてバーキットさんが扉開けて口を開く。
「どうぞお入りください」
あたしは部屋に入り中央にあるテーブルに視線を向けウルステア王に話しかける。
「久しぶり?になるのかな?」
その言葉を聞きウルステア王が苦笑しながら口を開く。
「とりあえず座って欲しい、話はその後だ」
あたし達はウルステア王の正面に用意してある椅子に座わりホット一息する。
「今日は重要な情報を持って来てくれたと聞いたのだが本当の事なんだろうか?」
真剣な顔でそう聞いてくるウルステア王にあたしは頷き【アイテムボックス】からシン達が持って来てくれた証拠を取り出してウルステア王の前に置く。
「読んでみて」
テーブルに置かれた証拠を手に取りその書類に目を通す。
「カナデ、皆に紅茶を」
読んでいる間なにもすること無かったので紅茶でも飲んで待つことにしようとカナデに頼むと【アイテムボックス】から紅茶セットを取り出して用意し始める。
「レン様、紅茶をどうぞ」
カナデはあたしに紅茶を入れてくれた後にこの部屋にいる全員・・・・・シン達やアリーヌ、バーキットさん、僧様と一緒に居た男性の紅茶を差し出してくれた。
「レン殿」
書類に目を通していたウルステア王が真剣な顔で声を掛けてきたのであたしはウルステア王に視線を向ける。
「この書類はどこで手に入れたのだ?」
まあそこは気になるよね。
「ある所から・・・・としか言えないね」
犯罪を暴く為に犯罪を犯しました!!とは言えないからね!!!あたしがやった事は『窃盗』と『不法侵入』の2つですからもちろんバレれば怒られますよ!!
「それを本物と信じるも偽物と切り捨てるもウルステア王次第だよ」
あたしが出来るのは此処まで、後はウルステア王とこの国の重鎮達次第だからね!
ウルステア王はそん言葉を聞き少しの間目を閉じて考え込んでから、あたしに頭を下げてきた。
「この度のご協力感謝する、この証拠はしっかりと使わせてもらう」
どうやら信じてくれたみたいだね。
「あたしがやりたいからやっただけだから気にしなくていいよ」
あたしがそう言ったらウルステア王が驚いた顔をした後に微笑んだ。
バーキットさんを見送った後ミズキに頼んで紅茶を入れてもらいウルステア王に会うまでの時間をティータイムで過ごす事にした。
「レン、さっきの団長に殺気を当ててたけど本当に敵だったら戦うつもりだったの?」
アリーヌが紅茶を飲みながらそう聞いいて来たのであたしは頷く。
「もちろん、あたしはお人好しじゃないから敵相手に優しさは見せないよ」
あたしは正義の味方って訳じゃないからね、敵はしっかり倒しますとも!!
あたしの言葉を聞きアリーヌは苦笑しながら口を開く。
「そうはいっても貴女は優しいからねぇ」
そんな事はありませんよ!!多分!!
「あたしは優しくなんかないさ、むしろ我儘な人間だからね」
これまでどれだけの我儘を言ってきた事か!!かなり長い付き合いのアリーヌならわかるはず!!
「そう言う事にしておくわ」
あたしを見ながら『クスクス』と笑うアリーヌ二あたしは視線を逸らす。
暫くティータイムを楽しんでいるとノック音がして、その後扉が開きバーキットさんが入って来た。
「陛下がお会いになるそうだ、案内するからついて来てほしい」
その言葉にあたしは頷きシン達に視線を向けるとシン達も頷く。
バーキットさんが先頭となり王様のいる場所まで歩いて行く。
そして10分位歩いた所でバーキットさんが足を止めてあたしに視線を向けて頷いた後扉をノックする。
「バーキットです、レン殿をお連れしました」
バーキットさんの言葉の後部屋の中から男性の声で『入ってきてください』と言われてバーキットさんが扉開けて口を開く。
「どうぞお入りください」
あたしは部屋に入り中央にあるテーブルに視線を向けウルステア王に話しかける。
「久しぶり?になるのかな?」
その言葉を聞きウルステア王が苦笑しながら口を開く。
「とりあえず座って欲しい、話はその後だ」
あたし達はウルステア王の正面に用意してある椅子に座わりホット一息する。
「今日は重要な情報を持って来てくれたと聞いたのだが本当の事なんだろうか?」
真剣な顔でそう聞いてくるウルステア王にあたしは頷き【アイテムボックス】からシン達が持って来てくれた証拠を取り出してウルステア王の前に置く。
「読んでみて」
テーブルに置かれた証拠を手に取りその書類に目を通す。
「カナデ、皆に紅茶を」
読んでいる間なにもすること無かったので紅茶でも飲んで待つことにしようとカナデに頼むと【アイテムボックス】から紅茶セットを取り出して用意し始める。
「レン様、紅茶をどうぞ」
カナデはあたしに紅茶を入れてくれた後にこの部屋にいる全員・・・・・シン達やアリーヌ、バーキットさん、僧様と一緒に居た男性の紅茶を差し出してくれた。
「レン殿」
書類に目を通していたウルステア王が真剣な顔で声を掛けてきたのであたしはウルステア王に視線を向ける。
「この書類はどこで手に入れたのだ?」
まあそこは気になるよね。
「ある所から・・・・としか言えないね」
犯罪を暴く為に犯罪を犯しました!!とは言えないからね!!!あたしがやった事は『窃盗』と『不法侵入』の2つですからもちろんバレれば怒られますよ!!
「それを本物と信じるも偽物と切り捨てるもウルステア王次第だよ」
あたしが出来るのは此処まで、後はウルステア王とこの国の重鎮達次第だからね!
ウルステア王はそん言葉を聞き少しの間目を閉じて考え込んでから、あたしに頭を下げてきた。
「この度のご協力感謝する、この証拠はしっかりと使わせてもらう」
どうやら信じてくれたみたいだね。
「あたしがやりたいからやっただけだから気にしなくていいよ」
あたしがそう言ったらウルステア王が驚いた顔をした後に微笑んだ。
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