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あたしはか弱い乙女なんですよ!!
しおりを挟む「何であたしの所に暗殺者?」
あたし関係ないじゃん?
「もしかしたら黒幕が『捕まえた奴が騎士達に犯人の身柄を渡す前に何かしらの情報を引き出した』と思って差し向ける可能性もあるかもしれない」
「え?それって殆どイチャモンレベルの話だよね?『歩いていて肩にぶつかったら骨折した!!』とかの感じで!!」
あたしがそう言うとおっさんが苦笑しながら口を開く。
「確かにイチャモンレベルの話だが黒幕にとってはそうではないかもしれん・・・・と言ってもこれは私が考える可能性の1つでしかないがな」
・・・・・・・・・・・・こういう所は本当に有能なんだよねこのおっさん・・・・・本当はただの変態なんだけど!!
「わかったよ、一応毛警戒はしておくよ」
まあ暗殺者が来てもアニマルズとドラゴンズが居るからすぐにわかるし、シン達が居れば暗殺者も怖くないからね!!あたしが対応しろ?無理です!!あたしはか弱い乙女なんですよ!!
「それと今日ギルドに来たのはララウ君に会う為だったそうだね?」
おっさんが真剣な顔で行ってくるのであたしは頷く。
「ララウ君に用ががあったのかい?もしかして『誘拐事件』の新しい情報とか?」
その言葉にあたしは苦笑しながら口を開く。
「残念だが逆だ、誘拐事件の話の進み具合を聞きに来たんだよ」
これはあたしが当事者だから聞いてもいい話だ。
それを聞いておっさんが真剣な顔で口を開く。
「ララウ君のいる【レカスタシア】に関してはララウ君とガッリ殿が頑張ってくれたおかげでギルド内の犯罪者は全員捕まえ、アッホスの自宅も調べ様々な証拠もでてきているみたいだ、ただ黒幕がかなり用心深い奴で書面に名を残しておらぬし、アッホスと共に『組織』に参加していた貴族も似たような状態らしい」
要するにトカゲの尻尾って事か。
「でも子爵を従わせるんだから黒幕もわかってるんだろう?」
あたしがそう言うとおっさんが頷く。
「もう黒幕は判っているのだが『証拠品』が無いのだよ。さっきも言ったが書面やその貴族が表立って動いていなくてな、今は本人が『名を騙られた』と言えば引くしかない状態だ」
「え?それじゃあ捕まえる事が出来ず『組織』も潰せないって事?」
そんなん許せるわけないじゃん!!
「むろん王もギルドとしてもそんな事はさせんさ、今しっかりと証拠を集めている所だ」
良かった!諦めてないんだね!!
「ん?しっかりとした証拠があればいいんだよね?」
ふと思ってそう聞くとおっさんが頷く。
「それで黒幕は誰なのさ?」
それを知らないと動けないからね!
「ダメーズ侯爵という貴族だ、この者は可もなく不可もなくという感じの人物だったのだがな、まさかこんな事をやっていたとは思わなかったぞ」
「ふーん、まあ知りたい事は判ったからあたしは帰るよ」
「うむ、ご苦労だった、また何かあれば知らせる」
「あいよ」
そう言ってあたしは立ち上がり部屋を出ようとしドアノブに手をかけた時におっさんが声を掛けてきた。
「もう一つ忘れていた、ベストヒップ!!」
「うっさいわ!!」
あたしはおっさんに向てて【エアインパクト】を放ちそのまま部屋を出た。
「一度家に帰るよ」
一緒にいる皆にそう言って歩き出し、ギルドを出て家に戻る為に歩き出す。
何事も無く家につき、家に入ってだれかいるかをかくにんするけど、カロラ達はまだ戻ってきていなかった。
「カロラ達が戻るまでのんびりしよう」
「「「畏まりました」」」
あたし達はカロラ達が戻るまでティータイムを楽しんだ。
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