レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
1,193 / 1,656

どこぞの国のグラマスを思い出したよ!!

しおりを挟む
あたしの言葉に驚いていたララウだったけど我に返り口を開く。



「レン今の話を詳しく・・・・って言うか響子さん?え?イオリンさんじゃないの?」



冷静になったと思って言うたけどまだ混乱しているみたいで思わず苦笑してしまう。



「あたしも驚いたけど偶然会ってね、まあその時は襲われた後だったんだけどね」



あたしはその時の事を詳しく話す。



「・・・・・・・・なるほど・・・それは盲点でした、ダンジョンに入り戻ってこない方達は『死亡』扱いになる事になっていますから、もちろん街に戻らず他の所へ旅立つ方もいらっしゃいますのでそこら辺が曖昧になりがちではありますが」



まあ討伐者はいっぱい居るから全員の事を把握出来る訳ないからね。



「レン君の持って来てくれた情報はとても重要な事だ、報酬を弾ませてもらう」



「それだけじゃなくてギルド内も調べた方がいい、狙いをつけた討伐者の後をつけて攫うってだけじゃないかもしれないからね」



あたしの言葉にグラマスとララウがかなり険しい顔になる。



「つまり討伐者達がダンジョンに行く情報を流している可能性もあると?」



あたしは苦笑しながら口を開く。



「可能性だよ」



グラマスが真剣な顔でそう言った後に口を開く。



「なあレン君?」



「何だべ?」



真剣な顔であたしにそう言って来たので何を言われるのかと構えてしまう。



「逃げた連中の顔を覚えているかい?」



「残念だけど覚えてないよ」



あの時は誘拐犯だとは思わなかったからスルーしちゃって顔なんか見てなかったんだよね。



「響子さんは覚えてる?」



あたしは響子さんに視線を向けそう聞くと響子さんは首を左右に振る。



「覚えてないわ、追い払う事で精一杯だったもの」



精一杯であのテンションですか?とはさすがに言えなかった・・・・・あたし偉い!!



あたし達の答えを聞き暫く考え込んでいたグラマスが口を開く。



「それは仕方ないですね、ララウ君後で各部署の責任者を呼んで今後の事を話し合う事にしよう」



「わかりました」



ララウが頷いたのを見た後グラマスが視線をあたしに戻してあたしをじっと見た後口を開いた。



「良い尻してるのぅ」



スッパーーーン!!とララウが後ろからグラマスの頭を叩いた!!



「ごめんなさいレン、うちのグラマスは仕事は出来るんだけど性格がね・・・・・・」



なんかとても申し訳なさそうにそういってくるのであたしはため息をつく。

なんかどこぞの国のグラマスを思い出したよ!!



「痛いぞララウ君?大丈夫だ君のお尻も素敵だから」



スッパーーーン!!と更に叩かれて黙るグラマスを見てますますあの爺さんを思い出す。



「なあグラマス、メイシェル王国のグラマスを知ってる?アンタの性格にそっくりなんだけど」



世の中の男共がこんな感じなのかそれともあたしが会う男だけがこんなのだけなのかとても気になる所です!!



「む?メイシェル王国のグラマスは私の兄だ、ジョセフ兄さんを知ってるのかい?」



兄弟かよ!!道理で似たような事を言ってる訳だ!!



「よく知ってるよ」



あたしがそう言うとグラマスは何度も頷き遠くを見ながら口を開く。



「兄とは熱い論争を交わしたものだ、『尻が良いか胸が良いか』でな」



「しょうもな!!」



くだらなすぎるよ!!そんな論争すんよ!!



「話がそれたがレン君にはダンジョン攻略情報の報酬と事件に関する情報の報酬を渡す、助かったよ」



いきなり真顔になりさっきの話に戻るグラマスの話にあたしは頷く。



「レン君」



「何だべ?」



「ベストヒップ!!」



親指を立ててそう言い切るグラマスの頭をあたしとララウが思いっきり叩いた!!





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

転生したら死にそうな孤児だった

佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。 保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。 やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。 悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。 世界は、意外と優しいのです。

異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん

夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。 のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

階段落ちたら異世界に落ちてました!

織原深雪
ファンタジー
どこにでも居る普通の女子高生、鈴木まどか17歳。 その日も普通に学校に行くべく電車に乗って学校の最寄り駅で下りて階段を登っていたはずでした。 混むのが嫌いなので少し待ってから階段を登っていたのに何の因果かふざけながら登っていた男子高校生の鞄が激突してきて階段から落ちるハメに。 ちょっと!! と思いながら衝撃に備えて目を瞑る。 いくら待っても衝撃が来ず次に目を開けたらよく分かんないけど、空を落下してる所でした。 意外にも冷静ですって?内心慌ててますよ? これ、このままぺちゃんこでサヨナラですか?とか思ってました。 そしたら地上の方から何だか分かんない植物が伸びてきて手足と胴に巻きついたと思ったら優しく運ばれました。 はてさて、運ばれた先に待ってたものは・・・ ベリーズカフェ投稿作です。 各話は約500文字と少なめです。 毎日更新して行きます。 コピペは完了しておりますので。 作者の性格によりざっくりほのぼのしております。 一応人型で進行しておりますが、獣人が出てくる恋愛ファンタジーです。 合わない方は読むの辞めましょう。 お楽しみ頂けると嬉しいです。 大丈夫な気がするけれども一応のR18からR15に変更しています。 トータル約6万字程の中編?くらいの長さです。 予約投稿設定完了。 完結予定日9月2日です。 毎日4話更新です。 ちょっとファンタジー大賞に応募してみたいと思ってカテゴリー変えてみました。

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

処理中です...