レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 とある女性に起きた事3

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「そして3つ目ですが同じ女として貴女の心配をしています、私だって襲われたら怖いですから」



そう言ってニッコリ微笑んだ後に私に語り掛けてくる。



「私の知り合いの魔法使いに頼みますので基本的な事と護身に関して教わってはいかがでしょうか?」



この人は本当に私の心配をしてくれていると感じたので自然と頭を下げて口を開く。



「よろしくお願いします」



私がそう言うと微笑みながら頷くララウさん。





「あ!でも授業料は払えないです、無一文なんで」



どうしよう?冷静に考えれば泊まる場所や食事とかの生活資金は必要だ、けど当然この世界のお金なんて持ってはいない。

私が慌て始めたのを見てララウさんは微笑みながら口を開く。



「先程も言いましたが『ギルドが貴女を保護』するんですから宿泊費は掛かりませんよまあ食費に関してはギルドの仕事を手伝ってもらえばそれなりの金額を渡しますよ」



つまりはアルバイトをしながら魔法を学べって事なのかな?ありがたい!!



「助かります」



深々と頭を下げる。

それから2週間私は働きながらAランカーの魔法使いに基礎と護身、そしてこの世界に関する事を教えてもらった。





「まさか此処まで凄くなるとは思わなかったわ」



この2週間色々な事を教えてくれた元討伐者でギルド職員のカガラムさんが呆れてそう言って聞いたのを苦笑しながら口を開く。



「カガラムさんの教え方が上手いからですよ、でないとここまで学べませんでしたよ」



カガラムさんは30代のボーイッシュな女性で結婚を期にギルド員になったそうだ。



「今日から活動を始めるのよね?」



「はい取り敢えず近場の狩りをするつもりです」



何かあった時に逃げ込む為に王都からは離れないようにした。



「まあ貴女の実力なら心配は無いけど油断はしないようにね?魔物だけじゃなくて人にもね?」



「はい」



カガラムさんはギルド員だから事情をしている、だから心配してくれているのだ。



「早く安定した生活をしたいので少しずつ慣らして仕事をしていきます」



私がそう言うとカガラムさんは頷く。



「イオリンさん、これを」



私とカガラムさんとのやり取りをニコニコしながら見ていたララウさんが一歩前に出て何かを差し出してきたので私はララウさんに視線を向けた。



「ナイフですか?」



ララウさんが差し出したのは皮のベルトでそのベルトに川のホルダーついていてそこにナイフが収められていた。



「はいそのローブの下にベルトを着けてください、護身用のナイフです」



ぶかぶかのローブの下の腰に巻き付けるよにしてしっかりと固定してその上からローブを着直す。



「おお」



見た目ではナイフを持ってるのかが全然判んない、まあナイフでどうこうする気は無いんだけど。



「イオリンさんの使ってる部屋はそのまま使っていいですからね?無茶はしないでください」



そう言われて私は2人に深々と頭を下げる。



「色々助けてもらってありがとうございます」



私がそう言うと2人は笑うだけだった。





「今日も【広大なる大地】に行くんだって?」



出かける用意をしているとカガラムさんがそう言いながら部屋に入って来た。



「はい、あそこでの狩りにも慣れて来たし、スタンダードに狩れますから」



討伐者として狩りを始めて3日目には【広大なる大地】に行って狩りをする事になり4回くらい狩りに行って慣からまたあそこに行くつもりだ」



「まあ貴女の実力なら問題はないともうけど、ソロなんだから深くは潜らない方がいいわよ?」



「はい」



一応泊りになるかもしれないからキャンプ用品は買いそろえて【アイテムボックス】に入れてあるけど深く潜るつもりは無い、3階と4階がスかなり楽な狩場になってる。



私は馬を借りて一日かかる【広大なる大地】に何事も無くたどり着く事が出来てダンジョンの近くにあるキャンプ地に一度寄って馬を預けた後にダンジョンに潜る。
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