レディース異世界満喫禄

日の丸

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あたしが食べられなくなるじゃん!!

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「ねえミランダさん、もしかしてこのドレッシングにドラゴンの肉使ってる?」



野菜だけしか見えないけどドレッシングにドラゴンの肉を煮込んだスープを元にドレッシングを作ったんじゃないか思ったのだ。



「半分正解ですね、サラダにかかっているドレッシングにはドラゴンの肉の脂部分から出た旨味の詰まった脂を使いライカという調味料とエムイズという香料を使いドレッシングを作ってあります」



この一品だけでモンドが凄いのが良くわかる!!『ドラゴンの脂肉』を使ってドレッシングを作るなんて普通は思わないよ!!

新鮮な野菜だから歯ごたえはシャクシャクって感じなんだけど肉を食べている気になるんだよ!とても不思議で面白い!!



「料理長のお話では『ファイヤードラゴンの脂はしつこく無くてドレッシングに使うのにちょうど良かった』との事です」



あたしはアースドラゴンやファイヤードラゴンを食べた事があるけどそこまで気にしてないあったよ!!本当にすごいなモンドは!!



「なあレン・・・・やっぱりモンド殿を我が王宮に招きたいのだが・・・・・」



サラダを一口食べで驚いていたケインが真剣な顔でそう言って来たのであたしは笑顔で口を開いた。



「だめ」



モンドはもう【銀狼の寝床】って言う自分の国を持ってるんだ、だから王宮になんていかないと思うんだよね。

それにモンドが王宮に行く事になったらモンドの手料理をあたしが食べられなくなるじゃん!!

そんな事を考えた後あたしは残りのサラダに立ち向かった。



「まさかいきなり最初からこのような『ドラゴン料理』が出てくるとは思わなかったぞ」



アクスが感心したように呟けば周囲のの人もそれに頷き口を開く。



「次の料理も楽しみになりますねこれは」



アクスの隣に座っているレンスがニコニコしながらそういって各自に用意してあるウィンを口に運ぶ。

それから次の料理が来るまで前菜の話で盛り上がったり世間話をしていたりしていたらミランダさんがやって来て一礼する。



「お待たせしました、次の料理でございます」



メイドさん達が其々の前に小さなお皿を置いていく。

そしてその小皿に乗せられていたのは小さな肉が4個串にささって焼かれた物が2本。



「焼き鳥?」



この場合『焼きドラゴン』になるのかな?



「この料理はアースドラゴンとファイヤードラゴンの肉が使われています、少し小さめな肉がファイヤードラゴンでその逆に大きめなのがアースドラゴンとなります」



あたしはアースドラゴンの串を手に取り一口食べてまたも固まる。

これは多分アースドラゴンの脂身だけを使ったんだと思う、味付けはシンプルに塩だけ、でもそれがいい!!



「うっま!!」



口に入れて肉を噛んだら脂身が弾けたようにして口の中いっぱいに少し強いドラゴン特有の脂身の味

そしてその脂を和らげてくれる塩・・・・完璧だべ!!

周りを見ると驚きながらも黙々と口にしているのであたしは次にファイヤードラゴンの串を手に取り口に運ぶ。



「これもうっま!!」



ファイヤードラゴンの方は脂身ではなくしっかりとした肉を使っている、これは歯ごたえがいい感じ!!しかもこれも塩だけのシンプルな物なんだけど、逆にそれがいい!!

2本を完食し幸せな気分になっているとアクスが口を開いた。



「本当にすごいな、串に刺した小さな肉を出された時は少し驚いたが、まさか此処まで美味いとは思わなかったぞ」



まああたしは『焼き鳥』ってのがあるのを知っていたからあまり驚かなかったけど味に関しては確かに驚かされたよ!!



「レン、本当によくこんな凄腕の料理人を探したしたわね、羨ましいわ」



エルミアが羨ましそうにそう言って来たのであたしは苦笑しながら首を左右に振る。

それは違うんだよエミリア。
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