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その通りだべ!!
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あ!そっちの『知』なのね!!つまり国全体が勉強大好きな国って事なんだね?ん?アクスがあたしがそこに行くって言った事で驚いたって事はあたしが勉強嫌いだと思ってる?
やるなアクス!!その通りだべ!!
「まああたしはそこら辺に興味はないかな?人探しをしたくてね、王都に行きたいんだよ」
・・・・・・・・・・研究都市って言うくらいなんだから人が多そうだなぁ・・・・・・・見つかればいいけど。
「なるほど・・・少し待て」
アクスは立ち上がり一度外に出て行って少ししてから戻って来た。
「もう少し待ってくれるか?」
そう言われたのであたしは頷き用意された紅茶を飲んで待つ。
待ってる間アクスと世間話をしていると、10分もしないうちにノック音がありその後にさっき案内してくれた女官さんが部屋に入って来た。
「お待たせしました」
女官さんはお盆をもっていてアクスの前で止まりお盆をアクスに差し出す。
そして差し出されたお盆の上に乗っている物を取り女官さんに視線を向けたまま頷く。
「失礼しました」
女官さんはあたし達に一礼した後に部屋を出て行った。
そしてアクスは受け取った物をあたしに差し出した。
「これを持って行け」
アクスが差し出した物は20㎝はある金のプレートでプレートにはウォルムの紋章が彫りこんである。
「これは?」
あたしが聞くとアクスがニヤリとしながら口を開く。
「王家が認めた者にしか渡さないプレートだ、それを持っている者は王家が後ろ盾になることを意味しているのだ、なのでそれを見せれば国境を手続きせずに通る事が出来るし、他国でもメンドクサイ貴族共も手を出せなくなる」
「それは助かるね」
国が後ろ盾ってのは大げさかもしれないけど仕方ない、特に貴族に絡まれるとめんどくさいからね!!
「助かるよアクス」
あたしがそう言うとアクスは苦笑し首を左右に振る。
「これくらいじゃお前に受けた恩は返せんさ」
あたしは別にアクスに何もしてないんだけどなぁ・・・・・まあ助かるから有難く受け取っとくべさ。
「しかしお前は本当に落ち着きがないな、ケインが暫く『アズエルでのんびりしている』と言ってたのを2日前に聞いたばかりだぞ?」
「え?2日前にケインと会ったの?」
アクスの発言にあたしはびっくりした。
「呑んだ!【スタンピード】にやっと終わりが見えたって事でケインが俺の城に来た」
「そうなんだ?まあで出かけるのを決めたのは昨日だしね」
本当ならのんびりしたいんだけどね!!
「そうか、気を付けて行けよ・・・・・まあお前なら大丈夫か、むしろ心配すべきはまた『王族』と知り合いになって来るかも知れんという事か」
あたしはその言葉を聞き深い溜息をつく。
「アンタもそれを言うか・・・・あたしだって狙って『王族』と知り合いになるわけじゃないんだよ?何?【ウルステア】の王族ってそんなにやばい奴なの?」
心配されてるって事はその『王族』って要注意って事だべ?
「違う違う!!俺が心配してるのは【ウルステア】の王族に喧嘩を売るお前を想像してしまったから心配したのだ」
本当に力が抜けた!!
「あたしは 誰彼構わず喧嘩は売ったりしないよ!!」
あたしはそこら辺でイキっているチンピラじゃないんだよ!!
「まあ冗談だ、真に受けるな」
あたしの反応を見て大笑いするアクスをひっぱたいたあたしは悪くないと思う。
やるなアクス!!その通りだべ!!
「まああたしはそこら辺に興味はないかな?人探しをしたくてね、王都に行きたいんだよ」
・・・・・・・・・・研究都市って言うくらいなんだから人が多そうだなぁ・・・・・・・見つかればいいけど。
「なるほど・・・少し待て」
アクスは立ち上がり一度外に出て行って少ししてから戻って来た。
「もう少し待ってくれるか?」
そう言われたのであたしは頷き用意された紅茶を飲んで待つ。
待ってる間アクスと世間話をしていると、10分もしないうちにノック音がありその後にさっき案内してくれた女官さんが部屋に入って来た。
「お待たせしました」
女官さんはお盆をもっていてアクスの前で止まりお盆をアクスに差し出す。
そして差し出されたお盆の上に乗っている物を取り女官さんに視線を向けたまま頷く。
「失礼しました」
女官さんはあたし達に一礼した後に部屋を出て行った。
そしてアクスは受け取った物をあたしに差し出した。
「これを持って行け」
アクスが差し出した物は20㎝はある金のプレートでプレートにはウォルムの紋章が彫りこんである。
「これは?」
あたしが聞くとアクスがニヤリとしながら口を開く。
「王家が認めた者にしか渡さないプレートだ、それを持っている者は王家が後ろ盾になることを意味しているのだ、なのでそれを見せれば国境を手続きせずに通る事が出来るし、他国でもメンドクサイ貴族共も手を出せなくなる」
「それは助かるね」
国が後ろ盾ってのは大げさかもしれないけど仕方ない、特に貴族に絡まれるとめんどくさいからね!!
「助かるよアクス」
あたしがそう言うとアクスは苦笑し首を左右に振る。
「これくらいじゃお前に受けた恩は返せんさ」
あたしは別にアクスに何もしてないんだけどなぁ・・・・・まあ助かるから有難く受け取っとくべさ。
「しかしお前は本当に落ち着きがないな、ケインが暫く『アズエルでのんびりしている』と言ってたのを2日前に聞いたばかりだぞ?」
「え?2日前にケインと会ったの?」
アクスの発言にあたしはびっくりした。
「呑んだ!【スタンピード】にやっと終わりが見えたって事でケインが俺の城に来た」
「そうなんだ?まあで出かけるのを決めたのは昨日だしね」
本当ならのんびりしたいんだけどね!!
「そうか、気を付けて行けよ・・・・・まあお前なら大丈夫か、むしろ心配すべきはまた『王族』と知り合いになって来るかも知れんという事か」
あたしはその言葉を聞き深い溜息をつく。
「アンタもそれを言うか・・・・あたしだって狙って『王族』と知り合いになるわけじゃないんだよ?何?【ウルステア】の王族ってそんなにやばい奴なの?」
心配されてるって事はその『王族』って要注意って事だべ?
「違う違う!!俺が心配してるのは【ウルステア】の王族に喧嘩を売るお前を想像してしまったから心配したのだ」
本当に力が抜けた!!
「あたしは 誰彼構わず喧嘩は売ったりしないよ!!」
あたしはそこら辺でイキっているチンピラじゃないんだよ!!
「まあ冗談だ、真に受けるな」
あたしの反応を見て大笑いするアクスをひっぱたいたあたしは悪くないと思う。
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