レディース異世界満喫禄

日の丸

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ちょっと待って!!

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「レン様、アクス様に会うのであれば食事会が二週間後になったとお伝えください」



そうだね、会いに行くんだからついでに伝えておいた方がいいね。



「わかったべ」



あたしが頷くとエルスさんがセイに視線を向ける。



「セイさん【ウルステア】の王都に着いたら先ずはギルドに行き家を購入してください、本来なら私かカロラが家を探すのですが、今回は様々な事があって手が離せない状態なのでセイさんに任せます」



「畏まりました」



え?いきなり家買うの?もしかしたらもう行かないかもしれないのに?



「ちょっと待って!!いきなり家を買うこと無いじゃん?もしかしてもう行かないかもしれないんだよ?」



あたしは【渡り人】に会いに行くだけだからね、まあついでに買い物とかするかもしれないけど。

そんなあたしを見てエルスさんはため息をついた後に口を開く。



「家を買う理由はいくつかございますがまず初めにレン様達の泊まる場所が無い・・・という事です」



「へ?王都なんだから宿くらいあるでしょ?」



あたしの答えにエルスさんは首を左右に振る。



「正確にはレン様とアニマルズ、ドラゴンズが一緒に泊まれる場所が無い・・・・です」



ああ!前にカロラが同じ事を言ってた!!確かに皆で泊まれる場所は無い!!あたしの部屋だって3つの部屋を壁をぶち抜いて一つの部屋として使ってるからね。



「そうなって来ると【転移魔法】を使う場所も確保できなくなります、なので購入した方がいいのです」



物凄く納得したよ。



「それとこれまでの経験上【ウルステア】にもう訪れないという事は無いと思います、むしろ【ウルステア】の王家と知り合いになると、私は考えています」



エルスさんの考えにあたしは笑いだす。



「あははははは!!そんな訳ないじゃん!!」



王族と早々知り合いになるなんて事がある訳無いからね!!



「レン様・・・思い返してください、今まで知り合った王族の方々はレン様がそれぞれの国に訪れ知り合ったのですよ?しかも今まで行った国全てで」



・・・・・・・・・・確かにそうだった!!!今エルスさんに言われて初めて気がついた!!!



「確かにそうだけど流石にもうないべ?【ウルステア】に行くのだって人を探す為だしね」



あたしがそう言うとエルスさんが真剣な顔になり口を開く。



「誰か知り合いをお探しになるのですか?」



あたしは首を左右に振る。



「さっき神様に会って来たんんだけど【ウルステア】に【渡り人】が来たそうなんだよ」



その言葉にエルスさんは少し考えた後に口を開く。



「まさかアラビータ事件のような事が起こると?」



エルスさんはアラビータでやらかした奴の事を知ってるのでそう思ったみたいで真剣な顔であたしを見ている。



「多分それは無いと思ってる、神様もそんな奴じゃないって言ったしね、でも気になるから会ってみようと思うんだ、もしそいつが何かやらかして、それを後で知って後悔はしたくないからね」



エルスさんは少し考えた後に頷く。



「でしたら尚更家を購入してください、【渡り人】の探索にどれくらいかかるかがわかりません、ですので拠点は必要となりますから」



確かに探し出すのにどれくらいかかるか分からないから拠点があった方がいいかも知れないね。





「という事でセイさん、レン様に相応しい家を選んで購入してください」



あたしに相応しい家ってどんな家?あたしは小さなな家でいいんだよ?



「心得ています」



・・・・・・・・・・・セイさん?何でそんなにやる気になってんのかな?



「そんなに張り切らなくていいんだよ?最悪【転移魔法】が使える場所だけ確保できればいいんだし」



無駄に大きな買い物をしなくてもいいと思うんだよね。

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