レディース異世界満喫禄

テンション高っ！！

「久しいなレン」



「うんお互い忙しくて中々会えなかったからね、今日はどうしたのさ？あたしの顔をみたくて来た訳じゃないべ？」



あたしがそう言うとアストレイは真面目な顔で頷く。



「【スタンピード】が終息したと聞いたのでな、詳細な話をお前に聞こうと思って来たのだ」



なるほど、詳しい情報が欲しいって事だね。



「正確な情報の方がいいのだ」



あたしは頷いた後にポーラに視線を向ける。



「ポーラ、話が長くなるから紅茶を入れてくれるかな？」



紅茶を飲みながら話を聞いた方がいいと思うんだ。



「畏まりました」



紅茶を用意してもらってからあたしは自分が体験したことを時系列順に話していき、その全てを話し終えるとアストレイは暫く真剣な顔のまま考え込んでいた。



「なるほど・・・・レン、いくつか聞きたい」



「ん？なんだべ？」



未だ真剣な顔で話すアストレイを見ながらあたしは首を傾げる。



「【スタンピード】の影響はアズエルにあると思うか？」



まあこの街を守る者としてそこは気になるよね。



「ないと思うよ、【スタンピード】で出て来た魔物は殆ど狩りつくしたと思うし」



ドラゴンなんかも倒しきったと思ってるからこっちに影響はないと思う。



「なるほど・・・・王都の物資に関しては？支援物資を送った方がいいほど物資は減ったと思うか？」



あたしはその言葉に首を左右に振る。



「物資に関しては気にしなくていいよ、【カグヤ商会】が他の国から買い付けて王宮に転売したから気にしなくていいよ」



転売した分が無くなったらエルスさんに連絡が行きまた仕入れてくることになってるからね。

因みにあたしの我儘で仕入れ値で王宮に卸してもらっている。



「王都に被害は無かったのだな？」



「うん、【スタンピード】は砦て抑え込んだよ」



抑え込めて本当に良かったべ。



「それはよかった」



アストレイが安心してホッと一息ついていたのでもう一つ教える。



「もちろんアンヌシアさんも怪我一つないから安心して」



奥さんの事も気になるだろう思いそう言うとアストレイは苦笑する。



「それは嬉しい事だ」



あたしはそれから暫くアストレイと世間話をしていてふと思い出したのでアストレイに聞いてみる。



「アストレイ、マリーナは元気してる？」





いきなり話が代わって驚いてはいるけどその話にのって来た。



「もちろん家の天使はいつも元気だぞ！」



・・・・・・・・・テンション高っ！！



「ならまだ開催日は決まってないけど食事会をする事になってるから来る？うちの子達も参加するからね」



あたしの誘いにアストレイは少し考えた後に頷いた。



「参加させてもらう。マリーナも喜ぶしな」



「うちの子達も喜ぶよ」



知り合いが多い方が楽しいもんね！



「開催日が決まったら知らせるよ、多分今月中にはやると思う」



「わかった」



その後少し話をしてアストレイは帰って行った。





「レン様紅茶のおかわりを入れますね」



ポーラがそう言って紅茶をいれてくれたので入れてくれてるポーラを見て口を開く。



「食事会なんだけどアストレイとマリーナも参加する事になったから」



「畏まりました、エルス様が帰って来たら伝えておきます」



「頼むね」



・・・・・・・・・・・何かあたしが仕事を増やしてるけど後でしっかりとお詫びを用意してあるから許して！！



「あ！シエラ明日ギルドに行くよ」



ドラゴンのお金を受け取りに行かないとシエラが怒るから早く取りに行かないと！！



「うん！待ってる！！」



ニコニコしながらそう言って来るシエラの頭を撫でながらほっこりしてしまった。