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ダラダラするんだ!!
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そんな事を考えてるとソルティさんが口を開く。
「この砦に向かってこなかった魔物はまだ結構残っていると思った方がいいわ、此処だけの話になるけど防衛戦より周囲に狩りに向かった者達の方が被害者が多い状態よ」
まあドラゴンとやり合う事になる事もあるからそうなるかもね。
「やっぱりドラゴンを相手にして被害者が出たって感じ?」
あたしの質問にソルティさんが首を左右に振る。
「ドラゴン以外にも高ランクの魔物がいてそれにやられてしまったとの報告もあるわ、犠牲者は討伐者達だけじゃなく騎士にも出てるわ」
って事はかなり魔物が散ったって事だね、とても厄介だ!!
「でもそんな時レンちゃんからの情報が来て助かったわ」
にこやかにアンヌシアさんがそう言って来たのであたしは首を傾げる。
「何の事?」
あたしからの情報?あたし何もしてないよ?
「『匂い釣り』の情報よ、お陰で大人数で待ち伏せて効率的に倒す事が出来てるわ」
あああ!!そう言えば伝えてって言ったっけ!!!
「役に立ってるように良かったよ」
まさか『匂い釣り』を早速使ってるとは思ってなかったよ!!
「なら今は『匂い釣り』で狩りをしているの?」
確かに大人数で戦ったほうがいいと思うけど。
「いいえ?『匂い釣り』をするのはこの砦の前でだけね、匂いの届かない所もあるから周囲のこの前渡した地図のエリアに討伐は行ってもらってるわ」
だよね!かなり魔物が散ってるから足を使って探さないと行けなさそうなんだよね。
「ならあたし達も1日休ませてもらったら、また魔物の討伐に向かうよ」
あたしの言葉にソルティさんが口を開く。
「レンちゃんは頑張ったんだから、もう少し休みを取ったら?休むことも大切よ?」
「うん、でもさっさと終わらせてのんびりしたいから一日だけにするよ」
サクッと終わらせてダラダラするんだ!!
「まあ無理はしないようにね?」
アンヌシアさんが苦笑しながらそう言って来たのであたしは頷く。
「あたしは無理するのは好きじゃないからね、んじゃ一度休ませてもらうよ」
あたしはそう言うと立ち上がる。
「何かあったらテントに居ると思うからそこに来てね」
「わかったわ」
あたし達はそのまま部屋を出て、テントを張っている場所へと向かった。
前にテントを張った場所が空いていたので今回もテントを張る事にした。
「レン様」
「ん?」
皆がテントを張っている時にあたしとアリーヌは紅茶を飲んでのんびりしていた。
のんびりしているとシンがあたしの所に来た。
「テントの用意が済みました、それで1つご提案がございます」
真剣な顔でそう言って来たので姿勢を正してシンに視線を向ける。
「レン様は一度アズエルへお戻りになって一日ゆっくりとお過ごしください」
「へ?」
アズエルに戻るのはいいけどあたしはここに居た方がいいと思うんだよね、何かあった時対処しやすいし。
「レン様が今お考えになってる事は判っております、ですので私、ミズキ、ライ、セイの4人が残ります、これでしたら何が起きても対処可能ですから」
たしかにこの4人が残れば安心できるかもしれない。
「いいの?」
エルスさんに相談したい事もあったからあたしとしてはありがたいんだけど。
「もちろんでございます、もし我々で対処できない時は素直にレン様を頼らせていただきますから」
周りを見るとミズキ、ライ、セイが真剣な顔であたしを見ていたので思わず苦笑する。
「皆悪いけど頼めるかな?」
「「「「もちろんでございます」」」」
あたしは一日だけアズエルに戻る事にした。
「この砦に向かってこなかった魔物はまだ結構残っていると思った方がいいわ、此処だけの話になるけど防衛戦より周囲に狩りに向かった者達の方が被害者が多い状態よ」
まあドラゴンとやり合う事になる事もあるからそうなるかもね。
「やっぱりドラゴンを相手にして被害者が出たって感じ?」
あたしの質問にソルティさんが首を左右に振る。
「ドラゴン以外にも高ランクの魔物がいてそれにやられてしまったとの報告もあるわ、犠牲者は討伐者達だけじゃなく騎士にも出てるわ」
って事はかなり魔物が散ったって事だね、とても厄介だ!!
「でもそんな時レンちゃんからの情報が来て助かったわ」
にこやかにアンヌシアさんがそう言って来たのであたしは首を傾げる。
「何の事?」
あたしからの情報?あたし何もしてないよ?
「『匂い釣り』の情報よ、お陰で大人数で待ち伏せて効率的に倒す事が出来てるわ」
あああ!!そう言えば伝えてって言ったっけ!!!
「役に立ってるように良かったよ」
まさか『匂い釣り』を早速使ってるとは思ってなかったよ!!
「なら今は『匂い釣り』で狩りをしているの?」
確かに大人数で戦ったほうがいいと思うけど。
「いいえ?『匂い釣り』をするのはこの砦の前でだけね、匂いの届かない所もあるから周囲のこの前渡した地図のエリアに討伐は行ってもらってるわ」
だよね!かなり魔物が散ってるから足を使って探さないと行けなさそうなんだよね。
「ならあたし達も1日休ませてもらったら、また魔物の討伐に向かうよ」
あたしの言葉にソルティさんが口を開く。
「レンちゃんは頑張ったんだから、もう少し休みを取ったら?休むことも大切よ?」
「うん、でもさっさと終わらせてのんびりしたいから一日だけにするよ」
サクッと終わらせてダラダラするんだ!!
「まあ無理はしないようにね?」
アンヌシアさんが苦笑しながらそう言って来たのであたしは頷く。
「あたしは無理するのは好きじゃないからね、んじゃ一度休ませてもらうよ」
あたしはそう言うと立ち上がる。
「何かあったらテントに居ると思うからそこに来てね」
「わかったわ」
あたし達はそのまま部屋を出て、テントを張っている場所へと向かった。
前にテントを張った場所が空いていたので今回もテントを張る事にした。
「レン様」
「ん?」
皆がテントを張っている時にあたしとアリーヌは紅茶を飲んでのんびりしていた。
のんびりしているとシンがあたしの所に来た。
「テントの用意が済みました、それで1つご提案がございます」
真剣な顔でそう言って来たので姿勢を正してシンに視線を向ける。
「レン様は一度アズエルへお戻りになって一日ゆっくりとお過ごしください」
「へ?」
アズエルに戻るのはいいけどあたしはここに居た方がいいと思うんだよね、何かあった時対処しやすいし。
「レン様が今お考えになってる事は判っております、ですので私、ミズキ、ライ、セイの4人が残ります、これでしたら何が起きても対処可能ですから」
たしかにこの4人が残れば安心できるかもしれない。
「いいの?」
エルスさんに相談したい事もあったからあたしとしてはありがたいんだけど。
「もちろんでございます、もし我々で対処できない時は素直にレン様を頼らせていただきますから」
周りを見るとミズキ、ライ、セイが真剣な顔であたしを見ていたので思わず苦笑する。
「皆悪いけど頼めるかな?」
「「「「もちろんでございます」」」」
あたしは一日だけアズエルに戻る事にした。
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