レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 新体制2 

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「断られるかと思ってました」



話し合いが終わり一休みという事で紅茶を飲みながら話をしている。



「あの手紙を読んだ時には断ろうと思っていたわ」



ティーカップを両手で包むようにして持ち、カップの中に入っている紅茶を見ながら口を開くメリオールを何も言わずに見つめる。



「あの子ね私の態度を見て何かを感じ取ったのでしょうね、いきなり『吞むべ』とか言ってお酒を取り出して吞み始めたのよ」



思い出すように言う姿はとても嬉しそうだった。



「呑み続けるうちに『あの事』を話したら何も言わずにずっと一緒に居てくれたわ・・・・・・」



本当にあの方は予想外の事をしてますね、ですがその事でメリオールが救われたのならとても嬉しい事です。



「「それじゃあ3日後に一度本部会議をしましょう、その時に他の部署の長達との顔合わせをしましょう」



本部のメンバーでこれから【カグヤ商会】運営する訳ですから顔合わせは必須です。



「わかったわ」



私のメリオールの返事を聴いて頷き立ち上がる。



「それじゃあ3日後に」



私はメリオールの家を後にした。







「ねえ・・・・エルス・・・・・貴女本当に何をやったらこうなるの?」



わたしは3日後メリオールを迎えに行きその場からアズエルの事務所として用意した部屋へと転移したらメリオールにそう言われた。

・・・・・・・・・・・あ!説明するのを忘れました、レン様と行動を共にしていると【転移魔法】が特別な物だと言う事を忘れがちになってしまう。



「此処はアズエルにある【カグヤ商会】の本部事務所よ、もう少しで他の人達も来るはずだから少し待ちましょう」



暫くメリオールと【カグヤ商会】に関する事を話していたら主なメンバーが集まったので会議を始める事にする。



「さて皆さん集まってもらいありがとうございます、これより経営会議をしたいと思います、まずは初めて見る顔もあるでしょうから、紹介とどの部門を担当するかを話します、まずは衣服関係部門の統括を受け持つメリオール」



私の言葉にメリオールが立ち上がり頭を下げる。



「彼女は衣服関係の仕入れ、デザイン、制作を仕切ってもらいます」



そう言ってからメリオールに視線を向けるとメリオールが口を開く。



「【カグヤ商会】の中では新人枠にはなるけど仕事はしっかりとするのでよろしく」



そう言って席に座るメリオールを見て私は口を開く。



「次に武器・防具。魔道具関係を取り仕切る事になるカロラ」



カロラが立ち上がり頭を下げた後口を開く。



「専門は担当する武器関係ですが他の事にも多少顔が利きますので困った事があれば相談してください」



そう言って座るカロラ。



「次に食品。生活必需品関係を取り仕切る・・・・・・・・人はまだ見つかっていないので私・ポーラ・テレスで担当します、いい人材が見つかり次第食品・生活必需品部門を任せたいと考えています」



やはり経営に携わる人材が不足しています、早くいい人材を見つけたいものです。



「そしてこれから新たなる事業【カグヤ警備】の長としてガルト・リアス殿」



立ち上がったのは【スカーレット】のリーダーであるガルド殿だ。



「俺は今討伐者として生活しているが【カグヤ警備】の長という話を受けた、もう少ししたら引退するつもりだし現役討伐者が別の仕事をやってはいけないという決まりはなかったからな」



私が【スカーレット】と【ムーンライト】な会いに行った時に話をして『別に引退してなくても仕事は出来るんじゃないですか?』と言ったら彼は納得してくれて【カグヤ警備】の長の話を受けてくれた。

多分この話は黒に近いグレーだとは思いますが何とかなるはずです。



「ここに居る皆さんで今後【カグヤ商会】に関する事は決めていきたいと思っています、ご協力お願いします」



私がそう言うとここに居る皆が頷く。



「ではメリオールとガルド殿はこれを読んでください」



私は【アイテムボックス】にしまってある本を数冊取り出して2人に渡す。



「ここに書かれてる事は全て真実ですからね」



これで少しは楽になるでしょう。

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