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おおおおお!!
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「おおおおお!!」
今日即位式用の正装が出来たのでメリオールさんの家に取りに来て服を見せてもらい感動していた。
見た目はパンツスーツで色は白、奇抜な感じはなくむしろ上品さを感じる。
「お付きの人、渡したい物があるからついてきて」
あたしが服を見ていたらメリオールさんがミズキを連れれて奥の部屋へと歩いて行って暫くして戻って来た。
「あ!これをエルスさんから預かって来た」
残念ながら【スタンピード】関係の品を揃える為にエルスさんは今日来れなかったので手紙を預かって来たのだ。
それを受け取り手紙を読むと深いため息をついた。
「なんか変な事書いてあったの?もしかして料金に納得してないとか?」
シンがさっきメリオールさんに渡していたんだけど足りなかったのかな?
「お代は十分にいただいたわ、さっきの溜息に関しては・・・・・・まあ気にしなくていいわ」
「ならいいけど」
あたしがそう言うとメリオールさんがアリーヌを見て口を開く。
「貴女の服も大丈夫だと思うけど気になる所はあるかしら?」
「ないわ!!」
まあアリーヌが正装を作った理由が『パーティーは正装でないと参加できない』だからね、だから出来はあまり気にしてないんだよね。
「今回は助かったよ」
あたしがそう言うとメリオールさんが一瞬悲し顔をした後苦笑した。
「気にしなくていいわ、私は気分転換にいいと思って仕事を受けたのだから」
それを見たあたしはテーブルの上に【アイテムボックス】から神酒とおつまみを取り出し置いた。
「服のお礼に一緒に呑むべ」
「え?」
「この酒がとても美味いんだ!呑むべ!」
おつまみにはこの前買った干物をあぶって小さく切ってある奴もあるよ!めっちゃ神酒に合うんだ!!
あたしの押しに負けてメリオールさんがグラスに口をつけてその後に驚いた顔で固まった。
「美味いべ?」
あたしの言葉で我に返り頷く。
それからあたし達は酒を呑みながら世間話をして楽しんだ。
そして5時間後・・・・・メリオールさんは自分の境遇を話してくれた。
それは・・・・・とても悲しいものだった。
「去年の初めに私の夫と娘が夫の実家に帰ったの、私も帰るつもりだったんだけど王家からの依頼の品が仕上がらなくてね・・・・いけなくなったの」
そう言った後にグラスに口をつけて一気に煽る。
「2人を笑顔で見送って仕事に没頭して3日後・・・・知らせが来たわ・・・・・2人を乗せた馬車が盗賊に襲われて・・・・・・・2人は・・・・・殺されたって」
メイシェル王国は治安がいいと言っても盗賊は出る、それを危険視して国はギルドに常に盗賊討伐の依頼を出しているし、騎士団も訓練がてら見回りや訓練の時に遠出などをして盗賊狩りもする・・・が盗賊は一向に減る事は無いのだ。
見るとメリオールさんは涙を流しながら呑んでいた。
「その日から・・・・針を手に取ると震えが止まらなかったの、でもエルスからの依頼で貴女の服を考えて作ってる時は震えなかった・・・・むしろ隣に娘がいて『かっこいい服を作って!!』って言われてる気がしたの」
嬉しそうに言うその顔に悲しみは無かった。
「作っている間も娘と話をいている感じだった・・・・・・『此処はこうした方がいいよ』「これはカッコ悪い』って言われて直した所もある位」
「あたしの服には2人分の気持ちが籠ってるんだね・・・大事にするよ、本当にありがとう」
あたしはそう言いながら頭を下げる。
「お礼を言うのは私もね・・・・・ありがとう、貴女のお陰で先に進めるわ」
あたしは空になったグラスに酒を注いであたしのグラスにも酒を注ぎ、その後にグラスを手に取りメリオールさんの前にグラスを持って行く。
メリオールさんはあたしの意図に気がつきグラスをもってグラス同士を軽くぶつける。
あたし達はその後も暫く呑んだ。
今日即位式用の正装が出来たのでメリオールさんの家に取りに来て服を見せてもらい感動していた。
見た目はパンツスーツで色は白、奇抜な感じはなくむしろ上品さを感じる。
「お付きの人、渡したい物があるからついてきて」
あたしが服を見ていたらメリオールさんがミズキを連れれて奥の部屋へと歩いて行って暫くして戻って来た。
「あ!これをエルスさんから預かって来た」
残念ながら【スタンピード】関係の品を揃える為にエルスさんは今日来れなかったので手紙を預かって来たのだ。
それを受け取り手紙を読むと深いため息をついた。
「なんか変な事書いてあったの?もしかして料金に納得してないとか?」
シンがさっきメリオールさんに渡していたんだけど足りなかったのかな?
「お代は十分にいただいたわ、さっきの溜息に関しては・・・・・・まあ気にしなくていいわ」
「ならいいけど」
あたしがそう言うとメリオールさんがアリーヌを見て口を開く。
「貴女の服も大丈夫だと思うけど気になる所はあるかしら?」
「ないわ!!」
まあアリーヌが正装を作った理由が『パーティーは正装でないと参加できない』だからね、だから出来はあまり気にしてないんだよね。
「今回は助かったよ」
あたしがそう言うとメリオールさんが一瞬悲し顔をした後苦笑した。
「気にしなくていいわ、私は気分転換にいいと思って仕事を受けたのだから」
それを見たあたしはテーブルの上に【アイテムボックス】から神酒とおつまみを取り出し置いた。
「服のお礼に一緒に呑むべ」
「え?」
「この酒がとても美味いんだ!呑むべ!」
おつまみにはこの前買った干物をあぶって小さく切ってある奴もあるよ!めっちゃ神酒に合うんだ!!
あたしの押しに負けてメリオールさんがグラスに口をつけてその後に驚いた顔で固まった。
「美味いべ?」
あたしの言葉で我に返り頷く。
それからあたし達は酒を呑みながら世間話をして楽しんだ。
そして5時間後・・・・・メリオールさんは自分の境遇を話してくれた。
それは・・・・・とても悲しいものだった。
「去年の初めに私の夫と娘が夫の実家に帰ったの、私も帰るつもりだったんだけど王家からの依頼の品が仕上がらなくてね・・・・いけなくなったの」
そう言った後にグラスに口をつけて一気に煽る。
「2人を笑顔で見送って仕事に没頭して3日後・・・・知らせが来たわ・・・・・2人を乗せた馬車が盗賊に襲われて・・・・・・・2人は・・・・・殺されたって」
メイシェル王国は治安がいいと言っても盗賊は出る、それを危険視して国はギルドに常に盗賊討伐の依頼を出しているし、騎士団も訓練がてら見回りや訓練の時に遠出などをして盗賊狩りもする・・・が盗賊は一向に減る事は無いのだ。
見るとメリオールさんは涙を流しながら呑んでいた。
「その日から・・・・針を手に取ると震えが止まらなかったの、でもエルスからの依頼で貴女の服を考えて作ってる時は震えなかった・・・・むしろ隣に娘がいて『かっこいい服を作って!!』って言われてる気がしたの」
嬉しそうに言うその顔に悲しみは無かった。
「作っている間も娘と話をいている感じだった・・・・・・『此処はこうした方がいいよ』「これはカッコ悪い』って言われて直した所もある位」
「あたしの服には2人分の気持ちが籠ってるんだね・・・大事にするよ、本当にありがとう」
あたしはそう言いながら頭を下げる。
「お礼を言うのは私もね・・・・・ありがとう、貴女のお陰で先に進めるわ」
あたしは空になったグラスに酒を注いであたしのグラスにも酒を注ぎ、その後にグラスを手に取りメリオールさんの前にグラスを持って行く。
メリオールさんはあたしの意図に気がつきグラスをもってグラス同士を軽くぶつける。
あたし達はその後も暫く呑んだ。
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