1,015 / 1,656
閑話 スタンピード対策会議2
しおりを挟む
「それはとても心強いですね、というか過剰戦力になりますね」
俺も苦笑しながら頷く。
俺達を見ていたグラマスとサブマスターが首を傾げるので、この情報は共有すべきを思い俺の知るレンの現在戦力を教える事にする。
「レンは自分のパーティー以外の戦力としてAランクの魔物多数、ノーライフキング、そしてウインドドラゴン12頭がいるのだ、あいつのパーティーだけでやろうと思えば国を亡ぼせる」
何の冗談か!と思う位の絶対的な戦力なんだよなぁ。
「「は?」」
普段からレンとは仲良くしてるとは聞いてはいたけど『戦力』に関しては聞いていなかったようで思いっきり驚いている。
「なので今回あいつが参加してくれるという事はかなり助かる事になるのだ」
今回の情報の事もそうなのだが本当にアイツには借りを借りてるばかりで返せていない・・・・本当にどうやって返せばいいのだろう・・・・・・あ・・・・胃が痛くなった来た。
「クラウ・・・・・胃薬くれるか?」
「畏まりました」
クラウが棚に薬を取りに行った時にアンヌシアが口を開く。
「まさかレンちゃんと肩を並べて戦う日が来るとは思わなかったですわ、この事を聞けばソルティも喜びますわ」
俺はその言葉に苦笑するしかなかった。
「陛下ギルドのほうでも緊急依頼を出して人数を集めます、これから【スタンピード】が起こるまで毎日連絡を取り様々な事をすり合わせをしていきましょう」
「よろしく頼む」
グラマスとサブマスターはギルドに戻り【スタンピード】対策を始めると言って帰って行った。
俺達は2人が部屋を出て行った後も残りこれからの事を話し合う事にしていた。
「それにしてもアンヌシア、よくすぐに信じたな?」
俺だって最初聞いた時は『いきなり何を言い出すんだ?』とか思ったのに。
「レンちゃんが持って来た情報なら疑う必要はありませんから、あの子にはそれだけの実績があります」
真顔で言い切るアンヌシアの言葉に俺は納得した。
「確かにそうだな」
アイツはやる事は滅茶苦茶だがしっかりと考えて動いている奴だ、まあやる事は滅茶苦茶だがな!!
「真面目な話に戻りますが、第一次防衛線を簡易砦にし、第二防衛線をその近くにあるこの街・・・・デザムにしようと思うのですがいかがでしょうか?」
アンヌシアが地図を見ながらそう言って来たので視線を地図に向ける。
「そうだな・・・それでいいと思う」
デザムの住人には悪いが【スタンピード】が起こる際に誰も居なくなるから使わせてもらう。
「そしてデザムが突破されればあとは王都まで僅かな距離・・・・出来ればデザムで抑え込みたいですね」
【大地の最奥】が王都にかなり近い距離の所にあるのでそれは仕方ない。
「抑え込めるさ、あいつが手伝ってくれるからな」
「そうでしたね、レンちゃんがいれば最悪の事態にはなりませんね」
アンヌシアはそう言った後に立ち上がる。
「これからソルティに会ってきます、そして今後の打ち合わせをしてきます」
アンヌシアの言葉に俺は頷く。
「頼む」
一礼してアンヌシアは出て行った。
「なあクラウ、スタンピード騒動が終ったら俺はレンに何をすればいい?」
ホルス領を広げるべきか?いやそんな事をしたら領地を削られる貴族が反発し、下手をすれば内乱の火種になりかねない。
「陛下、まだ【スタンピード】はおきてはいませんし、それに対応すべき事もしておりませぬ、今はこれから起こる事に対して動かねばならぬため事後の事は後で考えましょう。それにスタンピードの前にプレシァーナ様の即位式もございます」
「あ」
そうだった!!俺は行かないが色々な用意はしないといけないのだ。
クラウの言葉に俺は頷く・・・・・・・・・・・・・・まあ問題の先送りなんだけどな!!
俺も苦笑しながら頷く。
俺達を見ていたグラマスとサブマスターが首を傾げるので、この情報は共有すべきを思い俺の知るレンの現在戦力を教える事にする。
「レンは自分のパーティー以外の戦力としてAランクの魔物多数、ノーライフキング、そしてウインドドラゴン12頭がいるのだ、あいつのパーティーだけでやろうと思えば国を亡ぼせる」
何の冗談か!と思う位の絶対的な戦力なんだよなぁ。
「「は?」」
普段からレンとは仲良くしてるとは聞いてはいたけど『戦力』に関しては聞いていなかったようで思いっきり驚いている。
「なので今回あいつが参加してくれるという事はかなり助かる事になるのだ」
今回の情報の事もそうなのだが本当にアイツには借りを借りてるばかりで返せていない・・・・本当にどうやって返せばいいのだろう・・・・・・あ・・・・胃が痛くなった来た。
「クラウ・・・・・胃薬くれるか?」
「畏まりました」
クラウが棚に薬を取りに行った時にアンヌシアが口を開く。
「まさかレンちゃんと肩を並べて戦う日が来るとは思わなかったですわ、この事を聞けばソルティも喜びますわ」
俺はその言葉に苦笑するしかなかった。
「陛下ギルドのほうでも緊急依頼を出して人数を集めます、これから【スタンピード】が起こるまで毎日連絡を取り様々な事をすり合わせをしていきましょう」
「よろしく頼む」
グラマスとサブマスターはギルドに戻り【スタンピード】対策を始めると言って帰って行った。
俺達は2人が部屋を出て行った後も残りこれからの事を話し合う事にしていた。
「それにしてもアンヌシア、よくすぐに信じたな?」
俺だって最初聞いた時は『いきなり何を言い出すんだ?』とか思ったのに。
「レンちゃんが持って来た情報なら疑う必要はありませんから、あの子にはそれだけの実績があります」
真顔で言い切るアンヌシアの言葉に俺は納得した。
「確かにそうだな」
アイツはやる事は滅茶苦茶だがしっかりと考えて動いている奴だ、まあやる事は滅茶苦茶だがな!!
「真面目な話に戻りますが、第一次防衛線を簡易砦にし、第二防衛線をその近くにあるこの街・・・・デザムにしようと思うのですがいかがでしょうか?」
アンヌシアが地図を見ながらそう言って来たので視線を地図に向ける。
「そうだな・・・それでいいと思う」
デザムの住人には悪いが【スタンピード】が起こる際に誰も居なくなるから使わせてもらう。
「そしてデザムが突破されればあとは王都まで僅かな距離・・・・出来ればデザムで抑え込みたいですね」
【大地の最奥】が王都にかなり近い距離の所にあるのでそれは仕方ない。
「抑え込めるさ、あいつが手伝ってくれるからな」
「そうでしたね、レンちゃんがいれば最悪の事態にはなりませんね」
アンヌシアはそう言った後に立ち上がる。
「これからソルティに会ってきます、そして今後の打ち合わせをしてきます」
アンヌシアの言葉に俺は頷く。
「頼む」
一礼してアンヌシアは出て行った。
「なあクラウ、スタンピード騒動が終ったら俺はレンに何をすればいい?」
ホルス領を広げるべきか?いやそんな事をしたら領地を削られる貴族が反発し、下手をすれば内乱の火種になりかねない。
「陛下、まだ【スタンピード】はおきてはいませんし、それに対応すべき事もしておりませぬ、今はこれから起こる事に対して動かねばならぬため事後の事は後で考えましょう。それにスタンピードの前にプレシァーナ様の即位式もございます」
「あ」
そうだった!!俺は行かないが色々な用意はしないといけないのだ。
クラウの言葉に俺は頷く・・・・・・・・・・・・・・まあ問題の先送りなんだけどな!!
111
お気に入りに追加
1,270
あなたにおすすめの小説
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
前世は婚約者に浮気された挙げ句、殺された子爵令嬢です。ところでお父様、私の顔に見覚えはございませんか?
柚木崎 史乃
ファンタジー
子爵令嬢マージョリー・フローレスは、婚約者である公爵令息ギュスターヴ・クロフォードに婚約破棄を告げられた。
理由は、彼がマージョリーよりも愛する相手を見つけたからだという。
「ならば、仕方がない」と諦めて身を引こうとした矢先。マージョリーは突然、何者かの手によって階段から突き落とされ死んでしまう。
だが、マージョリーは今際の際に見てしまった。
ニヤリとほくそ笑むギュスターヴが、自分に『真実』を告げてその場から立ち去るところを。
マージョリーは、心に誓った。「必ず、生まれ変わってこの無念を晴らしてやる」と。
そして、気づけばマージョリーはクロフォード公爵家の長女アメリアとして転生していたのだった。
「今世は復讐のためだけに生きよう」と決心していたアメリアだったが、ひょんなことから居場所を見つけてしまう。
──もう二度と、自分に幸せなんて訪れないと思っていたのに。
その一方で、アメリアは成長するにつれて自分の顔が段々と前世の自分に近づいてきていることに気づかされる。
けれど、それには思いも寄らない理由があって……?
信頼していた相手に裏切られ殺された令嬢は今世で人の温かさや愛情を知り、過去と決別するために奔走する──。
※本作品は商業化され、小説配信アプリ「Read2N」にて連載配信されております。そのため、配信されているものとは内容が異なるのでご了承下さい。
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
【5/22 書籍1巻発売中!】
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる