レディース異世界満喫禄

日の丸

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荷物が多くなってきた!!

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思わぬ収穫に嬉しくなり近くにいた従業員さんに声を掛ける。



「あ!すいません!」



なんか近くで控えていた従業員さんがいたので声を掛ける。



「何でございましょうか?」



あたしは並べてある干物を指さして口を開く。



「この干物の他に干物ってある?」



あたしの言葉に従業員さんが頷く。

 

「もちろんございます、そちらの商品は今のおすすめでそこにおいてあるのです、本来ならこちらの棚に干物関係の商品は置いてあります」



そう言って案内された所に様々な干物が置いてあった。

魚系の干物が多いが干し肉やドライフルーツも並べてあった。



「こっちにドライフルーツまであるとは思わなかった」



まあ干物があるんだからあってもおかしくないか。



「ねえレンこれ本当に美味しいの?」



見つけたアリーヌが疑わしそうにそう聞いてきたのであたしは頷く。



「酒のつまみにもいいし、ご飯のお供でもいけるよ」



スルメイカとかあればよかったんだけどさすがに無いみたいだね、あ!ウォルムにあるかな?今度探してみよう!



「なら全種類買いね!!」



あたしの言葉を聞き嬉しそうにそう言うアリーヌを見てあたしは頷く。



「もちろんだべ!!」



美味しい物は皆で食べないとね!!まあさすがにモンドは干物の存在は知ってるだろうからモンドには持って行かないけどね。

あたしは並べてある商品全種類を3個とり買う事にして・・・・むう!荷物が多くなってきた!!



「お客様、どの商品をどれだけお買いになりますか?お買い物の邪魔となりますので私共でまとめておきます」



おお!!それは助かる!!確かにお客に対する対応がかなりいいね!これは誰もが高評価する訳だ!



「助かるよ、此処にある干物全種類を三つずつ買いたいんだ」



「畏まりました」



従業員さんが干物を手に取りどこかに持って行くのを見てあたし達は買い物を続ける。





「あれ?地下があるんだ?」



店の各所にある『商品配置表』には地下の事は書いてなかったんだけどな?何があるのかな?

そう思い地下に行こうとしたら後ろからさっき声をかけて来た従業員さんがあたしに声を掛けて来た。



「お客さまそちらは在庫商品を保管してある場所となりますのでご遠慮ください」



そう言われてあたしは頷いた。



「わかったべ」



なんだ商品置き場だったんだ、危うく入る所だった。

・・・・・・・・・・ん?なんで従業員さんがほっとした顔になってんの?ああ!勝手に入られなくて良かったと思ってるんだね!!



「ごめんね勝手に入ろうとして」



あたしが従業員さんに謝ると従業員さんが慌てたように両手と首を振り口を開く。



「こちらこそ変な事を言って申し訳ありません!お許しくださいオーナー!!」



・・・・・・・・・・・・あれ?バレてる?



「えーっともしかして気がついてた?」



そう聞くと従業員さんが頷く。



「はい、ですがオーナーはお客様としてご来店されたのでお客様として扱わせていただきました」



エルスさんがしっかりと教育したからこその対応だったという事だね。



「うん、貴女の対応は間違ってないよ、これからもこの店をよろしくね」



あたしの言葉に従業員さんが驚いた顔をした後に笑顔になり、深々と頭を下げて口を開く。



「はい!頑張ります!!」



こういう従業員さんがいればお店は安泰だね。



「あら?レン様?」



会計を済ませてお店を出ようとした所にエルスさんが入り口から入って来た所で鉢合わせした。



「ご苦労様エルスさん」



あたしがそう言うとエルスさんが一礼した後に口を開く。



「今日は支店にいらして下さったのですね」



「うん、此処がオープンしてから来た事が無かったからね、だから買い物に来たんだ」



エルスさんが嬉しそうに微笑む。



「さすが・・・といった感じだったよ接客も良かったし、品揃えもよかった、エルスさんが頑張ったのもあるけどこの店の人達がとても頑張ったからだと思えたよ」



それを聞いたエルスさんが嬉しそうに微笑み一礼した。



「そのお言葉を聞いただけで頑張った甲斐があるというものです、店の皆もその言葉を聞けばとても感動する事でしょう」



「大袈裟だよ、それじゃああたし達は行くね?もう少しぶらつくつもりなんだ」



「畏まりました、後ほど自宅で」



「うん・・・あ!エルスさん!これで皆で美味しい物を食べてもらって」



【アイテムボックス】から金貨が入っている袋を渡す。



「畏まりました」



あたし達はエルスさんに見送られて店を後にした。



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