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汚いな!!
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あたしからの言葉を聞き逃すまいと全員があたしを見ている中で口を開く。
「美味いべ?この酒は神様からもらった『神酒』って言うらしいよ」
「「「「「「ぶほっ!!!」」」」」」
何故かレスティオール王以外の全員が噴出した・・・・・・・汚いな!!良かったあたしにかからなくて!!
「おまっ!!何でそんなものを!!」
アクスが口元を服で拭いながらそう言って来たのであたしは首を傾げる。
「え?だって美味いから皆で吞もうと思ってね」
あたし別に変なことしてないよね?美味い酒があったから皆で吞みたかっただけだよ?
「はぁぁぁぁ・・・・お前らしい・・・まあ美味いからいいか」
アクスがそう言ってグラスをあおってその後にグラスの中を見て寂しそうにしたので注いであげる。
「お!いいのか?ありがたい」
それを見て他の皆もグラスを差し出してきたので注いであげる。
「あ!ケインにはもう一つ言っておかないといけないかな?」
嬉しそうに吞んでいるケインにそう言うとケインのにこにこ顔がしかっめ面になる。
「これ以上に何かあるのか?」
「うんレスティオール王の娘なんだけどアンヌシアさんに預けたから」
「・・・・・・・・・は?」
あたしの言葉にケインが固まる。
「アンヌシアさんに預けたから」
もう一度同じ事を言うとケインが復活した。
「お前が預かるんじゃなかったのか?」
「うん。でもあたしが鍛える前に精神面をアンヌシアさんに直してもらうんだ」
理由を話した後ケインがレスティオール王に視線を向ける。
「こう言っては何だが、かなりレスティオール王の教育に問題があるように思うぞ?」
初対面の人間にここまで言われて普通は怒るのだろうけど、ケインは『王』だ、同じ立場の人間にそう言われれば何とも言えなくなる。
そして暫く考えてから口を開く。
「その通りだと痛感しているよ・・・・・あの子が物心つく頃から『武』に関して興味を持ったので好きに学ばせていて・・・気がついたらああなってしまっていた・・息子が王位を継ぐことは決定御事項だったため最低限の貴族の知識しか学ばせなかった為にあのようになった」
あたしはレスティオール王の言葉に首を左右に振る。
「それだけじゃないよ、周りの大人もその考えを指摘し直さなかったのもいけないし、誰もが『王族』って事で戦闘面で本気でレコアさんを倒さなかったのも悪い」
レコアさんの才能があっても子供の頃から何度も倒されしっかりと指導していればあんな風にならなかったと思う。
「確かにその通りだな」
レスティオール王はあたしの言葉を聞き頷く。
「って訳でアンヌシアさんに頼んで精神面を鍛えてもらうのさ、あたしには出来ないからね」
その言葉にケインは頷く。
「どれくらいの時間アンヌシアに預かるつもりだ?」
「半年から一年って所だね、今アズエルに少しデカい訓練場を作ってもらう事になってるからそれが完成するまでだね」
「なるほど」
そんな話をしていたら一階からポーラが上がって来て一礼した後にあたしの所まで来て耳打ちしてきた。
「子供達の食事が終わりました、時間が時間なので子供達を家に連れて帰り、お風呂と寝かしつけをしたいと思いますので、私達は帰らしていただきます」
かなり話し込んでいたみたいでもうそんなs時間になってるんだ?
「レン、お前も一緒に帰ってやれ、俺達はまだ話したい事があるから残る」
新しく入ったレスティオール王に【王様会合】が何たるかを説明するんだろうね。
「わかった、んじゃあたしは帰るね」
あたしは子供達と一緒に帰った。
「美味いべ?この酒は神様からもらった『神酒』って言うらしいよ」
「「「「「「ぶほっ!!!」」」」」」
何故かレスティオール王以外の全員が噴出した・・・・・・・汚いな!!良かったあたしにかからなくて!!
「おまっ!!何でそんなものを!!」
アクスが口元を服で拭いながらそう言って来たのであたしは首を傾げる。
「え?だって美味いから皆で吞もうと思ってね」
あたし別に変なことしてないよね?美味い酒があったから皆で吞みたかっただけだよ?
「はぁぁぁぁ・・・・お前らしい・・・まあ美味いからいいか」
アクスがそう言ってグラスをあおってその後にグラスの中を見て寂しそうにしたので注いであげる。
「お!いいのか?ありがたい」
それを見て他の皆もグラスを差し出してきたので注いであげる。
「あ!ケインにはもう一つ言っておかないといけないかな?」
嬉しそうに吞んでいるケインにそう言うとケインのにこにこ顔がしかっめ面になる。
「これ以上に何かあるのか?」
「うんレスティオール王の娘なんだけどアンヌシアさんに預けたから」
「・・・・・・・・・は?」
あたしの言葉にケインが固まる。
「アンヌシアさんに預けたから」
もう一度同じ事を言うとケインが復活した。
「お前が預かるんじゃなかったのか?」
「うん。でもあたしが鍛える前に精神面をアンヌシアさんに直してもらうんだ」
理由を話した後ケインがレスティオール王に視線を向ける。
「こう言っては何だが、かなりレスティオール王の教育に問題があるように思うぞ?」
初対面の人間にここまで言われて普通は怒るのだろうけど、ケインは『王』だ、同じ立場の人間にそう言われれば何とも言えなくなる。
そして暫く考えてから口を開く。
「その通りだと痛感しているよ・・・・・あの子が物心つく頃から『武』に関して興味を持ったので好きに学ばせていて・・・気がついたらああなってしまっていた・・息子が王位を継ぐことは決定御事項だったため最低限の貴族の知識しか学ばせなかった為にあのようになった」
あたしはレスティオール王の言葉に首を左右に振る。
「それだけじゃないよ、周りの大人もその考えを指摘し直さなかったのもいけないし、誰もが『王族』って事で戦闘面で本気でレコアさんを倒さなかったのも悪い」
レコアさんの才能があっても子供の頃から何度も倒されしっかりと指導していればあんな風にならなかったと思う。
「確かにその通りだな」
レスティオール王はあたしの言葉を聞き頷く。
「って訳でアンヌシアさんに頼んで精神面を鍛えてもらうのさ、あたしには出来ないからね」
その言葉にケインは頷く。
「どれくらいの時間アンヌシアに預かるつもりだ?」
「半年から一年って所だね、今アズエルに少しデカい訓練場を作ってもらう事になってるからそれが完成するまでだね」
「なるほど」
そんな話をしていたら一階からポーラが上がって来て一礼した後にあたしの所まで来て耳打ちしてきた。
「子供達の食事が終わりました、時間が時間なので子供達を家に連れて帰り、お風呂と寝かしつけをしたいと思いますので、私達は帰らしていただきます」
かなり話し込んでいたみたいでもうそんなs時間になってるんだ?
「レン、お前も一緒に帰ってやれ、俺達はまだ話したい事があるから残る」
新しく入ったレスティオール王に【王様会合】が何たるかを説明するんだろうね。
「わかった、んじゃあたしは帰るね」
あたしは子供達と一緒に帰った。
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