レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 真夜中の来訪者2

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「何?」



私の言葉に陛下が『何を言っている?』と言う顔をして固まる。



「もう御存じでしょうがあの方は他国の王族とも親しくされています、他国の王様達があの方に叙勲を考えないとお思いですか?全てあの方はお断りしました、理由は『めんどくさいから』だそうです。あの方は貴族の義務とかを煩わしく思っておりますので」



私の言葉を聞いてかなり驚いた顔をした後に絞り出すような声で私に聞いてくる。



「ならば・・・・・・・・他国の王達はそなたの主とどのような関係なのだ?接点がなくなるではないか」



まあ貴族や王族のつながりではそうなのかもしれません。



「レン様と王族の方々との関係は親友関係・・・・とでも言えば納得できると思います」



時たま集まり食事をしたり呑んだりして過ごされていますし、レン様抜きで集まるときもありますから・・・まあ【王様会合】に関してはこの場では言えませんが。



「君に一つ頼みがある・・・・君の主を説得してはくれないだろうか?無茶を言ってる事は理解しているが私は君の主に心から頼みたいと思っている、さすがに国をよこせと言われても渡せないがその他の事であれば何でも受け入れる!この子が変わる事が出来るのは今しかないと思っているのだ」



そう言って私に深々と頭を下げる陛下を見た後にため息をつき、その後に陛下の隣で俯いて黙っている王女を見る。



「貴女はどうしたいのですか?先程から一言も言葉を発していませんね?これは貴方自身の事だと理解しておられますか?」



俯いたまま何も言わない王女を見て再びため息をつく、まあ今日一日で・・・・・いえ2時間位で今までの自分を否定されたのだから仕方がないと言えば仕方がないのかもしれない。



「申し訳ありませんがもうお帰り下さい、陛下達がいらしたら事はレン様にお伝えしますので、それを受ける受けないを決めるのはあのお方ですが断られても遺恨は残さないようお願いします」



何とも言えない顔で暫く考え込んだ後に私に深々と頭を下げて帰って行った。



お客様が帰った後に今まで黙って見ていたカロラが口を開く。



「どうなさるのです?」



「一応レン様に頼んでみます私も子供を持つ親でもありますから、ですが強要は決してしません」



その言葉にカロラが頷く。



「さあ作業を再開しましょう」



明日あの方に会ってすぐに報告しようと思いながら作業を再開する。

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